モデルとしての活躍のみならず、『コード・ブルー』『SUITS/スーツ』『トレース〜科捜研の男〜』『モトカレマニア』など近年の話題作に続々と出演し、18日放送スタートの『連続ドラマW セイレーンの懺悔』(WOWOW)では主演を務めるなど、女優としての存在感を増し続ける新木優子。2015年にゼクシィの8代目CMガールに抜擢されたことを機に“新人女優”として注目を浴びたが、実は10歳から芸能活動をしており、オーディションになかなか受からない日々が何年も続いたという。天真爛漫な笑顔とは裏腹に、新木の芯にある強い思いとは?

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■決して順風満帆ではなかったデビュー当時「ダメなところばかりに目を向けてしまっていた」

――小学5年生でスカウトされたことがきっかけで芸能界デビューされていますが、当時の心境を覚えていらっしゃいますか?

【新木優子】「え、自分が?」とびっくりしたのを覚えています。「これがスカウトというものなのか」っていう驚きが強かったと思います。

――すぐにやりたいという気持ちになったのでしょうか?

【新木優子】その日のうちに母に挑戦したいという気持ちを伝えた気がします。もし自分がテレビの中の世界に入れるのだったらやってみたいなという興味があって、習い事を習うのと同じ感覚でやってみたいっていう感じでしたね。

――以前インタビューで、演技のオーディションになかなか受からなかった経験についてお話しされていましたが、その頃はどのようにモチベーションを保たれていましたか?

【新木優子】一番は自分を解放して、モチベーションを保とうとする気持ちをやめました。もちろん自分がやりたい、こうなりたいっていう気持ちもすごく大切だと思ったんですけど、その考えを強く持ちすぎていると、自分が卑屈になったりネガティブになったりしてしまう感覚があったんです。あ、これじゃダメだと思って、自分を高めるためにはどうしたら良いのかっていう研究をするようになりました。例えば、台本を読み込んだり、現場の観察をしたり。少ない出番だったとしても倍以上の吸収を目指して努力するようにしたら、自然と楽しくなってきて。楽しめるようになってきたら、どんどんそういう機会が増えてきたように感じます。

――新木さんでも卑屈になった時期があったのですね。

【新木優子】ありましたね…。当時は“何がダメだったんだろう”というダメな方に目を向けてしまっていたんですよね。3次審査までいって落ちてしまった場合に、1次も2次も受かっている自分がいるのにも関わらず、落ちたっていうことだけに意識がいってしまっていたんです。そうじゃなくて、そこまで行けたということがまず良いことであって、更に決定に至るまでに“何が違うんだろう”というところを問い詰めなくてはいけなかったなと。そこから思考の切り替えを心がけるようにしました。

■女優志望も振るわず、モデルの道へ「与えられた場所で全力で頑張ることが大事だと実感」

――思考の切り替えができるようになったきっかけは?

【新木優子】自分が自分らしくいられる場所があったっていうのが一番です。芸能界という特殊なお仕事とは別に、普通の女子高生、女子大生として過ごせる時間があって、友人や家族との何気ない日常があったからこそ気づけたかなと思います。

――オーディションで審査員の方に言われて印象に残っていることはありますか?

【新木優子】今までの自分の努力が報われるような、認めていただけるような言葉や、「こういう風にやってみて」とか、もっと見たいって思ってくださった時のことを鮮明に覚えています。ただ、緊張していたというのもあって、言葉というよりも審査員の方の表情やその場の空気感をよく観察していた記憶があります。

――感触や表情を観察することで必要以上に反応を気にしてしまうこともあると思いますが、やりづらい空気感だった時もあったのでは…?

【新木優子】ありましたね。手応えがない時ほどアピールしていた記憶はあります。ただ、負けないように抗いはするけど、ダメだって分かった時には潔く諦めて、切り替えるようにしていました。同じオーディションに参加している他の人の演技を見て勉強して、すぐに次に進む準備をしていました。

――挑戦し続けることは容易なことではないと思いますが、続けられた理由は?

【新木優子】負けず嫌いなところがあるので、自分の中で納得いく結果が出るまで終わらせられないという気持ちがありました。せっかく両親にやらせてもらえているのに、何も残っていない状態でやめるのは、自分の中でも納得がいかなかったんです。自分の中で確信的に得たというものが残るまではやり続けたいという一心でした。

――2017年からは『コード・ブルー』に出演、その後『トドメの接吻』『トレース〜科捜研の男〜』『モトカレマニア』などの主演・ヒロイン作が相次いでいますが、ターニングポイントとなったのは?

【新木優子】やっぱりファッション誌「non-no」の専属モデルをやらせていただけたことですね。それを見た方に声をかけていただけるようになったことが大きかったです。モデルのお仕事を全力でやってきたからこそ、今、女優のお仕事もやらせていただけている。遠回りしたかもしれないですけど、思い通りに事が進まなくても、与えられた場所で一生懸命頑張ることって本当に大事だなって実感しています。

■「作品の中で自分がちゃんと生きてると感じた」サスペンス初主演への挑戦

――そして今回、『連続ドラマW セイレーンの懺悔』(WOWOW)で、本格的なサスペンスドラマの主演を務めるとのことですが、オファーを受けた時の感想は?

【新木優子】本格的なサスペンスに挑戦するのが初めてだったので、主演のオファーを頂いてすごく嬉しかったです。ただ、自分がサスペンスを好きだからこそ自分にできるかっていう不安と緊張感も同時に感じました。

――WOWOWドラマ初出演にして主演抜擢となりましたが、意気込みはいかがですか。

【新木優子】WOWOWドラマは社会的な問題に対してリアルに切り込んでいく印象があるので、WOWOWだからこそ表現できる奥深さやミステリーのダークな側面、芯の部分を主演として演技でしっかりお届けできるように頑張りたいです。出来上がった予告映像を見た時に、その30秒で既に映像の世界観が完成されていて、作品の中で自分がちゃんと生きてるということが確認できたので、この調子のまま頑張りたいと思っています。一筋縄ではなく、真相が分かってからも考えさせられるようなストーリーなので、予想しては裏切られて、という繰り返しや、もし自分が犯人だったら…と、自分の考えが変わっていく過程も楽しんでいただけたら嬉しいです。


(文=鈴木ゆかり)