歌舞伎俳優の尾上松也が、2021年3月に公開する『すくってごらん』で映画初主演を務めることが14日、発表された。尾上が演じるのは“元エリート”銀行員の香芝誠。また、ももいろクローバーZの百田夏菜子が、初のヒロイン役で、尾上と初共演することも明らかになった。尾上は「初主演のプレッシャーもありましたが、改めて出演してよかったと思いました」とコメントを寄せた。

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 原作は、大谷紀子氏が描いた世界初の“金魚すくい”漫画。TBS系ドラマ『半沢直樹』でIT社長・瀬名役を演じたのも記憶に新しい尾上が演じる香芝は、ある失敗でエリート銀行員人生から外れ、東京本社から左遷されたプライドは高いがネガティブな主人公。しかし、都会から遠く離れた僻地で「金魚すくい」に出会い、思いもよらない成長をしていく姿を表現する。

 百田が演じるのは、香芝が一目ぼれする美女・生駒吉乃。香芝が左遷された初日に運命的に出会うミステリアスな女性で、大人のたたずまいを見せるなど、元気いっぱいな百田のイメージを一新するような役どころ。

 メガホンをとるのは、『ボクは坊さん。』(15年)で長編映画デビューを果たし、ドラマ『電影少女』シリーズや、A.B.C-Zの塚田遼一を主演、SnowManを共演に迎えた『ラスト・ホールド!』(18年)などを手掛けた真壁幸紀監督。

■キャストコメント
・尾上松也
オファーをいただいたとき、金魚すくいのお話ということと、漫画を映画にするにあたってのアプローチの仕方が想像もつかない、なんて無茶なことをしようとしているんだと。ぜひ一緒にチャレンジしたいと思いました。できあがったものを見たら、案の定ぶっとんだものになっていて、初主演のプレッシャーもありましたが、改めて出演してよかったと思いました。
とにかく今までに見たことのない作品というのは間違いないです。非常に幻想的で、金魚と光のコラボレーションで魅せる日本ならではの映画、日本にしか出来ない映像美に満ちた作品になっています。

・百田夏菜子
台本をどんなに読み込んでも想像し切れなかった部分がたくさんあって、撮影中もどうなるんだろうと思っていましたが、吹き出してしまうようなシーンもいくつかあって、すごくおもしろい純粋に楽しい作品になりました。
日本の良さや日本らしさがたくさん詰まっていて、日本人で良かったと思える瞬間もある映画です。そして、初ヒロインのほかにも私にとって初めての挑戦もたくさん詰まっています。まだ言えないこともたくさんあるので、みなさまには色々なことを楽しみにしていただきたいです。

■監督・原作者コメント

・真壁幸紀監督
配信全盛の時代に、映画館という空間でしか成立しない映画を作りたかった。そのためには「稀代のエンターテイナー」である尾上松也さんの才能が必要でした。映画を見終わった後、誰もが「映画館で見なければ意味がない。松也さんしかこの役は出来ない」と思うはずです。『幕が上がる』を見て以来、ずっと役者としての百田夏菜子さんに興味がありました。圧倒的な“光”の中 に見える“影”がとても美しく、彼女を撮れば、まさしく“映画”になりました。主演のお二方の名前を見て、勘の良い方は「これは…」とお気づきかと思われますが、その予想すら超える“エンターティメント”を映画館に“体験”しに来てください。

・大谷紀子氏
長かった…! やっと…やっとここまでたどり着きました。映画化のお話をいただいたのが約4年前。コロナの影響もあって今このタイミングでの発表となりました。主演の香芝役を尾上松也さん、ヒロインの吉乃役を百田夏菜子さんに演じていただけるという、ぜいたくかつ幸せな作品です。『すくってごらん』を描くにあたってお世話になった方々、読者の皆さまのお力あっての映画化です…! 本当に感謝しかありません!! 上映されるころには三密も解かれて楽しく鑑賞できることを願っています。