俳優の東山紀之が、宮本亞門氏の演出で世界初舞台化される『チョコレートドーナツ』に主演することが27日、発表された。シンガーを夢見ながらショーパブで働くドラァグクイーンのルディを演じる。また、彼とともにダウン症の少年・マルコを育てようと世間闘う地方検事・ポール役には谷原章介が起用された。

【写真】東山紀之の恋人を演じる谷原章介

 原作は、ゲイの男性が育児放棄された障がいを持つ子供を育てたという実話に着想を得て製作された『チョコレートドーナツ(原題:ANY DAY NOW)』。2012年にアメリカで公開され、日本でもロングランヒットした。

 シンガーを夢見ながら、ショーパブの口パク・ダンサーとして日銭を稼ぐルディ。出口の見えない生活の中、ルディの人生は、運命の人ポール、隣室のダウン症のある少年マルコと出逢うことで変わっていく。映画ではトニー賞受賞俳優アラン・カミングが演じたこの主人公に、東山紀之がその魅惑的なダンス、歌、演技で挑む。ゲイのカップルであるルディとポールが悩み、迷いつつ、手を組んで世の中に立ち向かっていく様を東山と谷原がどう表現するのか期待が高まる。

 また、ダウン症の少年マルコ役として、実際にダウン症のある高橋永と丹下開登がダブルキャストで出演。そのほか、高畑淳子、モロ師岡、堀部圭亮、八十田勇一らが共演する。

 舞台は12月7日~30日まで東京・PARCO劇場で上演され、来年1月から長野・仙台・大阪・愛知をめぐる予定。

【キャストコメント】

●演出:宮本亞門
この難役に東山さんが挑戦することに、心から敬意を表します。今までドラァグクイーン役は日本でも多くの男優が演じてきましたが生半可ではできません。特に今回のルディは、傷つき、ボロボロになっても真っ向から社会と戦う、愛情深い人間です。原作の映画でもアラン・カミング氏が壮絶な演技で観客の心を鷲掴みにしました。東山さんは、蜷川幸雄氏が演出した「さらばわが愛 覇王別姫」や「サド侯爵夫人」で女形や女性を演じられていますし、今回の生々しいドラァグクィーン・ルディをどう演じるか、演出家としてとても楽しみです。また、谷原さん演じるポールも作品を通して戸惑い変化していく難しい役です。東山さん、谷原さん、そしてダウン症のある少年マルコ役の高橋君、丹下君がみせる愛の姿、このコロナ禍で、本気で挑む舞台に是非ご期待ください。

●東山紀之
この作品は苦しい状況の中でも“愛”や“希望”の為に必死に立ち向かう人間の姿を描いています。
私が演じるルディは、感情の起伏が激しいけれど、愛情深い人物なので、とても難しい役柄だと感じています。
宮本亞門さんが表現する世界観を楽しみながら全身全霊で演じたいと思います。
ルディとして、谷原さん演じるポールとダウン症のある少年マルコ役の高橋くん、丹下くんを最後まで愛し抜きます。
ドラァグクイーンのショーシーンでは様々なダンスを披露しますし、名曲の歌唱シーンもありますので、どうぞ楽しみにしていて下さい。

●谷原章介
『チョコレートドーナツ」甘いタイトルですが切なくて悲しくも温かい物語。劇場で映画を観て大好きになった作品でした。
今回、東山さんのドラァグクイーン姿、踊り、歌、そして何よりダウン症のある役者さん高橋さん丹下さんとお芝居できることが楽しみ。亞門さんの演出が優しくそして暖かく皆を包み込んでくれる事間違いなしです。深いテーマはそこにありますが、まずは難しい事抜きにして楽しんでいただきたいと思います!