「自分の人生って何だろう…」骨盤矯正パーソナルトレーナーとして活躍するNaokoさんは、母を亡くしたときに心にポッカリ穴が空いたような気持ちになったという。働く女性として、妻として、母として、決断しなければならないことが山ほどあるのに、外反母趾、ぎっくり腰、冷え性、O脚、生理痛…20代から30代にかけて度重なる体の不調を経験。「救われたのは、体にゆがみをもたらす“根本”をケアしてあげたことにある」と語るNaokoさんに、女性が抱える身体の不調や悩みへの対処法を聞いた。

【写真】42歳3児の母…産前のたるみが激変したNaokoさん“美しり”プロポーション

■出産を経験して実感「証明されない“悩み”や“痛み”がこんなにあるんだ」

 現在は2歳、小学2年生、中学1年生の3児の母であるというNaokoさん。20代後半から30代にかけての5年間は、母親の介護に多くの時間をかけてきた。社会人としてまだ未熟だった20代、オフの時間はずっと看病をしていて、愛情があるゆえに懸命に頑張っていたが、Naokoさんのメンタルはボロボロに。一時期は14kgほど太って、ストレスやプレッシャーから食べ過ぎてしまい、体調も悪くなっていく“悪循環”に陥っていたという。

「外反母趾、O脚、ぎっくり腰、冷え性、生理痛…身体のあらゆるところが不調でしたね。風邪をひくと、1ヵ月くらい咳が止まらなくて。若さと勢いだけで、無理矢理生活をしていました。一番体重が重いときで、今より14kg太っていました。初めは痩せなきゃと思ってジムに通ったんですね。そこで痩せてちょっとは良くなったんですけど、30歳で出産を経験して、産後の身体の不調に直面しました」

 妊娠して体重が増え、産後もなかなか元に戻らない。骨盤をはじめ、体全体が緩んでいるから、以前“不調”を感じていたところにまた痛みや凝りを感じるようになった。

「その症状は、一度良くなっていたとしても、運動を怠っていたり、少しでも体に不調を感じていたりすると、古傷のように痛みが再燃するんです。根本的な直し方が分かっていないとダメだと…。出産を経験してはじめて、証明されない“痛み”や“悩み”がこんなにあるんだと実感したんです」

 初めてのお産を経験し、しばらくは気持ちがなかなか上がらない日々が続いたという。そして同時期に看病してきた母を看取り「心にポッカリ穴が空いた」抜け殻のような状態に。

「大好きな母だったから、当時はドーンと落ち込みましたね。看病しなければならない、完璧に看取らなければならない…気持ちがずっと張り詰めていました。その後は、やることと言えば育児だけ。何を軸にして生きて行けばいいのか分からなくなりました。夫の都合で地元・大阪から東京へと引っ越して、周りに話せる友人もいない。私って何もないんだな、全然一貫していないこの生き方で本当にいいのかなって。一人目の出産後は、本当に色々なことが重なって、心も身体もボロボロになりました。いま、私の元に通う生徒さんには産後の悩みを持つママたちも多く、相談が寄せられます。周りからは幸せそうに見えても、言いようのない不安や悩みを抱えている人は本当に多いんじゃないかな。

 私にはこの経験があるから、もし悩みを相談されたら、自分の経験だけを話します。こうした方がいいよというアドバイスではなくて、自己開示をする。そこから何かヒントを感じてくれたら」

■不調の“根本を直す”メンテナンスを自分でできることが大事に

 産後により強く感じた身体の不調を直すために、整体、エステ、ヨガ、ピラティス…様々な知識を学んで、身体の不調の根本的な原因を探っていったというNaokoさん。

「施術はしてもらっても、店の人にそのやり方を教えてくださいって言うと、なかなか教えてくれないんですよね、やっぱりまた来てほしいから。私はそこがずっと引っかかっていたんです。人にしてもらうのはすごく価値があること、有り難いことですけれど、その場限りの効果で、持続させられるかどうかは自分次第。不調の“根本を直す”ための方法を教えてくれる先生がいてくれればいいのになって。そこで、私自身がトレーナーを目指そうと考えたんです。養成学校に通って、一通りのことは学びました」

 初めはトレーナーとして教室でトレーニングの方法を教えつつ、サロンで整体を施術していたが、次第に「自分でできるメソッドを教えてあげたほうが、結果的に人のためになる」という考えに。「整体に行っても、通い続けないと同じ症状が出てきてしまうのは、整った身体を維持する筋力がない…というケースがほとんどです。身体のゆがみを整えて維持する方法を教えてあげることが、根本的な解決策になる。施術をしてもらいに行く前に自分でメンテナンスできれば、もっと生活も心も豊になる。悩みからも解放されていくと思うんです」。

 「1人目の出産後が一番つらい時期でした。でも、色々な方法論を学んでいくうちに、これまでのことが全部一本の線でつながっていくような感覚がありました。私のパーソナルトレーナーという仕事は、身体を整える方法を伝えることはもちろんですが、過去に経験したこと、失敗したこと、つらいこと、全部伝えらえる仕事だなって。この道を究めて、自分なりのメソッドを確立していきました」

 Naokoさんは、より生徒が正しい動きを行うことができるように、身体の土台となる「おしり」に注目。今年発売された『1分おしり筋を伸ばすだけで劇的ペタ腹! -おしり整体メソッドでおなかも脚もみるみる細くなる!』(学研プラス)では「おしり筋を伸ばして、ゆがみを整えよう」と発信している。

「おしりには、骨盤を守る筋肉がついています。骨盤矯正ってなんとなくよいとは分かっていても、実際にどう骨を動かすのかは分からない。だから“おしり”という言葉に着目しました。おしりの力がないと、いくら整えても効果は持続しません。トレーニングをしていても痩せないという人は、おしりを使えていない人が多いんです。

 体が硬い、運動習慣がない、ダイエットに失敗している…。『おしり筋伸ばし』は、どんな人でもできるメソッドです。病院に行く前に自分でできることを知っておくだけでだいぶ違う。悩みから解放される人が少しでも増えるように、今後も発信し続けていきたいです」