質実剛健なフォルムから『ガンダム』は多くの男性(男の子)に人気があるキャラクター。だが、ガンダムベース東京(THE GUNDAM BASE TOKYO)で、BBマイスターワカオとして講師を務め、モデラ―としても活躍しているさのすけさん(@sanosuke_waka)は、『ガンダム』のマスコットキャラクター「ハロ」をベースに女性(女の子)にもウケるかわいいキャラクターを作り上げた。以前紹介した同氏制作の『シャーク・ズゴック』とは180度異なる作品は、一体どのようにして誕生したのか?

【写真】“ハロ化”で幸せな展開に…さのすけ氏お気に入り「カイハロ」と「ミハルハロ」

■制作者が楽しむ その雰囲気が作品を通じて見る人に伝わる

―――『ハロ』『プチッガイ』という、『ガンプラ』の中でもキュートなキャラをベースにかわいい作品を仕上げられていますが、なぜこのような作品を作ろうと思われたのですか?

「『ハロプラ』(ハロのプラモデル)制作は、ガンダムベース東京のスタッフさんがきっかけでした。塗装の練習で、ハロを『機動戦士ガンダムSEED』に登場するイザーク・ジュールというキャラクター風にしてみたいというリクエストがあり、BBマイスターとして制作のサポートをさせていただきました。塗り分けて塗装してみると、予想以上にかわいいイザークが出来上がって喜んでもらえたことがうれしかったです。
 同じように、プチッガイを『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場したガエリオ・ボードウィン風にしたいというリクエストがあり、参考用にマクギリス・ファリドをモチーフに制作したこともきっかけになっています。
 ハロプラやプチッガイなら、『ガンプラ』初心者も気軽に挑戦できますし、好きなキャラクターをモチーフにすれば制作も楽しいかと思います。何より自分も作っていてすごく楽しいです」(さのすけ氏/以下同)

―――MGHGなどのリアルタイプのガンプラと、このようなキュートなキャラを制作する際、それぞれ意識する部分は違いますか?

「特に意識はしていないのですが、まずは制作する自分が楽しむことを心掛けています。制作者が楽しんで作っている作品は、見る人にも楽しい雰囲気が伝わる気がしていますので。自分も楽しくて、見た方にも楽しんでいただける、そんな作品づくりを目指してガンプラに向き合っています」

―――その雰囲気が伝わるのか、見ているこちらもほっこりした気分になれます。

「作品を見た人から、「かわいい」と言ってもらえることが多く、作ってよかったと感じました。ハロはなかなかインパクトがあるようで、見た瞬間思わず吹き出してしまう人もいて、そういった光景を見るのも楽しいですね」

■プラモデルという枠にとらわれず、ガンプラの可能性を広げる

―――制作する際にどのようなところにこだわっていらっしゃいますか?

「ハロ、プチッガイどちらもシンプルな形状なので、いかにキャラクターの表情・服装といった特徴を落とし込むか、ですね。でもこれを考える時間が楽しいです。実際、キットだけでは表現しきれないので、プラ材やエポキシパテ、アッガイの腕パーツで髪の毛・服を追加したりしています。クワトロのサングラスは、もずくの容器を利用しています(笑)」

―――“塗装の練習”が始まりだったとおっしゃっていましたが、塗装のこだわりはどんなところですか?難しさはありませんでしたか?

「エアブラシを使用しての塗装が多いのですが、Mr.クリスタルカラーとうパール系の塗料を使用することが多いです。角度によってキラキラと光彩が変化して、見ていて楽しい塗料です。エアブラシの練習をサポートするときも、塗った効果が分かりやすいのでサンプルとして使用することもおおいですね。「難しい」と思われがちな塗装を「楽しそう」と感じていただけたらと思い制作しています」

―――『ハロ』『プチッガイ』シリーズも多数作られていますが、一番のお気に入りは?

「カイ・シデン&ミハル・ラトキエのハロですね。個人的に、「ガンダムシリーズで、一番好きなキャラクターは?」と聞かれたらカイになります。劇中ではミハルがいなくなってしまう悲しい展開なので、せめてハロプラで2人仲良く並べることができてよかったです」

―――ガンダム=男の子の遊びというイメージがありますが、女の子も楽しめそうですね。

「バナージ・リンクスのプチッガイでは、スイーツデコのマカロンを添えてみました。女の子(女性)や、普段プラモデルに触れたことのない方にも「ガンプラって楽しそう」と感じていただけたらと思い制作しました。プラモデルという枠にとらわれず楽しんでいくことで、ガンプラの可能性も広がるかもしれませんね。
 「ゆめかわ風に塗ってみたい」という声もあり、試しに自分で塗ってみたのですが残念ながら今一歩というかわいさでした(笑)。今後も女性のアドバイスもいただきながら、かわいいガンプラ作りにまたしてみたいと思っています。
 また、「ガンプラに挑戦してみたい」「好きなキャラクターをモチーフに作ってみたい」と思っているは、気軽にトライしてもらえたらと思っています。自分だけのオリジナルハロ・プチッガイをぜひ作って飾ってあげてください」