9月6日からテレビ朝日系で始まった「仮面ライダー」シリーズ最新作『仮面ライダーセイバー』。主人公の仮面ライダーセイバー/神山飛羽真(かみやま・とうま)を内藤秀一郎(24)が演じ、2号ライダーである仮面ライダーブレイズ/新堂倫太郎(しんどう・りんたろう)を山口貴也(23)が演じる。ORICON NEWSは山口にインタビューを実施し、忘れられない恩師の一言、意外な一面などを聞いた。

【全身カット】ばっちりとポーズを決める内藤秀一郎&山口貴也&川津明日香

■「思いも背負う」先輩ライダーに思いを馳せる

 歴代の仮面ライダーは現実社会を舞台に、人類の自由と平和を守るために戦ってきた。しかし、本作では次元を超えて、現実世界から異世界に飛び込んでバトルを繰り広げる。現実世界から消失した街の一部は“ワンダーワールド”という広大な異空間に出現。そこは、まるで本のページをめくるように展開していく不思議な世界。果てしない自然が広がり、空想上の生き物が飛び交い、凶暴な怪人たちが容赦なく襲いかかる。ワンダーワールドに飛び込んだ仮面ライダーは怪人を倒し、人々を元の世界に戻すために戦う。

 新堂倫太郎は、はるか昔から人知れず、大いなる力を持つ本を守り、世界の均衡を守ってきた組織“ソードオブロゴス”に属する“水の剣士”。組織とルールを何よりも優先する性格で一見、生真面目でとっつきにくいが、おいしいものに目がなく、特にスイーツ好きが発覚してから飛羽真のペースにハマっていく。聖剣は「水勢剣流水」(すいせいけんながれ)。

――改めて『仮面ライダーセイバー』への、ご出演おめでとうございます

【山口】ありがとうございます。恐縮です。初めて聞いた時はうれしかったですね。いろんなところでお話させていただいているんですけど(連絡を受けた時は)、トイレに行きたかったんです(笑)。マネージャーさんから電話をいただいて、合否の連絡だとわかっていたので思い切って出たら「受かりました。2号ライダーです」と。電話で話している間に歴代ライダーの方やオーディションを一緒に受けていた方のことを思いました。そういう方の思いも背負わなきゃと責任を感じました。でも、うれしかったですね。

――2号ライダーのイメージは?

【山口】『仮面ライダー龍騎』の仮面ライダーナイトのイメージが強いです。僕は『クウガ』から『龍騎』まで見ていました。その後はサッカーを始めたので見られていないのですが、2号ライダーは反発するイメージが強いです。(8月まで放送していた)『仮面ライダーゼロワン』も仮面ライダーバルカンが当初は或人と反発していました。

でも、台本をいただいて、説明を受けると自分の中では今までとは違うなと感じました。言われてはいないですけどダブルヒーローに近いかもしれません。協力的だし、同じ問題に対して一緒に立ち向かうところもあるので。

――スイーツ好きの設定もあります

【山口】僕自身は、コーヒーはブラックといった苦いもの、横浜出身なので家系ラーメンといったしょっぱいものが好きなんです。家系のオーダーは「(麺)バリカタ、(味)濃いめ、(油)少なめ」です(笑)。でも、役作りのためにケーキ屋さんを見て「どんな味がするんだろう」と想像しました。そして、エクレアを食べたら「おいしいじゃん」となりました(笑)。ちょっと倫太郎に近づけたかもしれないですね。

――ブレイズは水の剣士です

【山口】最初は『ワンピース』で言うゾロのような和風の剣士かと思ったんです。でも、スーツアクターさんは「水だから流れるようなカンフーっぽい感じ」とおっしゃっていた。「そっちのがいいですね」と一緒に習って、流れるような“水流”という感じでやらせていただいてます。

――アクションもあります

【山口】殺陣やアクションを習っていたことがあるのですが、現場ではアクションのキャリアがすごい方ばかり。ついていくのに必死です。自分の出番が少ない時はチャンスだと思って、いろいろなアクションの勉強をさせていただいてます。

■内藤秀一郎&川津明日香との関係性明かす 特技は泡立て?

――1年以上の長期撮影で、生活リズムも大きく変わります

【山口】撮影所と家を往復するような日々ですけど、苦ではないです。熱い現場にいさせてもらっていますし。みんなが『仮面ライダーセイバー』をよくしようと同じベクトルを向いてます。厳しい指導をされたりもしますけど、そこに愛があると思います。

仮面ライダー作品はキャストを大事にしてくれているな、と。こんな経験の浅い僕ですけど潜在能力を引き出してくれようとしていますし、みんなを信用してついていこうと思います。でも、忘れちゃいけないのは楽しんでいくことなのかなとも思いますね。

――神山飛羽真役の内藤秀一郎さん、須藤芽依役の川津明日香さんとのシーンが多いかと思います。関係性はいかがですか?

