一人暮らし女性宅で、しっかり戸締りをしたのに帰宅したら人がいる…妊娠女性が車を運転していたら対向車に追突されてしまう…。そんなゾッとする“恐怖の実録エピソード”を描く漫画がSNSで話題に。作者が口々に話すのは「今ならこうしてたのにと思う」「当時は分からないことだらけだった」という言葉。少しでも注意喚起になれば…と、漫画で当時の体験を伝えている作者に話を聞いた。

【漫画】女性の一人暮らし、誰もいないはずのお風呂場から「ガタッ」…作者が恐怖を感じた実録エピソード

■一人暮らしの女性を襲う“悪質な手口”を漫画に「怖がりながら描いている」

 自身にも霊感があり、幼少期の心霊エピソードや、人に対する“奇妙さ”や“怖さ”を描きインスタグラムで発信しているあん子さん(anko3s)。実体験を描いているうちに、フォロワーさんからも様々な恐怖体験が寄せられるようになったという。

「もともとは、金縛りで動けなくなったときに見えた霊の話や、霊感が私よりも強い兄の幼少期のエピソードを描いていました。すると『自分も怖い体験をしたので、ぜひ漫画にしてほしい』とDMをたくさんいただくようになったんです。読者さんには『怖い…』と感想をいただくことが多いですが、私も同じでめちゃくちゃ怖がりながら描いています(笑)」

 あん子さん自身が「もっとも怖かった」というエピソードは、読者さんから寄せられた“人の怖さ”を表しているエピソード。一人暮らしの女性が出掛ける際に戸締りをしっかりして、侵入された形跡はなかったのに、帰宅するとお風呂場に知らない人がいる。警察の到着を待って確認すると、女性とはまったく面識のない男性がいた…という展開だ。

「この漫画エピソードを投稿してから、ブログに『女性がお風呂に入ろうとするタイミングを狙っていたのではないか』というコメントがありました。服を脱いだ状態ではすぐに外に出ることができないと計算して、お風呂で待ち構えて悪質なことをする事件が実際にあったようなんです。もしこの投稿者の女性がお風呂に入ろうとしていたら…と思うとゾッとしますね」

 いまも、恐怖エピソードを漫画に描き続けているあん子さん。モチベーションは、恐怖体験に対する注意喚起の気持ちだという。

「無知だった自分がもしあのとき分かっていれば…と思うことが、これまでたくさんあったんです。自分の体験やフォロワーさんの体験を通して、多くの方の注意喚起になればと思っています」

■目まぐるしい事故対応の日々「加害者の応対は、今も悲しい記憶」

 赤井ふみさん(@kingyoakai)は、7年前の自身に起こった運転中の事故体験を漫画にしている。当時妊娠中だった赤井さんがお腹のお子さんの無事を確認するまでの心境や、加害者との対応、警察の実況見分、損害保険会社とのやりとりまで詳細に描いている。次々に処理しなければならない予測不能の展開に「事故にあったときの対処法を学んでおくべきだった」と後悔の念をいまも持ち続けているという。

「脇道から車が猛スピードで走ってきて、私の車の右側に追突したんです。衝撃で動けなくなっている私に、後続車の男性が慌てて駆け寄ってくれて、状況説明や警察と救急車への通報まで対応をしてくれました。病院で赤ちゃんの無事を確認して、安堵から号泣し、やっと落ち着くことができました」

 加害者は高齢者の男性で、事故後も周囲を気にすることなくボーっと立っていたという。加害者の車に同乗していた女性も「立ってしゃべれるなら大丈夫ですね」「それじゃー失礼しまーす」とその日は去ってしまった。

事故後は警察とのやり取り、保険会社の対応、板金屋やレッカーへの連絡、病院での検査など、面倒で目まぐるしい日々が続く。保険会社の担当者からは「6:4とほぼ半々の過失割合になりそう」と告げられ、それってほぼ加害者側の保険会社のいいなりになっているだけなのでは…? と。あまりの頼りなさに愕然とした赤井さん。

「警察の実況見分には後続車を運転していた男性も付き添ってくれました。ドライブレコーダーも持参してくれたのですが、当時はまだ一般的には普及しておらず証拠として受理してもらえませんでした。加害者の事故後の対応は、今も悲しい記憶として思い出されます。

読者さんからたくさんコメントをいただき、たくさん“気づき”もいただきました。毎日車に乗るくせに交通事故にあったときの対処を全く知らなかったので、もっと学んでおくべきだったと思いました。任意保険の内容や使い方もきちんと把握して、今では毎年どんな契約になっているか必ず見直しています」