サッカーJリーグは4日、J1の柏レイソル、FC東京とともにオンラインで合同会見を開き、7日に東京・国立競技場で予定されていた、JリーグYBCルヴァンカップ決勝を中止して、別の日程での開催を検討することを発表した。同大会は、サッカーの国内3大タイトルの1つで、1992年に第1回が開催され、毎年開催されていたが、決勝の事実上延期は初めて。

 柏はきのう3日に、ネルシーニョ監督と選手1人、トップチームのスタッフ1人の計3人が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性と確認されたことを発表。同日の仙台市で予定されていたJ1第26節ベガルタ仙台とのリーグ戦の試合は中止となっていた。

 その後、選手とスタッフ合わせて82人にPCR検査を行った結果、4日に新たに選手2人、スタッフ8人の合わせて10人が陽性と判定されたことを受け、同日、午後7時半からJリーグ、柏、そして決勝で対戦する予定だったFC東京を交えて協議し、7日の決勝の開催中止を決定した。

Jリーグの村井満チェアマンは「現時点で13人の陽性判定が出ている一方で、感染経路が特定できない段階で3日後に迫った試合を開催するのは、安全の観点からもリスクが大きいと判断しました。楽しみにされていたファン、サポーターには申し訳ありませんが、万全の態勢で臨めるように日程を調整した上で、決勝を開催したい」と話した。

 FC東京は今月24日からドーハで開催されるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)への参加を控えており、今後、J1リーグや天皇杯などのスケジュールも詰まっていることから、日程調整は容易ではなく、年明けになる可能性もある。

 村井チェアマンは「今回、(柏を)失格、もしくはそれに類する判断は行っていません。今シーズンは、日程変更してでも、不公平を飲み込んででも、リーグ戦を行っていくという考え方でやってきているので、ルヴァンカップについてもお客さまにサッカーをお届けすることを前提に協議している」と話し,FC東京の大金直樹社長も「前向きに捉えて、何よりもサポーターの皆さんにすばらしいサッカー、すばらしいJリーグをご覧になっていただきたい」と理解を示していた。

 会見には柏レイソルの瀧川龍一郎氏も出席し、これまでの経緯や罹患者の現在の状況などを報告。スタッフ1人があす入院する予定であるが、会見が行われた時点で重症者はいないとのことだった。