北朝鮮による拉致事件を題材にした映画『めぐみへの誓い』の完成披露記者会見が24日、東京・憲政記念館で行われた。出演者や野伏翔監督らが登壇した。

【写真】映画『めぐみへの誓い』で横田めぐみさんを演じた菜月

 同映画の原作は「めぐみへの誓い-奪還-」という演劇で、横田めぐみさんが拉致されてから42年、「北朝鮮拉致事件」をテーマにした日本映画がいまだ一本も存在しない事から企画がスタート。民間支援だけでの映画製作で、拉致の残酷さと実態、拉致被害者救出を世界に訴えることを目的として、昨年7月にクラウドファンディングを実施。現在までに支援参加者4600人以上、支援総額6400万円を超えるなど多くの方の賛同と共感を得て、3月7日にクランクイン、3月30日にクランプアップした。

 横田めぐみさん役の菜月は完成された映画を観て「撮影していた時の苦しかったことを思い出して、『うわー!』となったのですが、(めぐみさんの)少女時代を演じた梨々愛さんの演技を見て、めぐみさんの笑顔を取り戻したいと思いました。めぐみさんだけではなく拉致されてしまった人が、一日でも早くみなさんが日本に帰ってくれることを強く思っています。(作品が)その一歩になれればと思っています」と伝えた。

 めぐみさんの父・横田滋さん役の原田大二郎は、6月に亡くなった滋さんについて「前から覚悟はしていたんです。突然、訃報が飛び込んできて、目の前が真っ暗になった感じでしょうか…。僕らは滋さんとのご縁で、滋さん役を演じさせていただきました。代わりに僕ができることをやっていかなくてはいけないと強く感じました」と心境を語った。また、母・横田早紀江さん役を務めた石村とも子は「もうちょっと頑張って、ここに観にきていただきたかった…」と涙ぐんでいた。

 この日は、横田めぐみさんの少女時代を演じた坂上梨々愛、シンガンシュン役の大鶴義丹、夏仙役の仁支川峰子、田口八重子さん役の安座間美優、キムヒョンヒ役の小林麗菜らも登壇した。