テレビ朝日系で放送中の『相棒season19』(毎週水曜 後9:00)。きょう18日放送の第6話「三文芝居」は、劇団☆新感線の橋本じゅんがメインゲストとして登場。しかも、脚本は、映画『去年の冬、きみと別れ』『グラスホッパー』『脳男』、ドラマ『dele』(テレビ朝日)などを監督した瀧本智行氏が初めて手掛けた、ある種の“肝入り”回となっている。演出は、権野元氏が担当。

【場面写真】松野優太(橋本じゅん)と捜査一課の皆さん

 橋本は、30年以上のキャリアを持ち、舞台をはじめ、ミュージカルやシェイクスピア作品もこなす演劇好きの間ではよく知られた存在であり、映画・ドラマなどの映像作品でも活躍。映画『罪の声』(公開中)や、今夏の『MIU404』(TBS)、現在放送中の『極主夫道』(日本テレビ系)、『共演NG』(テレビ東京系)にもレギュラー出演中。今月7日放送の『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(NHK)第2話にも出ていた。

 演じる役を観客の印象に残る人物にする力のある橋本に、「三文芝居」(価値のない下手な芝居の意味)を当て込むなんて。しかも、瀧本氏が書いたせりふには、「この世は舞台、人はみな役者」といった、シェイクスピアの名言が散りばめられている。特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)が、独自の捜査で真相を突き止めていく過程もシンプルに面白い。

 冒頭、雨の中、とあるマンションの前に車を停めている男(橋本)。警察官が職務質問すると、出張風俗店のドライバーで、名前は松野優太。翌朝、殺人事件の目撃者として、松野は捜査一課の伊丹憲一(川原和久)らに証言をする。

 被害者は、大手電子部品メーカーに勤務する男・西島。路上で頭部を強打し、死亡した。松野によると、酒に酔っていた様子の西島が“金髪の男”と揉み合いになり、「殺された男が『鈴木さん、勘弁してくれ』と叫んでいた」という。20万円も入っていた西島の財布は、手つかず。代わりに犯人は西島が所持していた鞄を持ち去っていたようだった。

 “たまたま”付近を散歩していてパトカーのサイレンを聞きつけ、現場に赴いていた特命係の2人は、角田課長(山西惇)から「西島の自宅にパソコンが見当たらなかったこと」「一課はそのパソコンを狙った産業スパイの犯行ではないかと踏んでいる」と情報を得る。

 さっそく西島の勤務先を訪れた右京と亘は、先行していた伊丹らの聞き込みを立ち聞き。西島は闇金から金を借りていたようで、一週間ほど前に“金髪の男”が会社に現れた際に、事件当夜と同じく「勘弁してくださいよ、鈴木さん」と対応していたことがわかる。

 闇金から借金していた人間の財布になぜ20万円もの大金が入っていたのか、そして松野の目撃証言にも疑問を抱いた特命係の2人は、彼の職場へ。すると事件の夜、松野は仕事を休んでいたことが判明する。さらに、松野が「役者志望だった」ことがわかり…。

 大雨の中、真夜中にレンタカーを借りてまで事件現場にいた理由はなんなのか――それを尋ねても松野にのらりくらりとかわされる中、捜査一課は“金髪の男・鈴木”を逮捕し、連行するが…。