俳優の中村倫也と女優の石橋静河が24日、都内で行われた映画『人数の町』(9月4日公開)大当たり祈願&完成記念会見に出席。作品の注目ポイントを問われた中村は、石橋のきれいな“瞳”を挙げ、独特の表現でべた褒めしていた。

【写真】福徳神社で大当たり祈願を行った中村倫也&石橋静河

 本作は、2017年に発表された「第1回木下グループ新人監督賞」で準グランプリに選ばれた作品。中村が演じるのは、借金取りに追われ暴行を受けていた蒼山。そんなときに、謎のヒゲ男が蒼山を救い「居場所」を用意してやると言うと、衣食住が保証され、セックスで快楽をむさぼる毎日を送ることができ、出入りも自由だが、決して離れることはできない“町”に連れて行かれる。その町の住人になった蒼山が、そこで出会う人々との交流を経て、町のナゾに迫っていくディストピア・ミステリーが描かれる。

 会見前には、中村と石橋が日本橋福徳神社を訪れ、大当たり祈願を実施。祈祷の感想について中村は「僕の邪念が全てふり払われましたので、今日はつるんとしたコメントしか出なそうです(笑)」とあいさつし、会見冒頭から会場の笑いを誘った。これに対し石橋は「楽しかったです」とニッコリ。すると中村が「どんな場所にありましたか?」と石橋からたくさんのコメントを引き出そうと質問を開始。「ビルに囲まれた神社だったけれど、昔ながらの雰囲気の良い場所でした」と付け加え、コンビネーションの良さを見せていた。

 この日、浴衣姿で登場した中村と石橋。シックなカラーの浴衣姿の中村は「数年ぶりの浴衣です。腹の座りがどこだかわからなくてちょっとそわそわしています」、爽やかな藤色にもみじをあしらった浴衣で登場した石橋は「昨年の撮影で着て以来です」と笑みを浮かべていた。これに対し、長編映画初挑戦となる荒木伸二監督は「僕には浴衣が準備されてなかったです。着たかったです」としょんぼり。すると中村がすかさず「新人(監督)さんにはないんですね(笑)」と笑顔でツッコミを入れる場面もあった。

 主人公・蒼山哲也役について、中村は「特徴もなく、流されるままに生きてきた男」と解説。続けて「主義がない男だけど、石橋さん演じるヒロイン・木村紅子やさまざまな人と出会うことで変わってどうかわっていくのかが見どころです」と語った。それに対して紅子は明確な意思を持っているキャラクター。演じた石橋は「その頑固さで“町”に馴染めずに、どこかおかしいよということを必死に訴えています。そのあとは……、ね(笑)」とネタバレにならないようにキャラクター説明をしなければならない状況に、複雑な表情を浮かべる場面もあった。

 作品で注目してほしいポイントについて、中村は「石橋さんの……」としばらくためてから「“瞳”です」とアピール。その理由は「本当にキレイな瞳なんです。こんなに光が集まる眼球、僕持ってないですもん」と独特の表現で石橋の瞳の美しさを解説。続けて「紅子の登場で物語が動き、青山も揺さぶられて行く。それが成長なのかどうかわからないけれど、変わるきっかけとなる紅子の登場は見どころですね」と強調した。

 映画の楽しみ方について中村が「映画や作品は、観る人のコンディションが影響するものだと思っています。自由に受け取ってもらえたら本望です」と語ると、石橋も「私自身、1回目と2回目の感想は違いました。そういう効果のある作品だと思うので、自由に観ていただければうれしいです」と笑顔を浮かべた。

 記者から初共演の印象を問われた中村は「初めてとは思えないくらいの信頼感と安心感がありました」としながらも「僕が一方的に思っているだけかもしれないけど……」と付け加え、いたずらっぽくほほえんだ。続けて「現場でも仕事の話はせずに僕がずっと喋っているところに、石橋さんがツッコミを入れ、それにまた乗っかって……、そしてだんだん無視されます」とコメント。「でも、無視されると仲良くなったと思えるタイプなので大丈夫です(笑)」と満足している様子だった。

 最後のあいさつで荒木監督は「お気を確かに持ってご覧ください」と呼びかけ会場の笑いを誘う。石橋は「おもしろい作品になっているので、映画館に足を運んで観ていただければうれしいです」とニッコリ。中村は「映画を観た方の反応が楽しみな作品なので、早く皆さんの感想が聞きたいです」とアピールした。