テレビアニメ『邪神ちゃんドロップキック』第3期のキックオフ発表会が28日、都内で行われ、4自治体(北海道の帯広市、釧路市、富良野市、長崎県の南島原市)がアニメとコラボレーションすることが発表された。4自治体が同時に、ふるさと納税を制作費にあてテレビアニメを制作するのは、全国初の取り組み。第3期のタイトルは『邪神ちゃんドロップキックX』に決定し、2022年に放送予定。

【写真】ラベンダー畑に邪神ちゃんが!富良野市とのコラボビジュアル

 同作は、『COMIC メテオ』にて2012年4月25日より連載中のWEB漫画が原作で、魔界の悪魔、通称「邪神ちゃん」とブラックな心を持つ女子大生「花園ゆりね」が繰り広げる同居生活コメディー。

 テレビアニメは第1期が2018年7月~9月、第2期が20年4月~6月に放送。従来のアニメ制作ビジネスと異なり、クラウドファンディングやふるさと納税を利用し、制作費を集める手法で話題となった。

 第1期は従来の制作委員会で費用を分担し、Blu-rayなどの商品で費用を回収する方式で制作したが、昨今回収できない作品も多く、同作も売り上げとしては厳しい現状に。そして、第2期制作のために新たな制作費獲得手法を模索することになり、その中で邪神ちゃん役の鈴木愛奈が、北海道の千歳市出身であることから、千歳市がPRのためにふるさと納税で2千万円を募集した。結果、目標を大きく上回り寄附金額1億8438万円を達成、このふるさと納税の一部を利用し、テレビ未放映のスペシャルエピソード『千歳編』を制作・放映した。

 第2期のプロジェクトでは、約3千万円、北海道千歳市とコラボし、ふるさと納税で1.8億円など、全国初の手法を使い資金調達を成功させた『邪神ちゃんドロップキック』。先日、第3期制作に向けてクラウドファンディングを実施し、目標金額2000万円を達成。その中で、リターンとして3期のタイトルの命名権を110万円で募集していた。

 この日、第3期のタイトルが『邪神ちゃんドロップキックX』に決定したことや、多くの自治体を巻き込むことが発表。新型コロナウイルス感染対策に伴い、イベントの中止、観光・物産などの国内外からの需要低迷など地方経済、地方財政に大きく影響している今、帯広市、釧路市、富良野市、南島原市が、独自施策として、アニメの資金集めの段階から関与。ふるさと納税による寄付金獲得、アニメと協業した観光・物産販売施策をすることが明かされた。

 また、企業7社(アンダーツリー、スガイディノス、東洋レコーディング、ドワンゴ、未来工場、BookLive、レッドクイーン)とコラボレーションすることも決定した。