中毒性のある甲高い声とバラエティで見せる奇想天外な言動で、お茶の間をざわつかせる声優の金田朋子。最近では娘の千笑ちゃん(3歳)との日常を載せたYouTubeが好評で、「寝るまでの動画」は88万再生を誇る。生まれ持った高い地声や24日放送の『まっちゃんねる』(フジテレビ系)で見せたハイテンション過ぎる性格から「母親として大丈夫なの?」と言われることも。だが母親としての彼女は、家族が少しでも笑顔でいられること、自分の夢をあきらめないこと。この2つを守ることだけを考え、ポジティブであり続ける。他人の定規に乱されず、自分を大切にしながら子育てを続ける秘訣を聞いた。

【写真】金田朋子「これは癒し」YouTubeで88万再生の、愛娘との「被り物」ショットほか、撮りおろし特集

■唯一のルール「家以外で迷惑をかけない」 家じゅうガムテープ、落書きもOK

 金田は『おしりかじり虫』はじめ、キャリア20年を迎える声優。彼女のYouTubeは子育て中心で、「ここまで家庭的でプライベートを公開してる声優を他に知らない」「来世は金朋さんの子どもになろっ」と言われるほど娘に真正面から向き合う姿が支持されている。バラエティでの金田は『ダウンタウンDX』で浜田雅功に自作の被り物を被せたり、先月末の『オールスター感謝祭』ミニマラソンでは爆走で女子1位を獲得。不屈の原動力は、“一日千回笑えるように”という願いを込めた千笑ちゃんに努力することの大切さを伝えたい、という思いだという。

――金田さんの育児といえば、YouTubeでも被り物など “子どもと同じ目線で遊ぶ!”印象が強いです。形式にとらわれない子育てが評判な反面、視聴者から「それはダメでしょう」といった声をもらうこともありますか?

【金田】 たまにありますね(笑)。夫婦で同じ感覚なので、他の家庭と比べると良くも悪くも自由すぎてしまうところがあるみたいで。

――具体的には?

【金田】100均で買ったガムテープで、娘がリビングのテレビからお風呂場まで事件現場の「立入禁止」テープのようにガムテープだらけにしたときに、たくさんご心配をいただきました。ガムテープの使い方はちょっと違うかもしれないですけど、「ダメ!」と叱って娘なりの発想を消してしまいたくないんですよね。

――「ここからはダメだよ」という境界線はどんなところですか?

【金田】 例えば落書きも、自分の持ち物に関してはOK。ただ、みんなの持ち物に関してはダメだよと話してます。だから娘のイスだけ落書きだらけです。家の中でなら食べながら歩いても許すけど、レストランではダメですよね。人に迷惑をかけるようなことはダメ。家の中のことなら自由でいいと思うんですよね。

■被り物は100個以上「布団圧縮袋で小さくしても収まりきりません」

――金田さんは被り物を作るのがお好きだとか。

【金田】娘が喜ぶので、被り物を作ってます。たぶん100個以上あります。布団圧縮袋で小さくしても家にあちこち落ちてます(笑)アンパンマンとバイキンマンのコントをしたり、3人で「笑い袋の被り物」をかぶって大笑いしたり。最近はアマビエ様でコロナ退散の儀式をやってます。

――家族みんなでいろんなかぶりものをしたり、お互いにサプライズをしかけたり。夫の森渉さんもそのドタバタに乗ってきているのが微笑ましいです。

【金田】 基本的に、考えることや判断基準をよく話し合っています。やっぱり旦那さんも楽しいことが大好きだし、子育てに関しても同じような考え方の人だから自由にできてるんですよね。娘の口癖が、「強くなりたい」だったり「ダンベルが欲しい」なのは旦那さんの影響です。「ま、いっか」も言うようになって…それは私の影響ですね(笑)。

――千笑ちゃんは夫譲りの体力お化けで、深夜1時半まで元気満々だとか。娘さんの寝る時間については批判は?

【金田】 そうなんです。私たち夫婦は仕事の時間もまちまちで、生活サイクルが一定ではないんです。そこで娘も「ママちゃんが帰ってくるまで起きてる」となった際、無理やり寝かしつけはしないです。その分朝起きる時間が遅くなって、毎朝バッタバタなんですけど(笑)。

■「夫婦喧嘩やマラソンの辛さに比べたら全然だね」って何でも乗り越えられます

――家事も育児も2人で協力していて素敵ですが、喧嘩になることは?

【金田】 喧嘩というより、私が怒られることのほうが多いです。私、だらしなくて(笑)。夫婦喧嘩は「相手をちょっとでも笑わせたら、それで終了」っていう決まりがあります。笑ったら喧嘩はチャラ、怒ったままだったらすぐ次のネタを用意にしに行くんです。でも私、そのおかげでウケないことにも鍛えられて、バラエティで滑っても全然平気になったんですよ(笑)!

――家庭内でも身体を張り、鍛えられもしていると(笑)。子育てしていると自分の時間もなくなると思いますが、ストレスや疲れが溜まることは?

【金田】 ストレスが溜まることもありますが、私の場合はマラソンで軽減します。夫婦で同時にゴールを目指す100キロマラソンをやっていたのですが、お互いがつらいタイミングも違うし、走れるペースも違うから一緒にゴールするのってめちゃめちゃ大変。そういう意味では子育てと同じで、子どもだって調子いいときと悪いときがあるじゃないですか。そこもお互いに寄り添っていけばいいってことを、100キロマラソンから学んだんです。誰かに合わせるということを学んだので、「マラソンのつらさに比べたら全然だね」って何でも乗り越えられます。

■よく聞かれる「2人目は?」と自分の夢の話

――出産のタイミングも夫婦の夢が関係していたんですか?

【金田】 はい。旦那さんには「スポーツ番組で結果を残したい」という夢があって。夢を叶えるタイミングとの兼ね合いで、44歳で初産となりました。現在47歳で、よく「(子ども)二人目は?」って聞かれるんですけど、私は今の状態だから余裕を持って子育てができるし、娘に「好きなことやらせてくれてありがとう」「生まれてきてくれてありがとう」と思えるんですよね。夫婦で私たちの許容範囲について話し合った結果、今がベストだと思っています。

――その、金田さんのパワーの源になっている今の目標とは?

【金田】 とても大きな夢なんですけど、例えば『24時間テレビ』(日本テレビ系)のランナーに憧れがあって。100キロではなくて、夫婦で一緒に150キロとか走りたいんです。マラソンはまぐれで早く走れることは絶対にない競技。目標をもって続けていくことの大事さを、娘にも伝えていきたいんですよね。

――走るのが好きな千笑ちゃんが一緒に走る日も近そうですね。では最後に、金田さんが子育てをするうえでもっとも大切にしていることは?

【金田】 やっぱり自分が楽しいと思えることは大切だし、目標とか夢はいくつになっても必要だと思うんです。そうやって頑張る姿を見せながら、子どもが笑顔でいられる時間をたくさん作っていけたらいいですよね。あと、私は器用なほうじゃないし、できるママではないんで。ある意味開き直ってて、できないことは「助けてくださーい」って言っちゃうんですよね。無理して苦しくなるより、自分とみんなが笑顔でいることを最優先していきたい。人に何か言われても傷つかないし、プライドとか無関係に、楽しんで生きていきたいです!

(文:川上きくえ)