2019年の大幅リニューアル以降、文芸誌として異例の増刷を連発している季刊文芸誌『文藝』(河出書房新社)冬季号が7日に発売。今年7月の『第163回芥川龍之介賞・直木三十五賞』で、平成生まれ初となる芥川賞受賞者となった遠野遥氏と、BUCK-TICKの櫻井敦司による初の親子対談など、多彩なラインナップが並ぶ。

【写真】平成生まれ初の芥川賞作家となった遠野遥氏

 新人賞である第57回文藝賞は、史上最多の応募総数2360篇の中から藤原無雨(ふじわら・むう)氏『水と礫(れき)』が受賞し、優秀作には新胡桃(あらた・くるみ)氏『星に帰れよ』が選出されたが、2作の全文を一挙掲載。磯崎憲一郎・島本理生・穂村弘・村田沙耶香の各選考委員の選評および、受賞者との対談も収録される。

 「いま、日本文学は」と題した特集では、11月6日に映画公開される『おらおらでひとりいぐも』の主演を務めた蒼井優と、原作者・若竹千佐子氏による対談「変わりゆく日本の妻」を実施。昭和から現代にいたる、女性像の変化を縦横に語り合う。

 デビューから33年を迎えたBUCK-TICKのフロントマン・櫻井と、デビューから1年足らず、初ノミネートにして芥川賞を受賞したばかりの遠野氏による初の親子対談も掲載。異ジャンル創作者として互いの表現に迫る。