俳優の山田裕貴が、テレビ朝日土曜ナイトドラマ『先生を消す方程式。』のフライングドラマ『頼田朝日の方程式。-最凶の授業-』に主演中。このほど撮影中に取材会に参加した。今回は台本20ページ分など自分史上最も長いせりふに挑戦中とのことで「舞台だったらこのせりふ量もわかるんですけど、ドラマでこんなの見たことないです。きょうの撮影で、台本20ページをひとりでしゃべってるんですよ。やれます? 絶対やれないですよね? それを1週間前にわたされて…できます? “絶対にできないこと”を僕はやっています!(笑)」と胸を張った。

【写真】山田裕貴主演『頼田朝日の方程式。-最凶の授業-』ビジュアル

 “フライングドラマ”とは、『先生を消す方程式。』(以下、本編)の物語とリンクしながら、本編に隠された謎や真実に繋がるヒントを本編より先に(=フライングして)解明していく、一般的なスピンオフドラマとは一線を画すドラマ史上初となる新ジャンル。本編では主人公・義澤経男(田中圭)に寄り添う心強い副担任・頼田朝日を演じる山田だが実はうまく生徒たちを転がして、いろんな手を使って先生を消していこうとしていて...という役柄を演じている。

 朝日について山田は「生徒をコントロールして動かそうとする“悪の権化”みたいな人」と語る。「本編1話で義澤先生が生徒に授業を行うのですが、それを見た朝日がその日の学校終わりに『今日の(義澤先生の)授業、最悪だったよね』って言いながら一人で動画を撮っているんです。その動画を、本編の最終話が終わったあとの世界で生徒たちが見ている、というのがフライングドラマの世界です。なので、フライングドラマを見ながら、本編の内容を考察してもらってもいいし、本編とフライングドラマの2つをあわせて見たほうが面白いと思います。

 さっきもフライングドラマの撮影をしていたんですが、地上波ではこのフライングドラマは流せない(笑)それほど良くない教えを繰り広げています。あと、やっぱり朝日の頭がおかしいです、完全に。それを見てもらうだけでも楽しいと思います。ぜひ、本編と合わせて見てもらえたらうれしいです」と狂気的なキャラクターへの入り込みっぷりにも注目だ。

 脚本の鈴木おさむ氏からは「フライングドラマも、スピンオフという形じゃなくて一本のドラマとして作り上げたいんだ」と言われたそうで「その思いを受け取って、僕の中では“本編8話+フライングドラマ8話”の全16話のドラマだと思って挑んでいます。なので、本編だけでなく、フライングドラマもぜひ見てもらえたらと思いますし、それを切に願います」と呼びかける。

 本編とフライングドラマ、かなりの振り幅あるキャラクターだが「本編はすっごく緻密です、正直。めちゃくちゃ計算してます。このカットでどれくらい出していいのか、とか、声色もそうだし、表情もそうだし、すごく計算してます。目線を動かしてから動くのか、目線そのままで動くのか、セリフを発してから動くのか…など。案外見た目よりも、めちゃくちゃ頭使うので、よりしんどいですね。でも、しんどい時って余裕でやっている時よりもすごくいいものが出るんですよ。なんかこう…こぼれ出る表情だったり、声色だったり。そういうのが、にじみ出ていたらいいなって思います」とこだわりながら作り上げたそう。

 「フライングドラマも一人芝居なので、見てくれる人を飽きさせないために、緩急・抑揚・スピードの速い遅い、そういうのを全部ふんだんに取り入れています。これで面白いって思ってもらえたら、僕はみなさんをコントロールしているんだと思います(笑)」としたり顔で明かした。

 また、ドラマのタイトルにちなみ自らを表す方程式を聞くと「全集中×領域展開×覇王色の覇気=山田裕貴」と回答。「本当はかっこいいことも言いたかったんですよ!「愛×魂」みたいな。でもちょっとクサすぎません?(笑)」と自虐。

 「今、本当に頼田朝日に全集中してて、その朝日の空気を自分の手中に入れる領域展開をしつつ、そこに覇王のような“何かこいつヤバいぞ”みたいなオーラを漂わせなきゃいけないっていう。この作品において、僕の方程式はそこかな。山田裕貴が今一番取り組まないといけないところですね」と力を込める。

 「あと、僕の全体のテーマとして、“愛”はやっぱり大切です。作品への愛情もそうだし、現場への愛情もそう。人への愛情ももちろん。その中で、自分の魂が動かされてお芝居ものるわけで…。見ている人の魂も、心も動かさないといけないから、そういったところで『愛×魂=山田裕貴』かなっていう。わぁ…すごく恥ずかしい…(笑)」とまさしく“悪の権化”なキャラクターとは裏腹にチャーミングな一面をのぞかせていた。