今年3月に人気絶頂のまま引退した川崎あやをはじめ、桃月なしこ、黒木ひかり、林ゆめなどモデル・タレント・女優として活躍する美女が次々と誕生する話題の芸能事務所・ゼロイチファミリア。今年1月には新ジャンルへの挑戦として、新人5人によるアイドルグループ『#ババババンビ』を結成。3月デビューの予定が、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、デビューイベントが中止となり、いまだにデビューができていない状況だが、多くのメディアに登場し雑誌で連載が決まるなど、早くも注目を集めている。

【未公開カット】我妻ゆりか&岸みゆのパジャマ姿

 アイドルブームが落ち着きを見せたいま、なぜゼロイチがアイドル業界へ進出したのか。グループのプロデュースを手掛ける同社マネージメント事業部の長谷川喜十郎氏に狙いを聞いた。

■「突き抜けた個性の集まり」にデビュー前からアイドルファンが注目 盛り上がりにメンバー&運営も驚き

 #ババババンビは、吉沢朱音、水湊みお、岸みゆ、小鳥遊るい、池田メルダの5人で結成。漢字で書くと「#馬馬馬子鹿」と書くように「馬と鹿」がテーマで、「いまの日本、イヤなことやムズカしいこともたくさんあるけれど、この瞬間だけは“馬鹿”みたいに楽しくいきたい」という願いも込められている。

 長谷川氏は「アイドルグループの発足は、社内で何気なく始まりました。もちろんやるからには本気だったんですが、初めは自分たちのお客さんは誰もいない対バンのような状況で、他のアイドルさんのカバー曲を歌おうかな、なんて思ってまして。ですが、途中で『何やら雲行きが怪しいぞ、少しばかりみなさんに期待されてしまっているぞ』と、まず運営に結構な焦りが出てきました(笑)」。

 当初はひっそりスタートし、コツコツと実力をつけていき、ライブシーンでアイドルファンに“見つけてもらう”と計画していた。だが事務所の話題性やメンバーのルックスの高さがデビュー前からアイドルファンの間で注目され、お披露目ライブの3ヶ月前には長谷川氏やメンバーが「え!? 全然話が違うじゃないか」と驚くほどの盛り上がりを見せていた。

 現在は月に100件を超えるタレントの応募があるほど人気を集める同社だが、タレントのマネージメントポリシーは「最後は本人の能力で勝負するしかないなら、最初から自分をベットさせるべき」と明快だ。「人に好かれたいと思った時に、自然とダメなところを隠して嫌われまい、という態度はやめる。それなら最初からダメな自分を隠さず見せて、説明して、それでもダメならまた説明して好きになってもらう方法を探すべき。それが無理なら、僕らが変わってでも1人ずつ本人たちの良さを説明する覚悟が必要です」と、タレントにもマネージメントにも覚悟と信念を求める。

 また、長谷川氏は「僕もそうなんですが、失礼ながら皆さん人間なので欠陥があって、その割れ目というか凹凸が噛み合って初めて歯車が回ると思っている。その歯車の数がたくさんであればあるほど面白いし、歯車を回す側にも凹凸が必要。だから、アイドルも応援してくださるみなさんも凸凹と、完璧である必要がないんです」という考えを持つ。

 「誰でも人間はきれいで完璧でありたい、特にアイドルであれば。だけどうちの事務所は、それをぶち壊す文化です。歌が下手ならそれが武器だと思うし、ダンスが下手ならそれも武器。うち的に言うと『伸び代しかない』状態です。彼女たち自身が未完成で隙間だらけ。だから面白いと思うし、今彼女たちを知った人も必ず歯車になれると思います」

 そういったことを踏まえて、事務所が初めて作ったアイドルグループが、#ババババンビだ。その魅力を尋ねると「とにかく彼女たちは個性的な子たちで、決められたレールでヨーイドン!としても全員がコースから外れていきます(笑)。それは素行が悪いとかそういうことではなく『個性が強すぎてまとまってない』と言ったほうがいいと思います」と、突き抜けた個性の集まりで、非常にゼロイチファミリア的なグループとなった。

■待望のデビューライブがコロナで中止に そこからストーリーを紡ぎ、5人で前に進んでいく

 記念すべきデビューライブは3月27日、キャパシティー600人のライブハウスが用意されたが、関係者も含め700人以上がチケットを予約・購入し、いきなりソールドアウトを記録。相当数を用意していた先行発売は、わずか10分で完売となった。喜びは大きかったが「メンバーも『うれしい』と言いながら、顔はひきつっていたように感じました(笑)」と振り返る。

 順風満帆に準備が進み、あとはライブ当日を待つだけとなったが、2月末から新型コロナウイルスの影響で多くの人が集まるイベントが次々と中止になっていった。3月中旬まで、同規模の他のライブハウスでイベントが開催されており、開催の可否をギリギリまで検討したが、「僕らはアイドルイベントは素人、その上自主開催でどこまで現場をコントロールできるかに不安があった」ため、1週間前に中止を決断した。

 長谷川氏はメンバーに伝えた瞬間を「ショックを隠しきれず全員が泣いていた。ここまで大きな問題が起こることなく進んできたメンバーにとって、リアルを感じるとても大きな障害となった」と痛恨の表情で振り返る。

 デビューを飾れず落ち込むメンバーたちのケアと同時に、現実問題として費用面が大きな課題として残った。「1本のライブを主催するのに少なくとも100万円以上の支出があり、もちろんキャンセルできるものもあるが、そうでないものが大半だった」。一時期のピークに比べ、コロナは収束の気配を見せているものの、ライブハウスでのイベント開催にはまだ見通しが立っていない。

 それでも、彼女たちは前に進み続ける。ライブイベントの予定日だった3月27日、メディア向けの会見に5人は登場し、池田は「いつまでも下を向いていても何も始まらない。これからについて、上を向いて考えていきたい」、岸も「もっと成長してから大きな規模でデビューライブをやり直せるように頑張りたい! 目標は半年以内!」とアピール。また、水湊は「先輩方に応援してもらっていることを実感している。それに応えていきたい」と、ゼロイチファミリアの最大の特徴である“タレント同士のファミリー感”を強調し、これらの言葉が多数のメディアに報じられた。

 さらに、メンバーの岸が『週刊ヤングジャンプ』で開催中の誌面オーディション「サキドル エース サバイバル SEASON10」に参戦し、LINE LIVEの投票バトルでは、見事に1位を獲得。人気スマホゲーム『ロードオブモバイル』×アイドルグループのチャレンジバトルでは、すでにデビューしているアイドルに混じって参戦し、こちらでも優勝するなど、デビュー前から「バトルに強いアイドル」という評価を高めている。

「彼女たちには『ライブのチケットや物販、投票やバトルで応援してもらうなど何にしても応援してくださる方々が“お金”を払ってくださっていて、それは当たり前のことじゃない』と常に伝えてます。もちろん本人たちもそれは重々わかってますが、その感謝を口や行動に移さなければ心で思ってても意味がない、だから上限無く無我夢中に頑張れと伝えてます」

 そして、「本当の意味で人に好かれたいなら、自分自身がぶれないことが大事。そして、それを守るために僕らがいる。遅刻して良いとか、めちゃくちゃで良いということではなく、その子の抱えるコンプレックスも含め大切な人間の芯の部分をさらけ出させて、それを守っていきます」と語る。デビューイベントが中止になるという残念な出だしとなってしまった5人が、どのようなストーリーを紡いでいくのか。#ババババンビのこれからの物語に期待が高まる。