作曲家の筒美京平(本名:渡邊榮吉)さんが今月7日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため自宅で亡くなった。80歳。訃報を受け、「飛んでイスタンブール」「モンテカルロで乾杯」などの楽曲を提供されたシンガー・ソングライターの庄野真代が12日、追悼コメントを発表した。

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 庄野は「筒美京平さんがお亡くなりになられらたことを知り、一瞬、私のまわりから音が消え、ただただ哀しくなりました」と心情を吐露。「時代を彩り、心を震わせる曲を作りつづけた京平先生が、どれだけたくさんの人に夢や希望や元気を与えてきたのか改めて考えると、その偉大さに圧倒されます」とコメントした。

 庄野は「飛んでイスタンブール」のヒットにより、『第29回NHK紅白歌合戦』に出場した。本楽曲について「私にとっては、新たな世界に足を進める大きなステップになりました」と感謝。「いつも穏やかにほほえんでいた京平先生。音楽を愛し、音楽と戯れ、音楽を輝かせた京平先生。ありがとうございました。その優しいまなざしで、これからも私たちを見守っていてください。ご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。

 筒美さんは1940年5月28日、東京生まれ。青山学院大学卒業後の1963年に日本グラモフォン・レコード(後のポリドール、現ユニバーサルミュージック)に入社。洋楽ディレクターを勤めた後に1966年に「黄色いレモン」で作曲家デビューした。

 67年にヴィレッジ・シンガーズの「バラ色の雲」がヒット、同年、グラモフォンを退社。69年に「ブルー・ライト・ヨコハマ」で日本レコード大賞作曲賞を受賞。以降、「また逢う日まで」とジュディ・オングの「魅せられて」(1979)でレコード大賞2回、レコード大賞作曲賞5回の受賞をはじめ、多数の受賞歴を持つ。作曲した作品は3000曲弱。

 近藤真彦「スニーカーぶる~す」(1980)「ギンギラギンにさりげなく」(1981)、NOKKO「人魚」(1994)、小沢健二「強い気持ち、強い愛」(1995)、KinKi Kids「やめないで,PURE」(1999)、TOKIO「AMBITIOUS JAPAN!」(2003)など多数のヒット曲や、アニメ主題歌「サザエさん」(1969)などを手掛け、日本を代表する作曲家として長年活躍してきた。