俳優の大泉洋(47)、ムロツヨシ(44)が4日、都内で映画『新解釈・三國志』(12月11日公開)の完成報告会見に参加。三国志キャラクターを“新解釈”し過ぎている同作について、ファンに「見なくていい」と異例の呼びかけを行った。

【写真】パネルで登場した小栗旬&賀来賢人をまじまじと見つめる大泉洋

 本作は、中国・後漢時代に魏、呉、蜀の3国が中国の覇権を巡り群雄割拠していた史実をまとめた書物『三國志』をオリジナル脚本で映像化。『今日から俺は!!』などを手がけた福田雄一監督がメガホンをとり、劉備役の大泉、諸葛亮役のムロのほか、黄巾を山田孝之、呂布を城田優、董卓を佐藤二朗、孫権を岡田健史、周瑜を賀来賢人、黄夫人を橋本環奈、小喬を山本美月、趙雲を岩田剛典、貂蝉を渡辺直美、曹操を小栗旬が演じる。

 オファーを振り返った大泉は「プライベートで仲がよかった福田監督から相当前になりますけど『実は三国志をやりたい。洋さんにはボヤく劉備をやってほしい。何やっても文句ばっかりの劉備って面白くないですか』と。それならできそう」と明かした。そして「ずっとボヤいてますからね。とってもぴったりな役でしたね」と役作り不要な役だったという。

 一方のムロも福田監督から「ムロくんにぴったりの役がある。諸葛亮孔明」と直接オファーされたそう。天才軍師役に喜んだムロだったが、福田監督は「違うの。『新解釈・三国志』はムロくんと一緒で何もできないのにできる人の知恵とか人脈を頼って成功していく人。ムロくんにぴったりだから!」とやり取りを回顧。ムロは「どうやら福田雄一からはムロツヨシというのは、いろんな人の知恵や力を借りてのし上がっていく人間みたい」と首をかしげながらも役について語っていた。

 三国志キャラクター設定は、これまでにないもの。それでも大泉は「劉備はああいう人だったかもしれない。だって本当の劉備を見た人なんて誰もいない」と可能性を力説し「『じゃあ、あなた、見たことあるんですか?』と。こうだったかもしれない」と熱く語った。ただ、ムロが「そこまで言ったらダメ。本当の三国志ファンが言ってくるかも」と耳打ちすると大泉は「これは僕じゃない。書いているのは福田雄一監督で、僕は言わされているだけ。マリオネットですから。僕に言うのはお門違い」と責任転嫁し、笑いを巻き起こした。

 物語きっての名場面である桃園の誓いのシーンも明かす。ムロが1番好きなシーンだそうで「劉備、関羽、張飛がそろって言うところが、そろっていない(笑)。三国志ファンが見たらどう思うんだろう。福田雄一の勇気が凝縮されている」とにやり。大泉は「台本には、俺は言わないって書いていたんです。言わないから『言えよ、兄者』となるところだった。前の日に『大泉さんも言ってください』となった。長いせりふを3人で言うと、なかなか合わない。しかもクランクインしてのファーストシーン。全然、合ってないのに監督が、どんどんOK出していく。1回もちゃんと言えなかったけど監督が大爆笑しながら『この映画、もらいました』と。監督だけが手応え感じていた」と撮影秘話をぶっちゃけていた。

 また、三国志は熱烈なファンも多い。大泉は「三国志を好きな人は見なくていいんじゃないかな(笑)」と話し、ムロも「三国志ファンの方、見なくていいです!」と異例の呼びかけに同調。最後も大泉は「俺じゃないから。福田雄一の解釈だから」と弁明しながら「三国志を知らない方は、もう間違いなく楽しい。ざっくりとした知識も入る」と呼びかけていた。