休憩スペースに置いた人気漫画『鬼滅の刃』全巻(当時20巻)が盗難された、山口県の温泉施設「おんせんの森」が15日、公式サイトを更新。13日に持ち去った本人から『鬼滅の刃』全巻が送り返されてきたことを報告した。

【写真】サイトには反省の手紙も掲載…返却された『鬼滅の刃』全巻

 公式サイトでは「おかげさまで10月13日にご本人から『鬼滅の刃 全巻』が送り返されてきました」と発表。「添えられた手紙には、反省の想いと『読み終えたら返そうと思っていたが大事になっており怖くて返せなかった』とありました。自分の行動に対してたくさんの厳しい意見が寄せられるなか大きな勇気をもって返してくれました」とつづった。

 続けて「SNSは『無限の可能性があること』『時として人を傷つける刃になること』特に後者に関しては、今回の件で私自身、身をもって経験しました。私の言動に対してもさまざまなご意見をいただきました。そのなかにあった誹謗中傷で日に日に精神が削られているのを感じました。きっと、ご本人も同じ思いをしたことと思います。つらい思いをさせました」と持ち去った人がなかなか返せなかった心境を理解した。

 そして、「私からみなさまにお願いがあります。これ以上、その方に対して誹謗中傷をしないでいただけないでしょうか。私は、最初に発信したメッセージに『そっと返してください。』と語りかけておりました」とし、「この対応については、もちろん賛否があることと思います。しかしながら、私の本当の想いはご本人が改心をして本を返してくれることでした。ご本人が勇気をもって返してくれたということで、私の想いは遂げられました」と告白。

 「みなさまにおかれましても、このような経緯をご理解いただき、これ以上の誹謗中傷をしないようご配慮いただけますと幸いでございます」と、これ以上相手への詮索はしないように理解を求めた。

 この発端は、9月25日に同施設の休憩スペースに置いてあった同作の全20巻(当時)が、何者かによって盗まれたというもの。ツイッターにて「リラックスルームから鬼滅の刃1巻から20巻までが盗まれた。頑張って集めたのに…。間違って持って帰ってしまったという人はコソっと元に戻しておいてほしい。『誰かが道を踏み外しそうになったら 皆で止めような』警察には言わず、SNSの力でその人を止めてあげたい」と呼びかけ。

 このツイートが注目され、多くの方から応援の声が集まり、「合計で140冊以上の鬼滅の刃が当施設に送られてきました。本棚に陳列をさせて頂き、大切に保管をしていきたいと思います。本当にありがとうございました」「本日も2セット追加で送られていたようで、9セット180冊以上となりました」と全国から漫画の寄付が続々とあったことを明かしていた。