テレビ東京の月曜よる10時に、4月期以来となるドラマ枠が復活。民放の連続ドラマは6年ぶりとなる中井貴一が主演、鈴木京香がヒロインを演じる、新ドラマ『共演NG』が今秋スタートする。25年間「共演NG」だった元恋人同士の大物俳優がなぜか「共演」することになってしまい、巻き起こる“大人のラブコメディー”。同ドラマの企画・原作は秋元康氏。演出は『モテキ』などの大根仁氏が務める。

【写真】夏ドラマ『未解決の女』に出演中の鈴木京香

 40年近く第一線で活躍し続けている秋元氏は、昨年手がけた連続ドラマ『あなたの番です』(日本テレビ)が、異例の2クール放送で大きな話題を呼んだ。本作では業界のタブーに切り込み、再び社会現象化を狙っている。

 「共演NG」とは、絶対に同じ番組でキャスティングしてはいけない危険な組み合わせのこと。それは決して「都市伝説」ではなく、事実、業界中のスタッフの頭を悩ませる大きな問題として存在する。「一度仕事をしたが二度とやりたくない」「キャラが被る」「事務所同士のトラブル」「過去にイジメられた」…理由はさまざまあるが、中でも多いのは「恋愛がらみ」と言われている。

 秋元氏は「テレビや映画のキャスティングをしていると、スタッフから『○○さんと××さんは共演NGなんで…』と言われることがよくあります。明確な理由を説明されることもありますが、たいていは、芸能プロダクションのマネージャーから、『いろいろありまして…』と言葉を濁されます。共演NGの2人は過去に何があったのでしょうか? そんな興味から、今回のドラマを企画しました」と説明する。

 本作では、弱小テレビ局が社運を懸けた大型連続ドラマで25年前に破局した“共演NG”の大物俳2人が共演することになったら? そんな再会の瞬間からバチバチと火花を散らし、長年の憎しみとプライドが交錯する2人。互いに意識しあう2人だったが、その後、25年前の「とある映像」がきっかけで、物語は思わぬ方向へと展開していく。なぜ2人は共演OKになったのか? ドラマの撮影は無事に最終回を迎えるのか? そして再会した2人の関係に変化は訪れるのか? 25年前に言えなかった想いとは…?

 大物俳優・遠山英二を演じる中井がテレビ東京のドラマに出演するのは、2018年に放送された新春ドラマスペシャル『娘の結婚』以来2作目、連ドラは初主演となる。英二の元恋人で大物女優・大園瞳を演じる鈴木は、4月期に放送されたドラマBiz『行列の女神~らーめん才遊記~』の主演を務め、早くも月曜よる10時のドラマに再登場することに。

 これまで「共演NG」にされた実感も、した覚えもないという中井は「役者が役者を演じることほど難しいことはないと思っています。遠山英二の気持ちがわかるだけに、自分と近くなりすぎないよう距離をおいて、役を作り演じていきたいと思っています」と、コメント。コロナ禍で初めてドラマ撮影に参加し、「作り手の環境も大幅に変化をしましたが、見ていただく皆様の環境も変化していると思います。でもどこか普遍性のある男と女のラブコメディー。困難な時を一瞬でも忘れていただけるよう、楽しい作品にしてまいりたいと思います。どうぞお楽しみに!」と呼びかけている。

 一方、鈴木は「初めは、大尊敬する中井貴一さんをこんなに罵倒する役なんて!と、尻込みしそうになりましたが、内面は優しい魅力的な女性です。千載一遇の役ですので、大胆に思い切り演じています」と中井との共演を喜び、「現代のテレビ業界の内幕をおもしろく切り取り描かれていますが、男女、先輩後輩といった人間同士の関わり方が、回を増すごとに変化して、それがとても温かい関係へと昇華していきます。これは心温まる素敵な人間ドラマになると直感しました」とアピール。念願の大根監督の現場は「的確な演出と現場での楽しい雰囲気作りがとてもうれしく、この作品で初めてご一緒できたことをありがたく感じています」と話していた。

 稲田秀樹プロデューサー(テレビ東京 制作局 ドラマ室)は「テレビ東京に“奇跡”が起こりました。一見、どこか別のテレビ局のような(笑)、超豪華な布陣です。この座組みだけでも面白さは保証付きです! 取り上げる題材もフツーではありません。舞台は日本一小さなキー局・テレビ東洋。略して“テレ東”。現実と虚構が入り乱れながら、ドラマ制作の舞台裏で巻き起こる、悲喜こもごもなドラマを描いていきます」と意気込んでいる。