俳優の綾野剛と星野源がW主演するTBS系連続ドラマ『MIU404』(毎週金曜 後10:00)が、きょう26日よりスタート。警察内部で“何でも屋”と揶揄(やゆ)されながらも、犯人逮捕にすべてを懸ける初動捜査のプロフェッショナルである「機動捜査隊」(通称:機捜)が、24時間というタイムリミットの中で事件解決を目指す、1話完結のノンストップ「機捜」エンターテインメントが、いよいよ始まる。

【全身ショット】破天荒な“機捜バディ”としてW主演を務める綾野剛&星野源

 同ドラマは『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)、『アンナチュラル』(18年)などを手掛けた野木亜紀子氏が脚本を担当。プロデューサーは『アンナチュラル』『中学聖日記』(18年)、『わたし、定時で帰ります。』(19年)の新井順子氏、同じく『アンナチュラル』『中学聖日記』、『グランメゾン東京』(19年)を担当した塚原あゆ子氏が監督を務める。3人は『アンナチュラル』以来の再タッグとなる。

 放送を目前に、綾野と星野へのリモート取材を実施。前編ではコロナ禍で撮影が中断した際の心境、今作の見どころなどに迫る。

■撮影再開&放送決定に喜び 自粛期間中にも深めた絆「ポジティブは広がっていく」

――放送スタートを前にした心境を教えてください。

【綾野剛】まずは本当に感謝の一言です。世の中全体が大変で、どの放送局もそうなんですけど、撮影の再開ができて、ちゃんとみなさんにお届けすることができる。だからこそ、引き続き、現場では少人数体制ではありますが、最高のパフォーマンスができるように熱量も高く撮影に臨んでいます。

【星野源】とにかくうれしいですね。自粛前、中止になる前までに2話分くらいできていて、放送前に見ることができたのですが、自粛期間もあったので客観的に見ることができて、今までにないドラマになっているなと感じることができました。とにかく届けたい、これが届けられないのがあまりにつらすぎると思っていたので、こうやってみんなが集まれて、距離を取りつつ撮影が再開できて、こうやって放送できるのはうれしいです。

――自粛期間中に2人で話していたことはありましたか?

【綾野】必ず再開すると思って、源ちゃんとも連絡していました。時間が生まれたことで、野木さんもより上質な脚本を書かれると思うので、僕たちも自信もって出していきたいねとか。スタッフのみなさんとも連絡を取って、コロナに関しても間違った情報惑わされないように、考えていかないといけないなと話をしました。自粛期間中にできること。2ヶ月半にわたって撮影がストップしていたので、この作品が持つ気候、ムードみたいなことも話し合って、それを守り抜きながら、9月くらいを意識して衣装の展開を考えていきましょうとかも考えました。恐怖や不安もありましたが。誰かがひとりポジティブになれば、それは広がっていくんじゃないかと考えて、消耗していく中で体力を身に着けながら、源ちゃんやスタッフに助けられる日々でした。

【星野】感染拡大が伝えられていた3月末と4月頭の空気は絶望的でしたよね。まずスタッフさんと確認しあったのは、撮影も大事だけど、命が一番大切で、まずはこれ以上コロナを広げない様にすること。そしてみんな励まし合いながらこの時期を乗り越えたら全力で再開しましょうっていう話をしていましたね。

■企業秘密のカーアクション 豪華ゲストも続々?「台本落としたらまずい」

――『コウノドリ』以来、2年半ぶりの共演となりました。

【綾野】もう、そんなに経っているんだなということに驚いています。命を扱う『コウノドリ』で、ともに戦ってきた戦友です。いろんなところでインプットしてきたものをアウトプットできる点、能動的な臨機応変さなど、源ちゃんから学ぶところが多いです。ちょっと歯の浮くような話で申し訳ないんですけど、常に現場でも一緒なんですが、話を増すごとに撮影が別々になったり、一緒にいないシーンとかもちょっとずつ増えてきたんです。そうすると「どんな芝居しているんだろう」とかを考えるようになっています。源ちゃんとは、お互いに成熟している部分と、未熟な部分を補い合ったりしていて、このドラマに必要不可欠な人だし、改めて感謝しています。

【星野】『コウノドリ』では僕はほとんど話さないキャラクターで。今回は会話が多くて、いろんな人と会話の芝居がたくさんできるのは楽しいですね。2人とも役柄が真逆なので、見てくださるみなさんにも、楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。

――カーアクションも作品の魅力のひとつとなっています。

【綾野】すごいよね。自分たちでも驚くほどなんですけど、まず感謝しないといけないのは、ああいったカーアクションを撮らせてくれる街や自治体ですよね。2020年のカーアクションスタイルで、スタントのみなさんと、僕たちのコラボレーションが明確になっています。もちろん、安全第一なんですが、台本を読んでいて、あそこまでのことになるとは思ってなくて(笑)。CGじゃ出ないということが表現できているので、しびれますね。テンションぶち上がります。

【星野】こういったカーアクションは、小さい頃は見てたけど、最近はないですよね。工夫をして安全なように、でも激しいちょっと企業秘密じゃないかっていうくらい面白い撮り方をしているので、ぜひ注目してください。

――ドラマの魅力についてはいかがですか。

【綾野】1話完結物語ともうひとつのストーリーが裏軸で走っているんですね。ストーリーの方のレギュラーゲストじゃないですけど…。相当驚く方が出てきます。たしか事前予告はしないんですよね?

【星野】しない人もいるよね。一番驚く人はしないはず(笑)。

【綾野】相当びっくりすると思いますね。この人出るのって。僕たちからしても、すごく光栄といいますか、この作品を選んで入ってきてくれたことに感謝です。何よりも、僕と源ちゃんということよりも、塚原さんがこれまで残してきた功績だったり、野木さんの本に対する信頼っていうのがあって、これだけの役者が集まってきている。役者じゃないタイプの人も出てきたりとか、とにかく驚くと思うので、台本落としたらまずいなって気をつけています(笑)。

【星野】4機捜のメンバーはそれぞれ別の場所から集まるんですけど、その中でも自分が演じる志摩がなぜ4機捜に来たのか、ということがストーリーの根底に流れる大事な筋になっていて。毎回1話完結で、事件も話数ごとに違うものが描かれます。でも登場人物の想いや成長が人間ドラマとしてじっくり描かれもする。コミカルなタッチの中に全体的に、社会問題や問題提起が少しずつ少しずつ体に染み込んでいって、楽しく見られるんですけど、ふと現実に戻った時に、ものすごく大事なことを言われた気がする感覚がある。そういうストーリーになっていますので、続けて見ていただけますと、より深く楽しんでいただけるドラマになっていると思います。