女優の内田慈、土屋太鳳の弟で声優の土屋神葉が9日、オンライン上で行われた「ロームシアター京都 レパートリー作品 木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』」合同取材会に出席した。

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 2019年2月に上演したものを再演する今回の舞台は、木ノ下歌舞伎による古典と現代が往来する内容。大名・高安家の跡取りである俊徳丸は、才能と容姿に恵まれたがゆえに異母兄弟の次郎丸から疎まれ、継母の玉手御前からは許されぬ恋慕の情を寄せられていた。そんな折、彼は業病にかかり、家督相続の権利と愛しい許嫁・浅香姫を捨て、突然失踪してしまう。その後、彼は社会の底辺で生きる人々の助けを得ながら、身分と名を隠して浮浪者同然の暮らしをすることに…。そして、物語は予想もしない結末へと突き進む。

 前回出演した玉手御前役の内田は「初演はすごく大変で…」とし、「演目的な難しさもありまして、歌、ダンス、フォーメーション…と覚えることが異常に多い公演で、そこにさらなるアプローチをして、俳優を追い込む…」と苦笑い。「初演をパワーアップさせる意味が通常と桁違い。新作を取り込む気持ちでやらねばならない、それが今の気持ちです」と心境を伝えた。

 座組に初参加する俊徳丸役の土屋は、一連の話を聞いて「とても緊張しております。お話を聞いていると、とんでもない作品をやられていたんだなと思いました。『自分、これ途中から参加して大丈夫か?』と恐れ多い気持ちでいっぱいです」と緊張している様子。続けて「劇団ひまわりに入団して、初舞台がちょっと違う『合邦辻』でした。結構その初舞台が、自分の中である種トラウマになっていて、『もう舞台は出ないな。僕は舞台ではなく、声優としてやっていこう!』と決意した作品だったんです」と打ち明けた。

 東京公演は10月22日~26日にあうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)、京都公演は11月2日~3日にロームシアター京都で開催される。