新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のために、開館が延期されていた「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」(東京都豊島区)が、7月7日にオープンすることになった。当面の間は事前入館予約制となるため、きょう28日午前10時より公式ホームページで、入館予約の受付がスタートした。

【写真】マンガ家の部屋も再現

 トキワ荘は、1952(昭和27)年に建てられ、昭和を代表するマンガ家たちが若手時代に集い、切磋琢磨した伝説のアパート。老朽化のため、1982年(昭和57)年に解体されたが、このたび、写真や聞き取りにより、外観から間取り、描きかけの原稿やペンが置かれたマンガ家の部屋から、木造階段のギシギシと鳴る音まで当時の姿を忠実に再現。1階のマンガラウンジには、トキワ荘のジオラマのほかに警視庁五方面記者クラブから寄贈を受けた「トキワ荘の天井板」を特別展示している。

 ミュージアムの建設にあたり、施設整備及び運営費として、豊島区はふるさと納税を活用した寄附金を募り、全国から幅広い賛同を得て、個人・法人合わせて960件・4億2475万円(区内508件・1億8625万円、区外452件・2億3850万円、6月26日現在)と多くの支援が集まり、開館の運びとなった。3万円以上寄附した人の名前は、ミュージアムへのアプローチに設置された銘板に刻まれている。

 27日には、一般公開に先がけて、「トキワ荘マンガミュージアム開館記念式典」を開催。式典には、小池百合子東京都知事、トキワ荘マンガミュージアム運営検討会議座長の里中満智子氏、当時住んでいた水野英子氏らが出席。高野之夫豊島区長は「地域の皆様、関係者の皆様、そして全国のトキワ荘ファンのお力添えと多大なるご支援により、念願のトキワ荘マンガミュージアムが完成し、開館を迎えることができました。ご協力いただいた皆様に心から感謝申し上げます。全国、そして世界から、多くの来館者が訪れ、末永く愛される施設、愛されるまちとなるよう、引き続き熱意を持って取り組んでまいります」と開館への思いと感謝を述べた。

 開館記念企画として【「漫画少年とトキワ荘」~トキワ荘すべてはここからはじまった~】を開催(会期:7月7日~9月30日)。『漫画少年』は手塚治虫が「ジャングル大帝」を連載し、全国のマンガ家を目指す若者たちがこぞってマンガを投稿した雑誌。この投稿欄を通して多くのマンガ家が育ち、交流がうまれた。現存数が少なく、極めて貴重な『漫画少年』約100冊を一斉公開するとともに、1986年に豊島区立郷土資料館で開催された特別展「トキワ荘のヒーローたち」の際、マンガ家たちが寄せ書きした襖(ふすま)も展示される。

■開館日時
7月7日より、前10:00~後6:00(入館は~後5:30)

■入館予約/トキワ荘マンガミュージアム公式ホームページhttps://tokiwasomm.jp/