家庭用ゲーム機黎明期に誕生し、今も楽しめる名作から、“クソゲー”と呼ばれる不人気作まで、さまざまなソフトを生み出した『ファミリーコンピュータ』。そのソフトは1000タイトル以上と言われ、誰もが知っている名作から、まったく日の目を見なかったものまで、実にさまざま。そこで、ゲームソフト所有本数3万本、約3000万円をゲームに捧げたファミコン芸人・フジタ協力のもと、この“ファミカセ”をさまざまな角度で切り取り、ピックアップ。第10回のテーマは「クリアのために“手を出した”…ファミコン裏ワザ集」。※以降の内容は、ゲーム攻略法などネタバレ要素を含みます。閲覧にご注意ください。

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“裏ワザ”と言えば…あのシューティングゲームの名作をチョイス

 フジタほどの玄人になるとさすがに今は使わないというが、リアルタイム当時はいろいろ試したという裏ワザ。そんなフジタは、裏ワザを「ファミコンだから許されるもの」と話す。

「今、Nintendo Switchなどで昔のゲームができたりしますけど、セーブや巻き戻しが自由にできますよね。でも当時はできなかった。だから『何としてもクリアする』というクリアへのモチベーションが高い中で、裏ワザの価値は非常に高かったと思います。
 でもそんなファミコンの裏ワザも、クリアに直結する実用的なものから、本編とはあまり関係ない馬鹿らしくて面白い、ファミコンだから許されるようなものまでさまざま。特に『パスワード』なんてそうですよね(「ファミコンパスワード」の特集は近日公開)。クリエーターの遊びゴコロみたいなものを感じられるのも裏ワザなんじゃないかと思います」
 そんなフジタが選んだ「クリアのために“手を出した”…ファミコン裏ワザ集」は以下の通り。

■グラディウス(1986年/コナミ)
「レーザー以外ほぼフル装備」

 ゲームを起動してすぐにポーズにして、「上上下下左右左右BA」というコマンドを入力すると、レーザー以外のほぼフル装備を最初から持ってスタートできるというもの。
 普通は、パワーアップカプセルを取ったときにどの装備にするか選ばないといけないし、仮に全部取ったとしても、1面ではフル装備にはならない。コマンド入力も、ポーズにして、ゆっくりできるので、初心者に優しいものでしたね。もっとも、玄人になるとこのコマンドは使わずにどこまで行けるかということになるので、最初期にしか使わなかったですね。

ドラクエからも最強装備を手に入れるあの裏ワザが…

■ゼビウス(1986年/ナムコ)
「無敵」

 オープニング画面で星が左から右に移動している間に、ツーコンのAかBボタンを押しながら「右を9、上を2、左を2、下を9」を入力。これがうまくいくと右上に数字の0が8個表示されるので、一番左の0を1に変えると無敵状態になります。「1」の部分を他の数字に変えると他の効果が現れたりします。
 シューティングやアクションゲームは、コマンド入力で「無敵」になる裏ワザが多々散見されるんですが、これは開発の最終段階でバグのチェックにも使えるデバック用(無敵にして進ませてみるテスト用)のコマンドなのだと思います。

■ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(1990年/エニックス)
「カジノのコイン」

 これは有名ですね。カジノでコインを「838861」枚買おうとすると、4ゴールドで買えてしまうというものです。本来なら1枚20ゴールドなので16777220ゴールドかかるはずなのに。これによって、カジノの景品の最高峰である「はぐれメタル系」防具を手にすることができます。
 これは、本じゃなくて、口コミで広がった気がします。関係者が情報を出したのではなく、実際にプレイヤーが発見したとしたら、すごいことですよね。
 そもそも、このドラクエのカジノってよくできていて、当時このダブルアップ形式のポーカーってファミコンでなかったんですよね。だから装備のためではなく、純粋にポーカーだけも楽しんでいました。

■たけしの挑戦状(1986年/タイトー)
「いきなり最終面」

 オープニングでAボタンのパンチを2万回入力すると、いきなり最後の面に行くんです。でもこれ、半端ないんですよ。高橋名人が全盛期に1秒間に16連射って言われてるじゃないですか。それで計算すると、1分間で960回なので、約21分間全力です(笑)。一般の人の連射はその半分だったとしても、40分以上かかりますよね。ジョイカード(連射機付きのコントローラ)があれば楽ですが、地味に結構きついです。そう考えると、ゼビウスやグラディウスのコマンド入力もかわいく見えてきますね(笑)。

ファミコンなのに女性が“脱ぐ”?衝撃の裏ワザとは?

■北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ(1984年/アスキー)
「めぐみが脱ぐ」

 「クリアするため」ではない裏ワザもいくつかご紹介します。これは、北海道の殺人事件を解決するゲーム。捜査していると大学生のめぐみに会うんですけど、温泉で会ったときにバスタオルで出てくるんですね。そこで2分間放置すると、バスタオルを取るんです。おっぱいが出るんですよ、うまい感じでトップは描かれていないんですけど(笑)。
 実はこのゲームのシナリオを『ドラクエ』シリーズで有名な堀井雄二さんが手がけているんです。堀井さんは「1ドットのピンクを入れるか入れないかで迷った」っておっしゃっていました(笑)。当時はピンクを入れても大丈夫だったと思うんですけどね。

■スーパーマリオブラザーズ(1985年/任天堂)
「ちびファイアマリオ」

 各ステージの4面に大きいマリオで臨み、クッパを倒すおのを取るとき、同時にクッパに当たる。そうすると、ダメージをくらった音が流れるんだけど、クリアできるんです。見た目、大きいマリオのままで、次の面に進んで、パワーアップの「?(ハテナ)ボックス」をたたくと、大きいマリオなのになぜかキノコが出て、それを取るとなぜかちびマリオになるんです。その次の「?(ハテナ)ボックス」でフラワーを取ると、ちびファイアマリオの完成です。
 ちびファイアマリオは、偶然なったとか、なんとなくやった人は多いと思うんですけど、僕は100%、確実にできる方法があります。Webでよく書かれているやり方は、最終的に「運」になるので、確実ではない。僕のやり方のポイントは「クッパの足の位置」なんです。言葉では説明しにくいですが、クッパの足の位置が橋にめり込んでいたらダメなんです。YouTubeの「GetNaviGakken」さんの【ゲーム芸人フジタの挑戦第20回】で詳しく解説しているのでよかったら見てみてください。

→次回は「やられた瞬間“死”を覚悟した“敵の必殺技”」