東北放送(本社:宮城県仙台市)が制作したtbcテレビ60周年記念ドラマ『小さな神たちの祭り』が、世界の優れたテレビ番組に贈られる「国際エミー賞」のテレビムービー/ミニシリーズ部門で最終選考作品としてノミネートされた。同部門で日本の作品がノミネートされるのは2年ぶり、民放地上波局としては2012年以来8年ぶりとなる。

【画像】ドラマ『小さな神たちの祭り』場面写真

 今年で48回目を迎える「国際エミー賞」は、50ヶ国以上600を超えるテレビおよびメディア企業が加盟する「国際テレビ芸術科学アカデミー」(IATAS)が主催し、アメリカ以外で制作・ 放送された優れたテレビ番組に贈られる。

 昨年放送された番組を対象としたテレビムービー/ミニシリーズ部門では4つのドラマ(同番組のほか、フランス、ブラジル、イギリス各1作品)が最終選考にノミネートされ、11月23日に米ニューヨーク市で行われる「国際エミー賞」授賞式で同部門のグランプリが発表される。この部門で受賞すると、日本の作品では史上初めてのことになる。

 同ドラマは、昨年11月20日(後8:00~9:54)に初回放送。2011年3月11日の東日本大震災発生以来、tbc東北放送では被災地宮城の放送局として、 ニュース、ドキュメンタリー、バラエティ、イベントなどさまざまな形で震災に関する情報を発信してきた中、「震災を風化させない」というメッセージを「ドラマ」という形で新たに発信。失った者たちへの思い、遺されたものの人生、そして、共に生きる大切な人との未来など、決して拭い去ることのできない記憶を抱えながらも、再び前へと歩む東北の人々の希望を、一人の青年の姿を通して描いた。

 脚本は、連続テレビ小説『ひらり』『私の青空』、大河ドラマ『毛利元就』(すべてNHK)などの代表作を持つ内館牧子氏。出演は、千葉雄大、土村芳、吉岡秀隆、マキタスポーツ、笛木優子、サンドウィッチマンほか。

■あらすじ
 宮城県南部の町、亘理(わたり)。イチゴ栽培が盛んな地域だ。谷川晃(千葉雄大)はイチゴ農家の長男。しかし、家を継ぐ気はなく東京の大学に合格、2011年3月11日はアパート探し等で上京していた。一緒に東京に行きたいとせがんだ弟を置いて。その弟、両親、祖父母、そして飼い犬。晃を除く家族全員があの津波に呑まれた。あの日から9年目の今も、まだ一人も見つかっていない。

 大学を卒業後、一旦東京で就職するも挫折し、仙台で肉体労働をする晃には、東京や仙台の人々は、もう震災の事を忘れてしまっているように感じられる。仙台で知り合った恋人の岡本美結 (土村芳)も同じ。しかし、その明るさに救われているのも事実だった。付き合って2年、二人とも結婚を意識する頃だが、晃は家族の事を考えると、どうしても、 自分だけが幸せにはなれないと踏み出せない。そんな時、二人の前に一台のタクシーが現れる…。

■スタッフ
脚本:内館牧子
音楽:遠藤浩二
監督: 松田礼人(TBSスパークル)
プロデューサー:畠山督(東北放送)、北川雅一(テレパック)、酒井聖博(TBSスパークル)
制作統括:石森勝巳(東北放送)