1926年(大正15年)に営業を開始した東京・練馬区の遊園地『としまえん』が8月31日、午後9時をもって閉園。営業最終日には『としまえんファイナルセレモニー』が開かれ、94年の歴史に幕を降ろした。

【写真】閉園より一足早く最終運転を終えた回転木馬『カルーセルエルドラド』

 「としまえん」を中心とした一帯は、1957年に都市計画公園「練馬城址公園」の指定を受け、2011年には避難場所や防災拠点となる公園・緑地の整備促進の観点から、東京都より2020年度までの10年間で優先的に整備する「優先整備区域」に指定されている。

 東京都と公園整備に関する協議を進めていたが、6月に東京都を含めた関係者と「都市計画練馬城址公園の整備にかかる覚書」を締結したこと、および今後の土地利用等の計画に鑑み、「としまえん」が閉園することとなった。

 午後7時30分には、同園のシンボルだった回転木馬「カルーセルエルドラド」が観客を乗せた営業を終了。『ファイナルセレモニー』では無観客で最後の運転を終えた。また、シンガーソングライターの田内洵也は同園をモチーフにした楽曲「ELDORADO」を弾き語りで演奏し、セレモニーに華を添えた。

 同園を運営する株式会社豊島園の依田龍也代表取締役は「本日8月31日で94年の歴史にとしまえんは幕を閉じます」と改めて報告。「本当に大勢のご来園者に感謝申し上げます。本当にありがとうございました」と各方面へ感謝の思いを伝えた。「ぜひ、としまえんがここにあったことを心の片隅でも結構ですので記憶にとどめていただければ幸いです」と呼びかけた。

 また、エルドラドについては「110年を超えて、大変老朽化しております。これを機に1回、解体をして、しっかりメンテナンスを施して、いつか、どこかで皆様の前にきれいになったエルドラドをお見せしたいと思っております」と報告。最終運転を終えると「エルドラド、ありがとう。エルドラドは永遠に輝き続けるとい思います」と万感の思いを語っていた。

 今後は『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 -メイキング・オブ ハリー・ポッター』が2023年前半オープン予定。『スタジオツアー東京』は、ロンドンに次いで世界2番目の開設で、映画『ハリー・ポッター』シリーズで使用された衣装や小道具などを展示し、来場者に映画の舞台裏を紹介する。映画は『ハリー・ポッター』から『ファンタスティック・ビースト』シリーズへと引き継がれ、同施設ではこの2つの映画の世界観をより深く知るための仕掛けを整えていくという。