女優の永作博美、俳優の井浦新が6日、都内で行われた映画『朝が来る』(23日公開)の完成報告会見に出席した。

【全身ショット】華やかなワンピースで登場した永作博美

 子どもを持つことを諦めた栗原清和(井浦)と佐都子(永作)夫婦。「特別養子縁組」という制度を知り、男の子を迎え入れ、朝斗と名付けた息子の成長を見守る幸せな日々を送っていた。しかし、朝斗の生みの親・片倉ひかりを名乗る女性から「子どもを返してほしいんです。それがだめならお金をください」という電話がかかってくる。当時、14歳のひかりと一度会った2人だが、訪ねてきた若い女には、あの日のひかりのおもかげはなかった。いったい、彼女は何者なのか、何が目的なのか――。

 本作のメガホンをとったのは、カメラがない状態でもロケで使用する家に実際に住むなど役を積み上げる準備期間“役積み”を大切にする河瀬直美監督。永作は役積みの中で「温泉に(井浦と)2人で泊るシーンがあって。どんどん時間が押しているのに『お風呂入ってください』とか『ご飯用意できました』とか、カメラが回っていなくて、スタッフもどこにいるかわからない状態だったんです」と不安を覚えたという。

 続けて「訳がわからないまま進んでいって『罠だな?』『仕掛け?』とか思い『ここまでやるのか河瀬組?』と疑心暗鬼になるくらいしっかりした役積みがありました」と回顧した。井浦は「食事の味も覚えてないです(笑)。変なモードでした」と不思議な時間を過ごしたと明かした。

 河瀬監督は「現実の中に俳優が入るのは違和感がある。観客が違和感をもたないくらい、なじんでもわらないと」と役積みの大切さを話していた。

 この日は、蒔田彩珠、浅田美代子、子役の佐藤令旺くんも登壇した。