俳優の松山ケンイチが主演、ムロツヨシ共演のオリジナル映画『川っぺりムコリッタ』の製作が5日、発表された。メガホンをとるのは『かもめ食堂』(2006年)や『彼らが本気で編むときは、』(17年)などで知られる荻上直子監督。本作の公開は、2021年予定。

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 松山が演じるのは、北陸の小さな街の小さな塩辛工場で働き、社長から紹介された「ハイツムコリッタ」という安アパートで暮らす山田。無一文に近い状態の山田の楽しみは、風呂上がりの牛乳。そして、お米が買える給料日を心待ちしていた。

 ある日、ムロツヨシ演じる隣の部屋の住人・島田が「風呂を貸してほしい」と上がりこんで来た日から、山田の日々が一変する。ひっそりと生きていた山田だったが、ハイツムコリッタの住人とかかわりを持つように。そして、少しずつ友情のような感情が芽生えていく山田と島田。しかし、山田が北陸にきた「秘密」を島田に知られてしまう…。家族のいない孤独な主人公が、社会との接点を見つけていく過程がいきいきと描かれ、今の世を楽しく生きるヒントが描かれる。

 撮影は、9月上旬から10月上旬にかけて富山県で行われた。

■キャストコメント
・松山ケンイチ(山田たけし役)
脚本読んで今も思っていますが、この作品を人にうまく説明できません。言葉や文章で説明できる作品ではありませんでした。荻上監督とは撮影現場では会話というよりもお互いに何を感じていたかという話がほとんどで他人に対してどうみえているかではなく、自分が自分をどう見ているのかを大事にして現場にいました。あと、都市では得られない解放感や時間の流れを富山で堪能しながらカメラの前にいました。

・ムロツヨシ(島田幸三役)
今までの自分はいらない、と。今までの自分を捨てて、荻上さんが作られた世界に飛び込んでおります。経験してきたこと、してしまったこと。身についたもの、身につけてしまったもの。すべてを捨てないと、その世界で生きられないのです。
しかしながら、そう簡単に捨てられるわけもなく、捨てられているのかどうか、考え動き、考え考え動き考えてます。荻上さんと戦いながら、荻上さんの世界で生きようとする日々。そして松山ケンイチと過ごす時間。「川っぺりムコリッタ」どうかご期待、お待ちください。映画館でお愛したい。

・荻上直子監督
松山さんの隣の部屋にムロさんが住んでいる。想像しただけでオカシイけれど、その撮影は想像以上にシアワセなひとときでした。