コロナの影響で以前のように外出が出来なくなり、家族と過ごす時間が増えている。今までと異なる生活の中で、家族以外と話す時間も減り、自分一人でどうしたらいいのか抱え込んでしまう人も少なくない。そこで、SNSでほのぼのとしたエピソードを描く育児中の漫画家たちが、子育てで何を大切にしているのかを聞いた。子どもの素敵なところを見つけて描くのが得意なママだからこそ、参考になることがあるかもしれない。

【はみだしみゆき漫画】「ママに何か恩返ししたい」赤ちゃんたちは話しているかもしれない会話に涙…夜な夜な集まる『屋台ヤケミルク』

■人とのかかわりの中でのびのびとした子になってほしい

 夜な夜な赤ちゃんたちが集い、ミルクを呑みながら愚痴をこぼす様子を描いた「屋台ヤケミルク」をSNSで連載するはみだしみゆきさん(@hamidashimiyuki)。夫婦と1歳の男の子の3人家族で、子どもが生後半年を過ぎた頃からイラストを描いている。

 人気のシリーズが生まれたきっかけは、旦那さんとの雑談だったそう。「親が困ったことや大変なことをぼやいているように、赤ちゃんも愚痴を言ったりしていたら面白くない?」「いいね!サラリーマン風に屋台で呑んだくれていたらかわいい!」と、斬新な設定が誕生。新生児から少しお兄さんまで様々な赤ちゃんが登場し、成長の様子や、育児あるあるな愚痴をこぼす姿はママたちから共感を呼んでいる。

 そんなみゆきさんに子育てのなかで大切にしていることを聞いてみた。
「コロナ禍でなかなかできていませんが、いろいろな人との関わりを持って友だちや周りの人を大切にできる子に育ってほしいと思っています」

 漫画に登場するエピソードも、お子さんの実体験だけでなく友だちのお子さんの行動も描かれているそう。家族だけでなく“人とのつながり”が作品作りのアイデアとなっているようだ。

■イヤイヤ期真っただ中の2歳児と過ごす悩み多き毎日

 2歳の娘・ゆいどんを育てるあいさん(@yui_dondon)は、デザイナーの仕事をしながらもSNSで育児漫画を投稿している。子どもが寝た後に描かれるイキイキとした漫画には、同じく子育て中の人たちからコメントが寄せられている。

 イヤイヤ期真っ只中だというあいさんが子育てで大切にしているのは、「あまりお金のかかることや、現実的に難しいことはできませんが、できる限りゆいどんの興味のあることをやらせてあげる」こと。

 Instagramにも、娘さんのやりたいことを最大限に尊重しているエピソードも多い。娘さんが偏食気味で困っていた時のこと、危ないからと入れていなかった台所へ娘さんを入れて、一緒にご飯を作ってみると、意外にも偏食を克服するきっかけになったとか。

 大人だけで作った方が早くても、子どものやりたい気持ちを優先させることで今までは食べなかった野菜も食べることができた。コロナの影響もあり、帰宅が早くなったパパと3人でご飯を作る日々もSNSに投稿している。

「のびのびと育ってもらえるよう、私はサポート役として見守っていきたいです」親が先にやることを制限しずに、親子で一緒にできることを増やしていく日々をこれからの育児漫画でも楽しみにしたい。

■小さいことも“大きな幸せ” 1日1日を子どもと一緒に楽しく過ごしたい

 かおりんごむしさん(@ringomushi0712)は、4年生の息子さんと1年生の娘さんの日々を描いている。コロナ禍で入学した娘さんがマスクを取ったクラスメイトの素顔を始めて知ったり、制限の多い学校生活で例年なら当たり前の参観日を楽しみにする話には、多くのフォロワーさんの胸に響いた。独特のタッチと方言で面白いエピソードも多いが、話題となったものの中には思わずホロリと感動するものも多い。

 「1日1日を楽しく過ごしたい」をテーマに掲げている彼女。兄妹育児で大切にしているのは「自分の意見を言う前に子ども達の意見を聞いています」と、大人の意見を発する前に、子どもの思いを汲み取ることを大事にしているのが漫画からもうかがえる。仕事を頑張っているママにお手紙をくれたり、誕生日にティッシュで作ったケーキをくれたのは、子どもたち1人ずつと会話をするからこそ、どうしたらママが嬉しいのかを分かっているからかもしれない。

 子どもがどういう思いを持っているかをまず知る。そのうえで「自分が思っていることも聞かれてなくても言うようにしてます(笑)」とのこと。

 子どもの年齢はさまざまだが、3人の育児漫画家が大切にしていることはどれも「子ども自身と向き合うこと」につながっている。コロナの影響で以前とは仕事や育児の仕方が変わる人も多いが、ママも子ども達も楽しく毎日を送れるように忙しい中でも家族とのコミュニケーションを大切にしてきたい。