ロックバンド・THE YELLOW MONKEYが3日、東京ドーム公演『THE YELLOW MONKEY 30th Anniversary LIVE -DOME SPECIAL-』を開催し、約3時間にわたって全25曲を熱演。有観客、ライブストリーミング配信、WOWOW生中継の“ハイブリッド公演”として行われ、会場にはこの時点での入場者上限となる1万9000人を動員した。

【ライブ写真】全25曲を熱演したTHE YELLOW MONKEYソロショット

 キャリア初のドームツアーは結成30周年記念日の昨年12月28日、愛知・ナゴヤドームで幕を開けた。今年2月11日の京セラドーム大阪に続き、本来は4月4・5日の東京ドーム公演でファイナルを迎えるはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京ドーム2daysが延期を経て中止に。新たに『30th Anniversary LIVE』として4公演が発表され、この日の東京ドーム公演から、ゆかりの深い4会場を回ることになった。

 7ヶ月越しのドームツアーファイナルは、EMMAこと菊地英昭(Gt)は花柄、HEESEYこと廣瀬洋一(Ba)は黒を基調にしたラメ入り、ANNIEこと菊地英二(Dr)はギラギラと光るパープルのド派手なジャケットをそれぞれ着用し、吉井和哉(Vo/G)はミントカラーのスリーピーススーツ姿で登場。1stアルバム収録曲「真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution~」でライブをスタートさせると一転、吉井が「are you ready to spark?」と絶叫し「SPARK」へ。

 割れんばかりの拍手を浴びた吉井は「元気でしたか、東京?」と投げかけ、「見た感じちゃんと満員だ」と笑顔。もちろん1席ずつ席は空いており、しっかりとソーシャルディスタンスは保たれている。「今夜、俺たちも思いっきり楽しもうと思います。最高の夜にしたいと思います。弾けていってください。最後までよろしく!」とあいさつした。

 「Tactics」のコール&レスポンスでは「声はいらないから体でください」と体を使ってレスポンスを求め、吉井とEMMAのツインギター、HEESEYのトレードマーク、サンダーバードでの演奏で魅了。そして、静寂を破ってEMMAの魂のギターソロから始まった「球根」は、薄暗くも美しい照明の中で吉井が胸に沁みる歌声を響かせた。

 拍手喝采に手を振って応えながら4人はゆっくりと花道を歩き、センターステージへと移動。「30年の歩みを奏でたいと思います」と切り出し、「Four Seasons」「Foxy Blue Love」「SLEEPLESS IMAGINATION」をパフォーマンス、そして「熱帯夜」「BURN」と続けた。


 4月に予定されていた東京ドーム2daysのチケットはほぼソールドアウトする中での延期・中止となり、「なんかTHE YELLOW MONKEYらしいというか、なかなか気持ちいい思いをさせてもらえないなあって思っているんですけど」とこぼしながらも、「でもこうやって、ドームクラスの会場でお客さんがこんなに入っているのは、世界で初めてかなって思います。今、ここにいる皆さん、画面を通じてご覧になっている皆さんありがとうございます。THE YELLOW MONKEYらしい今夜の姿を覚えていてほしいです」と感謝の想いを伝えた。

 吉井が「それではTHE YELLOW MONKEYのロックンロールを聴いてください」と呼びかけると「JAM」を演奏。「Everybody, Sing!」と叫ぶと、ファンの大合唱がこだました。この歌声は、本日の来場者や配信/テレビ視聴者がメンバーに声を届けられない代わりに、事前に歌声や歓声をカラオケ「DAM★とも」やスマートフォンのアプリなどを使って募集した音声を編集したもので、ファンの歌声に包まれながらの熱唱となった。

 「本当に30周年いろんなことがありましたけど、このバンドは皆さんに支えられ、ファンと一緒に歩んできたバンドです。今回の東京ドームは本来俺たちの望む形ではないかもしれないけれど、THE YELLOW MONKEYの勲章として、この日を自分の歴史に刻もうと思います」と吉井は感慨深げ。「また今日から新しい時代が始まったと思います。一緒にまた頑張りましょう。40周年、50周年も絶対ここでやらせてもらいたいなと思っています。テレビやネットでご覧の皆さんもぜひ、ここに集まってください」と呼びかけ、「バラ色の日々」の間奏では万感を込めて「ありがとう、愛してます!」と叫んだ。

 吉井とEMMAの絡みが見どころの「SUCK OF LIFE」では、吉井が鼻と口の絵がプリントされたマスクをつけ、EMMAとキスする一幕も。吉井の「THE YELLOW MONKEY IS MY LIFE」のささやきでファンを喜ばせた。

 本編最後の曲を前に吉井は「本当は4月の東京ドーム2daysをやったら、THE YELLOW MONKEYはシーズン2の活動を一旦お休みして、充電期間に入って、また数年後に活動再開しようと思っていました」と明かしつつ、「こんな世の中になるとは思わないでつけたタイトルの曲を聴いてもらいたいと思います」と語り、2016年の再集結時、最初に制作した「未来はみないで」を披露。「また会えるって 約束して」と歌いあげた。

 アンコールではEMMAとHEESEYもジャケットを脱ぎ、吉井はベストを脱いで再登場すると、「楽園」を披露。「準備」「オーライ」のコール&レスポンス3連発に続けて「ALRIGHT」、大量の紙吹雪が舞う中で「悲しきASIAN BOY」を熱演し、ラストは01年の活動休止後にリリースされた「プライマル。」で締めくくり。吉井は「またやるぞー!」と力強く宣言し、ステージをあとにした。

 『30th Anniversary LIVE』はこのあと、11月7日の横浜アリーナ、12月7日の国立代々木競技場第一体育館公演を経て、バンド結成記念日の12月28日に日本武道館でファイナルを迎える。

 また、ドーム3公演で披露した楽曲の中からファン投票で収録曲を決めるライブアルバム『Live Loud』を来年2月3日にリリースすることが決定。ライブアルバムは『SO ALIVE』(1999年5月発売)以来約20年ぶりのリリースとなる。

■『THE YELLOW MONKEY 30th Anniversary LIVE -DOME SPECIAL-』
01. 真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution~
02. 追憶のマーメイド
03. SPARK
04. Balloon Balloon
05. Tactics
06. 球根
07. 花吹雪
08. Four Seasons
09. Foxy Blue Love
10. SLEEPLESS IMAGINATION
11. 熱帯夜
12. BURN
13. JAM
14. メロメ
15. 天道虫
16. パンチドランカー
17. Love Communication
18. バラ色の日々
19. SUCK OF LIFE
20. パール
21. 未来はみないで
22. 楽園
23. ALRIGHT
24. 悲しきASIAN BOY
25. プライマル。