SNSでたくさんの「いいね」を集めている4コマ漫画。ブラック系、シュール系、下ネタ系などさまざまな特徴の漫画がある中で、何かと暗いニュースに疲れた心を癒やしてくれるのが「なごみ系ギャグ4コマ」。シンプルなゆる系のキャラクターと、クスッと笑えるオチが人気を集める4コマ作家たちに、ネタ作りの方法、作画のこだわりなどを聞いた。

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■リアクションが斜め上の上司と部下のやりとりは「誰も傷つけない平和な笑い」

 上司から突然“今月から給料を貝で払う”と宣言されたら…。飄々とした若い部下と、斜め上のリアクションを見せる昭和な上司の日常をゆる~く描いた風見2さんの4コマ漫画が不条理なのになごむと話題だ。

 他にも「怒られるのが大好きな部下」「冗談の才能がまったくない上司」などクセが強めのキャラクターが登場する人気シリーズで、「上司の反応が毎回読めない」「こんな職場なら平和」といった声も聞こえてくる。どこか懐かしい昭和テイストのやりとりと、誰も傷つけない平和な笑いが魅力だ。

 風見2さんがTwitterに漫画をアップし始めたのは2013年から。80〜90年代の4コマギャグ漫画がルーツになっているという。アイデアが浮かばずに苦労することはあまりなく、作品は早いときで30分程度で描き上げる。

 「朝、散歩をしているときなどに思いついたことを描いています。特に締め切りがあるわけでもなく勝手に描いている漫画なので、ネタが思いつかないときはあきらめて寝てしまいます。気軽に公開できるのがSNSのメリットですね」(風見2さん)

 自らの作風を「変な4コマ」と評する風見2さん。「ネタを思いついたらぼちぼち描きいていきたい」と話してくれた。


■ネットのすさまじい情報量とスピードの中に埋もれないよう「わかりやすい漫画」をモットーに

 ゆる系のキャラクターと、手書き文字が独特の味わいを生み出しているのが、Twitterで人気の4コマ作家ヨーグルトGさん。「台風」をネタにした4コマ作品は、くすっと笑えるオチで多くのいいねを集めた。実はこの作品、ネタ出しから作画まで10分前後で描き上げたというから驚きだ。

 「絵の雑さと、突飛な展開のバランスが偶然うまいことハマったのかなと思います。この4コマでフォロワー数が結構増えましたし、有名なイラストレーターさんにリツイートしていただきました。しっかり考え抜いた4コマでもこの反響を超えたものがないのはかなり悔しいところですね」(ヨーグルトGさん)

 ネットのすさまじい情報量とスピードの中で読み飛ばされないよう、できるだけわかりやすく、読みやすくすることを心がけているという。最も気を使うのは文字の量と配置。読みやすさを追求するなら写植だが、あえて手書き文字にするのがこだわりだ。ゆる系のキャラクターと手書き文字が妙にマッチし、独特の味わいを添えている。

 「手書き文字ゆえに、フォロワーから『カタカナの「ツ」が「シ」に見える』という指摘も。自分では気づけないものなので助かりました。想定したウケ方をしたかどうかの答え合わせにもなるので、SNSのコメントはありがたく参考にしています」(ヨーグルトGさん)

 たくさんの人に読んでもらえるのがSNSで公開するメリットだと話す。リプライだけではなく、リツイート先で「爆笑した」「元気出た」といったつぶやきを見つけたときはかなり嬉しかったそうだ。

 「もっと多くの人に作品を届けたいです。たくさんの人がWeb上に漫画作品を公開している時代なので、もっと作品の量を増やしつつ、自分にしか出せない作品の色を見つけて伸ばしていく必要があると考えています」(ヨーグルトGさん)