【山口】内藤くんは華がありますよね。主演が1番、忙しいのに、それでも明るく振る舞う。主役らしい主役ですね。僕たちは目立とうするんじゃなくて、まずは内藤くんを立てる。作品として、そういうふうになっていくと思います。

 あとは背がデカいです(笑)。仮面ライダーエスパーダ/富加宮賢人役の青木くんも大泰寺哲雄役の岡くん大きい。僕、179センチあって今まで小さいと思ったことはなかったんですけど、横並び写真だと小さく見えるんですよね(笑)。みんな足も長くてスタイルもいい。でも、僕は筋トレしているので、筋肉だけは負けていないという自信はあります! 内心はギラギラしていこうかなと思います。

 内藤くんとは以前の現場が一緒になったこともあり、すんなり仲良くなれたと思います。川津さんは3歳年下なんですけど、いい意味で敬語を使わない関係です。内藤くんと僕はふざけあったりしているんですけど、バランサーの役割をしてくれます。1番頼りになって、大事なシーンの前に「緊張してるの?」とか言ってくれて、「してないけど?」と返して落ち着けます。いい組み合わせだと思ってますね。

――プロフィールの特技の欄に泡立てとありますが…

【山口】気になりますよね(笑)。石けんの泡立てです。水と空気をいい感じに入れながら、スポンジを使わないで20センチぐらい伸びる泡を作れます(笑)。

――発表後にいろいろな方から連絡が来たと思います

【山口】1番、涙が出そうになったのは父親からです。小学生の時からサッカーのコーチをやってくれていて。今も銭湯やラーメンを食べに行ったりする、言葉を多くかわさなくてもなんとなく言いたいことはわかる仲なんです。その背中を、ずっと見てきた。あまり「おめでとう」とか言わないんですけど、車の中で信号待ちの時に「よかったじゃん」と。うれしかったですね。

 後は、高校のコーチです。進路や大学をどこにするのかも相談していました。役者をやることを決めた時も報告して「それで食っていけるのかよ」と笑いながらですけど心配してくれていた。発表した後に連絡したら「知ってるよ」と。あのころ、けがをしてもずっとAチームに居させてくれていた。「お前はBにいたら、絶対にぬるま湯につかるから」と。その言葉は今も頭に残っています。その言葉がよぎって、いつも「絶対に全力を出し切ろう」とやってきた。「その言葉のおかげでやってこれました」と話したら、コーチは「なんだよ、お前…」と。

 普段は本当に厳しいコーチなんですけど、1つうれしい報告ができたかなと思います。やっと恩返しできてよかったです。

■俳優を志したきっかけ ライオンに乗って登場の衝撃

――俳優の仕事はいつからやってみたいと思ったんですか?

【山口】今の事務所には中学生のころにスカウトしていただきました。当時は保留にしていたのですが、大学に入った時にモデルをやってみたいと思い連絡をしました。

 父親が飛行機好きなこともあってパイロットになりたかったんですけど、それは父親の代わりに夢を叶えるということでしかありませんでした。母親から「そんなことで仕事を決めなくていい」と言われ、自分の好きなことをやる方が恩返しだと気付いたんです。そこで、ずっと一緒に見てパイロットになりたいと思わせてくれた『GOOD LUCK!!』のような作品を作る側になって届けたいと思うようになりました。

――今後、なりたい俳優のイメージ像は?

【山口】いっぱい理想はあります。阿部寛さんのように主役もできるし、面白い役もできる役者さんになりたいです。父親とちょっと似ているから、勝手に親近感が湧いているというのもあります(笑)。後は舘ひろしさんみたいな役者さんにもなりたいです。バイクが好きで人生を楽しんでいらっしゃるような感じがします。2人とも“ひろし”さんですね。山口ひろしで活動すればよかったかな(笑)。でも、まずは『仮面ライダーセイバー』以外のことを考えるのはやめようと思っています。この作品を成功させることだけを今は考えています。

――倫太郎と似ている点

【山口】みんなに「そのままじゃん」って言われますね(笑)。日本語がおかしいところとか、人と気になるポイントが違ったりしているところとかが似てるのかな。後は毎日、同じことをしても苦じゃないところも。でも、倫太郎ほど強くはないです。倫太郎は毎日、鍛錬する。僕も毎日、ジムに行ってますけど、行きたくない日もありますし(笑)。

――倫太郎の見どころは?

【山口】すごく真面目。人の気持ちをわかってあげようとするけど、ちょっとずれてる。「そこじゃない!」とツッコミたくなります。朝にぴったりだと思いますね(笑)。

――倫太郎のシーンで見逃せないポイントはあります?

【山口】まず、ライオンに乗ってる人っていないですよね(笑)。台本をいただいた時に、イメージがわかなくてまず資料がないか探しました(笑)。乗馬をやっていてよかったです(笑)。戦ってみたら頼もしいヤツで、飛羽真の夢に協力する。これも2号ライダーの形なんだと思ってほしいです。

――最後にファンにむけて

【山口】新堂倫太郎役を1年間やらせていただきます。僕自身も新堂倫太郎も成長していって、みんなに愛してもらえるような作品になったらいいなと思います。俳優部だけではなく、監督さん、演出部、プロデューサーさんたちが『仮面ライダーセイバー』をよくしようと思っている熱い現場です。朝なので楽しく見ていただけたら幸いです。ぜひ、応援していただけたらうれしいです。