9月にLINE LIVEで行われた、『映画 えんとつ町のプペル』(12月公開)の声優オーディションを勝ち抜いた5人のLINEライバー(ライブ配信者)が、このほど都内のスタジオで収録を行った。本作は、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣による大ヒット絵本をアニメ映画化したもので、「えんとつ町」に住む少年ルビッチと、ハロウィンの夜に現れたゴミ人間プペルが巻き起こす感動の冒険物語。ライバーたちのアフレコには映画の製作総指揮をとる西野も立ち会う、サプライズ演出も飛び出す熱い現場となった。

【写真】アフレコを見守る製作総指揮の西野亮廣

 今回の声優オーディションには、声優を目指すライバーだけでなく、絵本「えんとつ町のプペル」のファン、吉本新喜劇のメンバー、西野の活動の支持者など、さまざまな人たちが参加した。

 そのライバーたちの熱量を見た西野が、自らLINE LIVEで緊急ライブ配信を実施し、映画に込めた想いや、弾き語りで映画の主題歌を披露するだけでなく、オーディションに参加中のライバーの配信を視聴してコメントを投下するなどして、応援。

 決められた期限の中でより多くの応援ポイント(有料)をもらったライバーをグランプリとし、当初は男性部門・女性部門グランプリの男女2人に出演権が与えられる予定だったが、想像を上回る応募者数と盛り上がりを見せたため、急きょ追加枠を設ける事態に。結果、 グランプリの熊手萌とひかるにはそれぞれ「アントニオの母」「煙突掃除屋」が配役され、ランキング上位3人(笑っとけゆーと、田中海帆、蒼井真琴)を加えた、計5人が映画への出演権を獲得し、名前が映画のエンドクレジットに掲出されることになった。

 そんなLINE LIVEの声優オーディションの盛り上がりを受け、西野も「すぐスタッフさんに連絡して、とにかく皆さんが来られる日はなんとか僕のスケジュールも空けてアフレコに立ち会って、少しでも楽しんでいただけたらと。それと、ちょっとでもせりふを足せないかということをギリギリまでスタッフさんとやらせていただきました」と、激アツ。その言葉どおり、追加枠で勝ち上がったライバーはガヤ(「エキストラ」や「にぎやかし」とも言われ、台本にせりふのない、その他大勢のせりふやかけ声のこと)出演の予定が、それぞれにせりふが与えられるビックサプライズも。

 当日、ライバーたちがアフレコブースに入ると、西野が颯爽とあいさつに登場し、緊張するライバーたちに対して「緊張してるな~(笑)! 今日は頑張ってください!」と優しく喝を入れ、廣田裕介監督も立ち会いのもと、収録が始まった。西野は「緊張するのやめてもらっていいですか?(笑)」と投げかけるなど場を和まし、その後は西野と廣田監督がライバーひとりひとりに対して丁寧に演出をつけ、順調に収録が進んだ。

 時には西野自身が演じてみせたり、シーンに合わせてその場でせりふを変える場面も。「ここはアドリブでお願いします!(笑)」や「みんなでこのシーンに合うせりふ考えてみてや!」とむちゃぶりもあり、終始、真剣かつ和気あいあいとしたムードの中で、収録は終了した。

 西野は「普段はすごい申し訳なさそうに座っているんですけど、今日は本当に威張り散らして(笑)。マウントとれるなと思って、すごく気持ちよかったです(笑)。こんな経験をさせていただいて、逆にありがとうございました」と語り、ライバーとの真剣で活気ある収録を楽しんでいた。

 さらに、アフレコが終わると、ライバーたちが控える部屋へ西野が現れ、台本にサインを入れたり、ライバーからの質問に答えるなどの交流も。西野は「オーディションを見させていただいて、感極まるものがありました。ああいう人たちがいるのは希望だなと。これからもどんどん発信して欲しいと思いました。なんか、嫌な感じがひとつもなかった。配信の中にネガティブなものがひとつもなくて、みんな『私を見てー!! 楽しいことしたいねん!』だし、特に今年はそういうのを見たいので、ずっとポジティブな空気しか流れていないのが最高でした」とオーディション振り返り語っていた。

 もともと『えんとつ町のプペル』の絵本が好きでオーディションに参加したという熊手萌(女性部門グランプリ)は「西野さんがアフレコ中にたくさん言葉をくださり、演出もわかりやすく指導してくださいました。最後まで緊張はとれませんでしたが、素敵な現場でアフレコをやらせていただき幸せでした」。西野のクラウドファンディングに参加したことがあるというひかる(男性部門グランプリ)は、「めちゃくちゃ緊張しました! 西野さんにとても丁寧に演出していただいて、有難かったです。本当に貴重な時間でした」と、自分の夢をひとつ叶えた充実感でいっぱいの様子だった。

■西野亮廣のコメント

――LINE LIVEでのオーディションを経て本日のアフレコ、感想を教えてください。

【西野】「本当に一言くらいしかないよ」っていう念押しのアナウンスをしていて、皆さんにもそれを承知で参加してもらっていたんですけど、なのにすごい熱量で。僕オーディションをずっと見ていたんですけど、泣いている人とかもいて。「悔しい!」とか、「やったー!」とか、両方の涙で。すごい熱量だなと。それを見ているとなんかほっとけなくなってしまって。だからすぐスタッフさんに連絡して、とにかく皆さんが来られる日はなんとか僕のスケジュールも空けてアフレコに立ち会って、少しでも楽しんでいただけたらと。それと、ちょっとでもせりふを足せないかということをギリギリまでスタッフさんとやらせていただきました。それで今日来ていただいて、皆さん楽しそうにやられていたのでうれしかったですね。それに僕も本当に感謝していて。だいたいアフレコ収録に来られる方って、僕より先輩の方が多いんですね。先輩ではなくても、同じ畑の人ではない、声優畑の人とか、自分より経験も自信もある方に対して自分が指示を出さなければいけない。だから普段はすごい申し訳なさそうに座っているんですけど、今日は本当に威張り散らして(笑)。マウントとれるなと思って、すごく気持ちよかったです(笑)。こんな経験をさせていただいて、逆にありがとうございました。

――ライバーたちのアフレコ、いかがでしたか?

【西野】今日のアフレコ、最高でした。皆さん練習してきてくださっているし、「変更してください」って言ってもう2、3回目には、パッと合わせてきてくださったので、本当に皆さん優秀だなと。緊張していたのも最高に可愛かったですね。

――西野さんもLINE LIVEでライブ配信をされてましたが、いかがでしたか?

【西野】LINE LIVEでの配信、楽しかったですね。普段自分が発信している相手とはまた違う層の人が見てくださったので、それが楽しかったです。僕、視聴者としてもオーディションを見させていただいて、感極まるものがありました。ああいう人たちがいるのは希望だなと。これからもどんどん発信して欲しいと思いました。なんか、嫌な感じがひとつもなかった。配信の中にネガティブなものがひとつもなくて、みんな「私を見てー!! 楽しいことしたいねん!」だし、特に今年はそういうのを見たいので、ずっとポジティブな空気しか流れていないのが最高でした。