1990年より「漫画アクション」(双葉社)で連載が開始され、その後1992年にアニメ化されて以来、長く愛され続けている国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』。映画シリーズも毎年公開され、28作目となる最新作『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』が、11日より公開される。

【画像】ラクガキングダムの防衛大臣のビジュアル

 今回の舞台の始まりは、地上のラクガキをエネルギーに浮かぶ王国・ラクガキングダム。王国の防衛大臣役を演じるのは、俳優の山田裕貴(29)。子どもの頃から、『クレヨンしんちゃん』が大好きで、しんちゃんみたいな“お子さん”だったそう。

 「僕、しんちゃんとほぼ同い年なんですよ! 記憶がないくらい小さい頃に、よくおしりを出していたみたいで(笑)。母から『しんちゃんみたいだった』と言われたことがあります。今回、ゲスト声優に呼んでもらえて、うれしかったんですけど…」

 うれしかったんですけど?

 「アニメが大好きで、声優さんたちへのリスペクトもすごくあるので、自分がやるとなると…。歴然とした差をどうしたしたらいいんだろう、どうにかしたい、と考え込みました。せりふも二言三言かと思っていたら、意外とあって。しかも、敵キャラでけっこう“おいしい”役なんです。とてもありがたいことでしたし、最高にプレッシャーがかかりました。無事、アフレコでOKをいただけたので、自信を持って多くの方に作品を観ていただけるようにアピールしていきたいと思っています」

 今回の作品は、地上でめっきりラクガキが減ってしまったため、“ラクガキエネルギー不足”による崩壊の危機に直面していた空に浮かぶ王国・ラクガキングダムの王国軍が、国の命運をかけて無理やり人間たちにラクガキをさせる「ウキウキカキカキ作戦」を決行する、というストーリー。しかも、進軍した先は、しんのすけたちが暮らす春日部で… 。しんのすけはひょんなことから手に入れた、描いたものが具現化する“ミラクルクレヨン”で描いたラクガキたちとともに、春日部、ひいては世界を救うために立ち上がる。

 「しんちゃんの映画では、『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』(2002年)が一番好きで、大人も泣ける、と世間の評価も高い作品だと思うんですが、今回の『激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』も負けてないと思いました。めっちゃ感動して、すごくいい作品だと思います。ちびっこたちが楽しめる要素も満載だし、大人でも楽しめるというか、大人に伝えたいメッセージがちゃんとあるんですよね。ネタバレには当たらないと思うから言ってしまうと、他人のせいにしてばかりの大人たちが出てくるんです。改めて誰のせいにもしない生き方をしたいと思ましたし、笑いと涙、ユーモアと感動、緩急のバランスがすごくよくて、たとえ自分が携わっていなかったとしても、多くの人におすすめしたい作品だと思います」

 公開から1週間後の9月18日に30歳になる。

 「この仕事をはじめた頃から変わらずに心かけていることは、オファーはなるべく断らない。全部、人との、作品とのご縁だから、大事にしたい。それで、仕事が何本か並走することになったとしても、全部100%の力で、一つひとつの現場を全力でやる。それができるかどうかは自分次第だから、自分に妥協しない。この先もその心がけを変えるつもりはありません。ここ数年は、一度ご一緒した方に再び声をかけていただくことが増えて、いろんなチャンスをいただいて、結果、自分の振り幅が広がっている、いや広げていただいたと思っています」