TBSテレビは8日、オンラインで2020年10月改編記者発表を行った。コロナ禍の2020年度上期(4月~8月)のファミリーコア(男女13~59歳)視聴率は、ゴールデン(G)帯4.7%で2位、プライム(P)帯4.8%で2位。前年同期と比べて、G帯で0.8ポイント、P帯で0.7ポイント上昇。好調の要因は、第一に“ドラマ”にあるとした。この記事中の視聴率はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区。

【写真】『MIU404』破天荒な“機捜バディ”としてW主演を務めた綾野剛&星野源

 日曜劇場『半沢直樹』は、8月までの7話平均でファミリーコア13.7%、ALL(個人全体)14.4%を記録するなど、SNSを含め、期待通りの盛り上がりを見せている。制作上の都合から今月6日に、放送を一週お休みする決断も「ドラマとしてベストな形でお届けすることこそ、恩返し。変わりに行った生放送も全国で約2800万人に楽しんでいただけた」(瀬戸口克陽編成局長)と報告。

 2013年に放送された前作の最終回では、42.2%(世帯)と大みそかの『紅白歌合戦』並みの大記録を残したが、「視聴率を追い求めて作るとろくなことがない。視聴率は大好きですが、何がベストなのか追求してお届けすることに集中したいと思っています」と、あえて数値目標は言及せず、ふんどしを締めてかかっている様子だ。

 また、火曜ドラマ『私の家政夫ナギサさん』も回を重ねるごとに視聴率を伸ばし、全話平均でファミリーコア8.0%を記録、金曜ドラマ『MIU404』も好調。

 かねてから「ドラマのTBS」と言われきたが、近年の好調さについて「これがやりたい、という企画ありきでやってきたということ。やるとしたらどの人に脚本をお願いして、どういう方に出てもらうのがいいか、いいものをつくりたいという思いをブレずに大事にしてきたのが一つの要因。7月期は、日曜日は小説が原作、火曜は漫画原作、金曜はオリジナル脚本と、枠の特性にあったバリエーションの豊富さも幅広い層から評価をいただけている要因の一つ」(瀬戸口編成局長)と語った。

 制作スタッフも、『半沢直樹』は、福澤克雄監督が手練のチームを率い、『MIU404』は、TBSスパークルの制作で、『アンナチュラル』のゴールデントリオ、脚本・野木亜紀子氏、プロデュース・新井順子氏、演出・塚原あゆ子氏が参加。一方、『私の家政夫ナギサさん』は、スパークルの若手・岩崎愛奈氏が初プロデュースし、編成の松本友香氏はまだ20代と「若手がチャレンジングにフルスイングして世の中を動かした」(瀬戸口編成局長)と、次世代の育成にも余念がない。

 10月期のドラマも、火曜ドラマ『この恋あたためますか』(森七菜、中村倫也)、金曜ドラマ『恋する母たち』(木村佳乃、吉田羊、仲里依紗、小泉孝太郎、磯村勇斗、阿部サダヲ)、日曜劇場『危険なビーナス』(妻夫木聡、吉高由里子)と、枠の特性に合わせ、引き続き“家族で楽しめる”魅力的なラインアップをそろえたと自負をのぞかせた。

 「次の作品、それぞれプレッシャーがあるかもしれないが、心地良いプレッシャーを感じられる恵まれた環境にある。それぞれの番組が当初目指した山頂に行きつけるのか、登っていった先に見える絶景は何なのか、3作品ともフルスイングしてもらえれば」(瀬戸口編成局長)とエールを送っていた。