11月に入り、各地でイルミネーションのイベントが開催。新型コロナウイルス感染症の影響で多くのイベントの中止や延期が相次いでいたが、屋外で行われることの多いイルミネーションは、感染の対策をしたうえで三密を回避しながら楽しめる点で注目。このような状況だからこそ「希望と夢を安全な形で届けたい」と各施設が持ち味を生かしたイルミネーション作りに奮闘している。

【写真】世界初!宝石色をイメージした東京・よみうりランド650万球のジュエルミネーション

 長崎・ハウステンボス「光の王国」は、「第八回イルミネーションアワード」で8年連続第1位に輝いた。オランダの街並みを再現した日本最大の敷地面積に世界最大の1,300万球のイルミネーションが幻想的な世界を創出。ブルーの光が一面に装飾されたアートガーデン、音楽に合わせて光の噴水が躍動する「ウォーターマジック」ほか、真っ白な光がチャペルを包み込む「白銀の世界」は、“幸せな未来を願う場所”として雪景色を想わせる空間を演出している。

 東京・大井競馬場「東京メガイルミ2020-2021~競馬のない日はメガイルミ~」は、コロナ禍で不安を抱えるすべての人の心に「光を灯し、癒しの場を提供したい」という願いを込めて、噴水ショーとオーロラがグレードアップ。また、場内に誘導馬などが出現する「癒しのお馬さん」も毎日開催し、競馬場の広大で解放的な空間を生かした癒しを提供している。

 東京・よみうりランドが開催する「ジュエルミネーション」は、誕生石をテーマに世界初の宝石色をイメージした650万球のLEDが幻想的な空間を演出し、公式サイトで「突然の新型コロナウイルスによって、当たり前の日常から大きな変化を余儀なくされています。たくさんの不安を抱えながら生活を送る日々ですが、私たちは光輝くイルミネーションに希望を託し、今年もジュエルミネーションを開催することにしました。(中略)すべての方々が笑顔になって、楽しい時間をお過ごしいただければ、こんなにうれしいことはありません。感染防止に万全の対策を講じて、皆様をお待ちしています」とメッセージを寄せている。毎年好評の大迫力噴水ショーほか、夜空を疾走するジェットコースターや光の山から滑り降りるソリ遊びなど、夜景とともにアトラクションを楽しめる遊園地ならではの空間を企画した。

 先日開催された「第八回イルミネーションアワード」の授賞式では、主催団体から「イルミネーションを通して希望と夢を安全な形で届けたいと各事業者の皆様が悩んでいる」と新型コロナウィルスによる打撃に対して業界の現状が語られていたが、苦境のなかでも「これを“契機”にして、新時代のイルミネーションを作っていきましょう」と決意のコメントが。心を温かくするイルミネーションを、今年も全国各地で見ることができそうだ。