俳優の稲垣吾郎と女優の二階堂ふみが共演する映画『ばるぼら』の公開日が11月20日に、決定した。

【場面カット】稲垣吾郎の腕を掴みながら歩く二階堂ふみ

 本作は、手塚治虫さんが1970年代に『ビッグコミック』で連載した、禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなどのタブーに挑戦した大人向けの作品。独特な世界観から“映画化不可能”と言われていたが手塚さんの生誕90周年を記念して、初めて映像化された。

 異常性欲に悩まされている耽美派小説家・美倉洋介を稲垣。芸術家のミューズであり自堕落な生活を送る謎の女・ばるぼらを二階堂が演じるほか、渋川清彦、石橋静河、美波らが出演。メガホンをとったのは、手塚さんの実子・手塚眞監督で、撮影監督にはクリストファー・ドイル氏を招いた。

 公開日決定にあわせ、日本版ポスタービジュアルも解禁。海外版のポスターを踏襲し、「狂気の果て。あれは幻だったのだろうか-」と印象的なキャッチコピーも盛り込まれている。

■キャスト・監督コメント
・稲垣吾郎(美倉洋介役)
「都会の吹き溜まりに真実は潜んでいる。あらがえない輪廻転生の中に自分の人生もまるごと引きずりこまれていく」そんな思いと共に今も僕の中にばるぼらが生きています。手塚眞監督、スタッフの皆さん、そして役を共に生き抜いてくださった二階堂ふみさんをはじめとしたキャストの皆さんにも心から感謝しています。

・二階堂ふみ(ばるぼら役)
曇天の新宿を、稲垣さん演じる美倉洋介と走り続けました。湿ってて、汚れてて、それでも愛おしさを感じてしまう人間の感情に埋れながらも、美倉先生はひたすら貪欲にそれらを追い続けておりました。雑踏の中、希望を示してくださり、助けていただき、感謝しかありません。

・手塚眞監督
手塚治虫生誕90周年を記念してはじまった映画『ばるぼら』。自分がこれまで描いてきた映画の世界と手塚治虫マンガの接点があるとすれば、この作品に違いないと選んだ原作でしたが、まさに夢のようなキャスト、スタッフが奇跡のように集結し、夢を見ていたかのような撮影、そしてこれも夢の中のようなベルリンのスタジオで魔法のように完成。東京国際映画祭をはじめ多くの国際映画祭への招待。なにもかもが「芸術の女神(ミューズ)」の粋な取り計らいなのだと信じています。稲垣吾郎さんと二階堂ふみさんの美しさはまさに芸術品。そしていよいよ多くの皆さんと夢を分かち合えるときが巡ってきました。恐らくミューズは、映画館から閉塞的な世の中へ奇跡をふりまくことでしょう。愛と狂気についての映画ですから、理屈も言葉も超えて、陶酔の世界を堪能していただければ嬉しいです。