瀬戸内7県を拠点に活動するアイドルグループ・STU48が10日、船上劇場STU48号で舞台『Selfish amity’s』の初日を迎えた。来春をめどに終了することが決まっている同劇場での舞台公演は初の試み。エンターテインメントユニット・SEPTの杉浦タカオがプロデュースを手がける。

【舞台写真】今村美月、甲斐心愛、瀧野由美子、薮下楓らが熱演

 物語の舞台もSTU48号。船でのラスト公演の日、デビュー曲「暗闇」からスタートすると、劇中のリーダー・アン(今村美月)が「皆さん、ありがとうございました! これからも私たちの旅は続きます、だから応援よろしくお願いします!」とあいさつ。始まりなのに締めくくりのような展開で物語が始まると、船は大きく揺れ、事件は起こる。タイムリープし、メンバーは名前もわからなくなってしまう――。

 タイトルの『Selfish amity’s』は、“わがままな友情”を意味する造語。STU48号がなかったら生まれなかった物語とあり、けいこ中には感情が入りすぎて涙するメンバーもいたという。アンを演じるSTU48キャプテンの今村は「私たちに寄り添った舞台を作っていただき本当に感謝しています。公演のメッセージを感じながらしっかりと受け止めながらこの船でこの公演を演じていきたいです」と意気込む。

 フユ役の甲斐心愛は「初めての舞台で迷うことがたくさんありましたが、この10人は本当に個性が強くて楽しくできました。文字だけの台本なのに、こんなにもけいこごとに楽しめる、感じ方が変わることに感動しました」と舞台の楽しさに目覚めた様子。

 ノナ役の瀧野由美子は「ふだんの自分とは違う役柄で戸惑いました。私はあまり感情を出すほうではないですが、ノナは全く逆。ストイックでスペックが高く、そこは見習っていかなければと思いました。ふだんの自分の中にもノナが生き続けたらなと、この役を通して、自分の思いを、強い意志を持てるようになりたいと思いました」と語り、フォウ役の薮下楓は「緊張しましたが、メンバーと目が合うと安心感があり、自分自身もすごく成長できた舞台になったのではないかと思っています」と自信をにじませた。

 SEPTの杉浦タカオは今回の舞台が実現した経緯について「以前、SEPTに主演として出演してくださったキャプテン・今村美月さんのひたむきな姿勢と、役への愛情、そして物語への探究力にSEPT一同、とても感銘を受け、SEPTのテーマである音楽とお芝居の融合を軸に、STU48さんとコラボしたとき、どんな化学反応を起こすのか、とても興味深く、一緒に新しい挑戦をしてみたいと思いました」と説明。

 脚本を書き下ろすにあたっては「STU48メンバーとスタッフの“船”への熱い思いから新たな一歩を踏み出す“その前の助走”になれるように、物語のステージに船を選ばせていただきました」と明かし、「現実とリンクするような瞬間を散りばめて、全ての想いを受け止めて、新たな一歩を踏み出す彼女たちの成長を見届けてくれたらうれしいです」とコメントしている。

 初日出演メンバーは、石田千穂、石田みなみ、今村美月、岩田陽菜、沖侑果、甲斐心愛、門脇実優菜、瀧野由美子、谷口茉妃菜、薮下楓の10人。今後はWキャストの2期研究生のみや、各期混合など、出演者を替えて上演予定となっている。