お笑いコンビ・千鳥のフジテレビ系新番組『千鳥のクセがすごいネタGP』(毎週木曜 後9:00~)が、8日から初回2時間スペシャルでスタート。人気芸人が普段のネタとは一味違う“クセがスゴくてクセになるネタ”を披露する新作バラエティーが満を持してレギュラー化となるが、総合演出の名城ラリータ氏に今回のレギュラー化にあたっての意気込みを聞いた。

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 レギュラー初回収録後に行われた取材会で、ノブは「初回にふさわしい面白い収録になりました。ホントに面白い人と、振るわなかった人もいます(笑)。これは、それを包み隠さず出す番組なので。楽しかったですね」と話し、大悟も「収録の3時間、ほぼ笑いっぱなし。楽しかったです。全員が全員、面白いネタ番組ではない。そこを楽しんでいただければ」と呼びかけた。

 番組の狙いは、クセが強いネタと、それを見た後の千鳥のコメント。ラリータ氏は「千鳥さんが、みなさんのネタをどう解釈するのか、ぜひ見ていただきたいです。前回の特番で、とにかく明るい安村さんが『R-1ぐらんぷり』で2回戦くらいまでいった芸人さんのものまねをされたんですが、千鳥さんがそのネタについて深く話をされることで、芸人さんの裾野・人物像が見えてきて、ネタに対する印象も変わってくる感覚がありました。そういった、ちょっと王道ではないネタだけど、千鳥さんのコメントも含めてご覧いただけると、共感や発見も楽しんでいただけるかなと期待しています」と力を込める。

 番組の出演者選びも大切な要素のひとつだが「ライブに足を運んで、ネタを見る」といった王道のやり方は今なお有効であるものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、そればかりでは難しい状況も訪れている。そこで、VTRでネタの草案となるような動画を送ってもらい、それを受けて、出演に向けて交渉を行っていくなど、新しいアプローチも採用されているようで、ラリータ氏は「この状況で、いろいろ考えて、出演者のみなさんの決め方も進歩してきています」と明かす。

 『全力!脱力タイムズ』(毎週金曜 後11:00)の制作チームによる番組ということもあり、バラエティー好きな視聴者からは“笑いに特化した番組”という信頼感もあるが、ラリータ氏の番組作りのスタンスは一貫している。「お笑い、健康、情報っていうようにジャンルで考えるのではなくて、出演者の方にフィットした番組作りをしたいなと考えています。いろんなタレントさんと接する中で、その方々の信念やすごさを間近で見てきていますし、番組って、広報さん、美術さん、技術さん、営業さんなど、いろんな方との出会いがあってできるものなので、シンプルに何が魅力的なのかを表現していきたいです」。

 前回の特番では、千鳥の2人とも親交のあるトータルテンボスの大村朋宏の息子の晴空(はるく)くんが、見事な歌唱力で“父の替え歌”を披露していたが、今後は番組発のスター誕生にも期待が集まる。「その場には大村さんも一緒に出られていたんですけど、千鳥さんがその様子についてバックボーンも含めて、お話をされたことで、さらに深いネタに仕上がったなという感覚になりました(笑)。作家さんなどもいろんな情報を提供してくれて、今は『じゃあ見てみよう』と、会議中に動画のデータやネットの映像などをすぐに確認できる環境になったので、本当にスピード感も変わってきています。これからもいろんな分野から出演していただきたいと考えています」。幅広いリサーチ力、ネタを披露するタレントたちのパワー、それをさらなる笑いへと転換する千鳥のコメント力…。さまざまな要素がかけ算式にふくれあがった『千鳥のクセがすごいネタGP』は、令和のネタ番組の新定番となりそうだ。