アイドルグループ・乃木坂46の生田絵梨花が、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で初めて制作されるオリジナル連続ミュージカルドラマ『とどけ!愛のうた』(7月6日から毎日配信、全5話)で主演を務めることが明らかになった。リモート設定のミュージカルドラマという今まで経験したことのない新たな“舞台”で、生田がどんな演技で“魅せて”くれるのか、楽しみだ。

【写真】今週の『エール』で閻魔様を演じた橋本じゅん

 第44回菊田一夫演劇賞を受賞し今やミュージカル界に欠かせない存在となった生田。すでにいくつものミュージカルを経験してきた彼女が今回演じるのは、恋愛に対して奥手なところがあり、好きな人の前では素直になれないヒロイン、吉澤希奈梨(きなり)。

 そして 脇を固める4人の共演者に、柿澤勇人、斉藤慎二(ジャングルポケット)、シルビア・グラブ、橋本じゅん。音楽は、作曲・編曲を服部隆之、作詞を森雪之丞という、日本が誇る超一流のクリエイターがこのドラマのために新曲を書き下ろした。

 コロナ騒動の中、さまざまな手法でエンタテインメントが作り始められているが、本作の企画チームが注目したのは、ミュージカル。リモート設定の中でこそ、ドラマの中で自然に起きる「音楽による自然な感情の表現」が、視聴者に新たな体験を提供できるのではないか?と、考えた。

 通常、ドラマやミュージカルは数ヶ月から数年をかけて完成に至るが、本企画に求められた制作期間は、何もない白紙状態から完成までたった2ヶ月。脚本も、音楽も、芝居も、スピードとクオリティーの両方が求められた。そんな短期間であるにも関わらず、日本を代表する一流の音楽スタッフ、キャストが「今こそ、このようなエンタテインメントを世に送り出したい」と企画に賛同し、ミュージカルドラマ『とどけ!愛のうた』制作の実現につながった。

 舞台は、まさに今の日本。日本中が新型コロナ感染拡大のために自粛生活を送る中、ゴールデンウィークを翌日に控えた4月24日金曜日。町の小さな印鑑屋、真壁印章の社員たちに突然「リモート飲み会」のメールが届いたところから物語は始まる。

 主人公の希奈梨と先輩の太田悠人(柿澤)はお互いに素直になれず反発しあって自粛生活に突入中。おもしろ営業部長の松倉純(斉藤)は、独特のユーモアを絶やさないが仕事はからっきし。社長の真壁陽一郎(橋本)と副社長の由佳(シルビア)は夫婦だけど、現在別居中。会社は経営危機のまま休業状態になってしまい、夫婦は会社の存続についてもずっと揉めたままだ。それぞれに問題を抱えた、個性豊かな5人が集うリモート飲み会で、いったい何が起こるのか? 真壁印章の進む道は? 5人の運命と恋の行方は果たして…。

■出演者のコメント

【生田絵梨花】ミュージカルと映像がコラボした作品にいつか携わりたいと思っていたので、とてもうれしかったです。ですが、今回は異例のリモートミュージカルドラマ。話を聞いた時は、「えっ! できるの??」そんな風に思ってしまいました。

 台本を受け取ってから約3週間、稽古が始まってから約1週間、凄まじく急ピッチで各部署奮闘しています。撮影日がもうすぐそこに差し迫ってきているのですが、今でも、「えっ! できるの??」と不安をチラつかせてしまいながら、「いや! やるんだ‼」と全員で結束し、気合を入れて臨みたいと思います。

 ミュージカルドラマなので、もちろん歌ではファンタジックな世界観はありますが、リモートが題材ということで、この自粛期間に全員が体験したようなとても日常に寄り添った内容だなと思いました。コメディ要素もありつつハートフルなものができるよう、みんなで大切に作っていきたいです。ぜひ楽しみに待っていただけたらと思います!

【柿澤勇人】緊急事態宣言を受けて自粛中に行われたリモート飲み会。それをミュージカルにします。無謀な挑戦です。これは前代未聞です! 僕もどうなるか正直わかりません!ですが今しかできない作品になると思います! 楽しみと不安が交錯していますが、短期間で覚えることが鬼のようにあります。キャストの皆様とヒーヒー言いながら絶賛稽古してます。乞うご期待です!

【斉藤慎二】お話しが来た時は、うれしいと同時にどんな作品に仕上がるのか不安で仕方なかったです。新しい形での撮影はもちろん、私が足を引っ張ってしまう可能性大だと出演者を聞いた時に思ってしまったので。ただ、ミュージカルに携われる事は私にとっては夢のような事なので、自分が出来る事を精一杯出し切りたいと思います。お笑いの部分は橋本さんに全部持っていかれそうなので、食らいついていきたいです(笑)。私の事は温かい目で見てあげて下さい。ハ〜イ。

【シルビア・グラブ】今回『とどけ!愛のうた』というリモート風ミュージカルドラマ、初めての形となる作品に参加させていただき、とてもうれしいです! びっくりするくらい早いスピードで進んでいくこのクリエイション。ついていくのに精一杯ですが、新しいことに挑戦できるのはとても楽しい! 普段ドラマの現場ではなかなかないような、リハーサルの時間もあって、舞台のような感じで出演者やスタッフさんと話す時間があるのもうれしいです。あとは皆さまに楽しんでいただけたら…幸福の極みでございます!

【橋本じゅん】スペイン風邪を遠い昔の絶滅した恐竜の様に思ってた頭の中のお花畑を、数ヶ月で焼け野原にされた! そんな衝撃をコロナは僕にもたらしました。もちろん世界中にでしょう。でも、見上げた空は変わらないのに目の前には見渡す限りの荒野だけ。大切なものをホントに失くしてしまったのだろうか? でもいつか空の太陽がまた地に命を与え、辛く思える雨もそれを育み、未来はきっと生まれ変わります。上を向いて進むべき今、この物語を僕らからのエールとして贈りたいと思います。

【服部隆之】この時期、リモートの作品が世に出始めていますが、それを「ミュージカル」にする。面白い発想だと感じました。そして、作詞を森雪之丞先生が引き受けて下さった。全ての工程に時間がないこの作品で、素晴らしいクオリティを発揮して下さる最高のキャスティングでした。

 本作では、キラキラ感を強調したフレンチポップスのジャズワルツのような雰囲気の曲、全員野球で疾走感があるロックテイストの曲、希望を期待させるラブソング、何度も聞きたいと思ってもらえる中毒性を目指したテーマソングなどを書き下ろしました。リモートというのはそれほど意識せず、舞台でやってもいいように作っています。どういう化学反応が起きるのか、とても楽しみです。今回はファーストトライ! 何か残したいと思っています。

【森雪之丞】心の距離
 エンタメ界が絶望を突きつけられる中、今何を書くべきか、自粛生活を続けながら悩んでいました。まさか、その日々をリモート・ミュージカルにするという企画にお誘いいただくとは、雲間の光芒です。コロナ禍によって炙りだされる新たな人間関係。離れていても心の距離は縮められると、そう願いながら作詞をしました。