この秋、ニッポン放送の昼が大きく変わる。『DAYS』(月~水)と『大橋未歩 金曜ブラボー』(金)が放送されている午後1時からの時間帯に、月曜から木曜はナイツがパーソナリティを務める『ナイツ ザ・ラジオショー』(後1:00~3:30)、金曜は中川家がパーソナリティを務める『中川家 ザ・ラジオショー』(後1:00~3:30)がスタート。番組を貫く大きなテーマは「笑い」で、平日の昼に新たな風を吹き込むことになるが、ORICON NEWSでは、同局コンテンツプロデュースルーム所属のプロデューサー・冨山雄一氏にインタビューを行い、番組の狙い、コロナ禍でのラジオ番組などに迫った。

【画像】ナイツ&中川家の新番組ロゴ

 今回、笑いをテーマにした新番組をスタートするにあたり、同局が現在のお笑い界にとっても重鎮である2組に新番組をオファー。番組では、午後1時冒頭から30分程度、芸人ならではのフリート―クを想定しているほか、リスナー投稿型の「ネタコーナー」なども用意し、深夜放送リスナーやお笑いリスナーが楽しめるような仕掛けも企画している。

 ナイツが担当する月~木曜は、曜日別の女性芸人パートナーも登場。月曜から平野ノラ、相席スタートの山崎ケイ、メイプル超合金の安藤なつ、ハリセンボンの箕輪はるかが担当する。曜日ごとのパートナーに沿った企画も展開し、ナイツと各パートナーとの掛合いも届けていく。ナイツは、木曜の『ビバリー昼ズ』も引き続き担当することになり、ニッポン放送だけで毎週11時間半の生放送ラジオ番組を行う計算となる。中川家のパートナーは、『DAYS』から引き続き同局の東島衣里アナが担当する。

■狙いは昼間の『ANN』 聴取率同様に大切なradikoの数字

――今回の新番組のテーマを「笑い」にした狙いとは?

清水ミチコさんとナイツさんは、木曜の『ラジオビバリー昼ズ』をご担当していただいていますが、情報を伝えるラジオ番組が多い中で、木曜ビバリーは基本的には雑談を中心に自由にお話しているんですけど、とにかく面白いんです。コロナの状況も含めて、ちょっと“情報”を浴びすぎているのではないかという想いもあり、お昼に雑談を楽しく聴いて頂ける番組をやってみたいというのがスタートでした。僕自身も、TBSラジオの『ナイツのちゃきちゃき大放送』を聴いていますが、フリートークでもゲストトークでも長時間ずっと高いポテンシャルでトークを生み出す話術はすごいの一言です。

――午後1時冒頭から30分程度、芸人ならではのフリートークを想定しているそうですが?

今回の新番組では、2時間半で音楽を1曲もかけない予定ですので、それもひとつ大きな特徴かなと考えています。『オールナイトニッポン』でも、芸人さんのラジオは曲をかけない番組もあったりするので、そのやり方を昼帯のラジオで、どうやって実現できるのかと考えた時に、ナイツさんと中川家さんの2組が非常にマッチするのではという結論になりました。このご時世で、なかなか生のトークライブに行けない中、毎日ラジオで2時間半のトークライブが聴けるくらいの感覚で聴いていただけるとありがたいです。

ナイツさんは、2011~13年にナイターオフ番組である『サタデー知っとかナイツ』『サンデー知っとかナイツ』をご担当頂き、今は木曜ビバリーを担当されています。また、中川家さんも、18年にナイターオフ番組である『オールナイトニッポンPremium』や、今回と同じ時間帯の『DAYS』もして頂いているので、ニッポン放送のリスナーにもなじみ深い存在でいらっしゃいます。ちょうど12時間違いますが『ANN』やっているくらいのテンションで聴いてもらえればと。通勤や通学時間である朝7時台で、radikoのタイムフリー機能で前日の深夜番組を聴いている方が多いので、その時の選択肢のひとつに『ラジオショー』が入ればという気持ちです。

――リスナーの方には、リアルタイムで聴取できないという方もいらっしゃると思いますが、radikoの数字も番組の判断材料になるのでしょうか?

昼間の時間帯の番組はもちろん、聴取率、スポンサー、話題発信というのはあると思いますがradikoの数字も非常に重要だと思っています。生放送だけではなく、radikoのタイムフリーの数字も重要です。昼間の時間帯のラジオは、時計代わりにリアルタイムで聴かれている方が多いので、あまりタイムフリーは再生されないんですが、他局の人気番組はタイムフリーでわざわざ聴かれている方も多い印象があります。

■コロナ禍の番組作りで実感「ラジオは結びつきのメディア」 半年ぶりスペシャルウィークへの思い

――少し広い話題となってしまいますが、コロナ禍での番組作りについて、ここ数ヶ月間、試行錯誤しながらという形だったと思います。

これに関しては、ANNによるところも大きいと思うのですが、生放送が維持できたというところが大きかったですね。特にパーソナリティの皆さんは、スタジオで放送を続けて頂いた方もいましたし、リモート放送で自宅や人と接触しない形で出演頂くこともありました。本当にパーソナリティの皆さんには感謝しております。特にリモート放送の場合、やはりディレクターや作家さんが目の前にいない状態で、2時間の放送を続けるのは、非常に大変だったと思います。考え方も大きく変わりまして、今まではスタジオ以外から放送することに対してハードルがあったり、ゲストはスタジオに来ないといけないみたいな価値観があったのですが、コロナによってその考え方もなくなりました。機材がなかったら、2時間電話でしゃべり続ければよいですし、ゲストも全く無理せず、何かしらの形で出て頂ければと考えるようになりました。

そして、コロナの状況で「誰かと時間の共有をしたい」という意識が強まった気がします。コロナに罹患された方がパーソナリティを務める番組で、リスナーのみなさんが番組を支えようとしている感じを客観的に拝見していて、改めてラジオは結びつきのメディアだなという印象を受けました。SNS上で話題になるということより、リスナーとつながることの方が価値というか、番組にとって大事なのだと改めて感じました。

――そんな中、半年ぶりにスペシャルウィーク(SPW)が行われます。ANNを中心に、各番組豪華ゲストがズラリとそろっていますね。

このタイミングでスペシャルウィークが復活できることは単純に嬉しいです。半年ぶりのSPWで、リスナーのみなさんがどういう放送をしたら喜んでもらえるのかなというのを各番組チームが考えた結果、このような形になりました。SPWに関して、やる・やらない含めて、いろんな考えがあると思いますが、私個人の考え方としては、2ヶ月に1回くらい、番組的に盛り上がることがあってもいいんじゃないかという考えです。そういう意味で言うと、この半年くらい番組で盛り上がったことが落とし込めているんじゃないかなと考えています。『ラジオショー』もSPWと同時にスタートして、豪華なゲストが連日登場しますので、ぜひみなさん聴いて頂ければと思います。