小泉進次郎環境相が31日、環境省で行われた米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭、ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(略称:SSFF&ASIA)の『地球を救え!環境大臣賞』の発表・試写会に参加した。

【写真】「小泉さんが総理大臣になるころには…」と思いを語った別所哲也

 小泉環境相は「ステキなイベントが環境省でできることがうれしいです」と笑顔。映画賞ということで「映画『ゴッドファーザー』と『アバター』が大好きです。最近の中で言うとNetflixの『アイリッシュマン』。最高でした。全く3時間を感じさせない作品でした」と映画好きをアピールした。アメリカの元副大統領だったアル・ゴア氏の『不都合な真実』を例に挙げ「映画の力、コンテンツの力はものすごいものがある。政治や政策、行政の力では届かないところまでメッセージを届けることができる」と映画の持つ強みを語っていた。

 環境省のアンバサダーで、この日が“初仕事”のLiLiCoはショートフィルム上映を学校の授業に取り入れ、環境問題を考える腹案を披露。すでにスウェーデンでは行っているそうで、「短い時間の映画はストレートにメッセージが入ってくる。授業に取り入れられたらいいな」と話すと「機械がいっぱいある素晴らしい国の日本で教育が遅れているのは残念。私がガーガー言っても進まない。日本人はすぐに『検討します』って言うんですよね。私の大嫌いな日本語。そんなに検討することでもないと思うんですよね」とボヤいていた。

 小泉環境相は「環境省の職員一同、きょうのNGワードがわかりました」と苦笑い。イベントの最後に改めてマイクをにぎった小泉環境相は「提案の学校教育の場でショートフィルムをというのは環境省でしっかりと…、検討します」とノリボケ。LiLiCoが「ワーオ」と合いの手を入れ、職員が笑ったのを確認すると小泉環境相は「やります!」と訂正し、満足げだった。

 また、SSFF&ASIA代表の別所哲也はエンターテイメントで環境について考える重要性を説く。そして「近い未来、小泉さんが総理大臣になるころには環境問題に関して、もっともっと世界がつながる時代になっていてほしい」と思いを語った。思わぬところからの“総理大臣”というワードに小泉環境相は吹き出し、タジタジとなっていた。

 『環境大臣賞』を受賞したのは三好優太監督の『オアシス』。2050年に急激な気候変動に耐えられず、大量死したカエルを救うべく、AIアニマルSAVIORが開発される。SAVIORは大量死した種と同じカエルに出会い、学習し、行動をともにしながら情報収集を行う、といった内容。受賞理由は「アニメーション作品としてのエンターテイメント性と環境問題に関するメッセージ性がともに高く、幅広い人に気づきを与えられる作品」というものだった。三好さんは「多くの方に見てもらって環境改善の取り組みになれば。当事者意識を持って取り組むべきだと思います」と伝えた。9月3日に行われる気候変動の国際会議では、日本の取り組みの1つとして小泉環境相が紹介することも発表された。