組み立ててインテリアとして飾るもよし。精巧さにこだわって大会に出るもよし。老若男女がさまざまな楽しみ方ができることがガンプラの大きな魅力。多くのモデラ―のなかでも、見る人が思わず笑ってしまうような“ネタモデラ―”として活躍する猫マシンガン(@necome_titan)さんに、“おもしろ”系ガンプラへの信念を聞いた。

【写真】この百式ならキュベレイに一矢報いられる!「2018 ガンプラW杯」ファイナリスト作品

■見てる人を笑わせるところに喜び…面白いアイデアは、仕事中に発案

――“おもしろ”系のガンプラを作るようになったキッカケは?

【猫マシンガン】実は私、最初からネタモデラーだったんです。というのも、作っている途中に「こうしたら面白いんじゃないか?」って考えてしまい、結局ネタ系に走る感じでした。

――ガンプラ制作している最中に、アイデアが沸き出てくるんですね。ネタモデラーとして自信を持つことになったターニングポイントの作品は何でしょうか。

【猫マシンガン】ネタモデラーとしてターニングポイントとなったのは、ファーストを題材とした『ジャブローに散る、シリーズ』を作ったときです。この時に感じたのは、ネタおもしろく見せる難しさがすごく心地よかったと言う事でした。そこから何度も作り直しをして『ジャブローに散れやぁぁぁぁ!!』ができました。

――おもしろいアイデアが生まれるのはどんな時ですか?

【猫マシンガン】あまり言っちゃだめかもしれませんが、仕事中です。特に忙しい時に湧き出てきます! でも、せっかく面白いアイデアが浮かんでも仕事が忙しくて忘れちゃうことも…(苦笑)。あとウォーキングの最中もアイデアが浮かんできます。

――おもしろ系を作り続けるモチベーションというのは?

【猫マシンガン】見る方々の反応ですね。展示会等でブース内から見ていて、見に来ている人の表情が変わった瞬間はめっちゃガッツポーズが出ます。あとはガンダムに興味なさそうな人に笑ってもらえると、やっぱり嬉しいです! “面白くする”ってことはすごく難しいことだと思いますが、その分、そこに辿り着こうとすることが楽しいですし止められないですね。

■怒り狂うジムの気持ちを表現…『ジャブローに散れやぁぁぁぁ!!』

――ジムがシャアズゴックにカウンターを食らわせる作品について、このアイデアが生まれたキッカケは?

【猫マシンガン】私が所属する模型倶楽部の隊長さんがめちゃくちゃジム好きで、最初はちょっとふざけてたってのもあります。

――元ネタとなっているファースガンダム第29話「ジャブローに散る!」への思い入れは?

【猫マシンガン】こればっかりは本当に申し訳ありませんが、世代のくせにガンダム見ていないんです。当時の私には設定やストーリーが難しすぎて…。なのでファーストへの想い入れは少ないです。でも、だからこそ作れるのかもしれませんね。

――ジムがシャアズゴックをボコボコにしている作品も、猫マシンガンさんの代表作ですね。こちらはどんなストーリーをイメージしましたか?

【猫マシンガン】シャアズゴックに攻撃されそうになりながら運良くかわせたジム。ホッとしたのもつかの間、ふつふつと怒りがわいてきた。一瞬動きが止まったズゴックに対して、覆い被さりマウント状態で拳を打ち込みまくった。恐怖心が快楽に変わっていく瞬間、『ジャブローに散れやぁぁぁぁ!!』と叫んでいた、というイメージです(笑)。

――この作品を思いついたのはどんな時ですか?

【猫マシンガン】やっぱり仕事中です(苦笑)。シャアが泣き叫びながら「もう勘弁してください!」って言ったら面白いかなって。

――なるほど!ファーストやシャアへの思い入れが強いと、そのセリフはなかなか出てきませんね。ファーストへの思い入れが薄いぶん、自由な発想が浮かぶわけですね。制作後の反響はいかがでしたか?

【猫マシンガン】すごく良い感じでした。思った以上に反響もよかったです。展示会でも色んな方に見ましたよって言われました。それとTwitterでのコメントが面白くて、返信も楽しませてもらいました。

――最近考えている新しいアイデアがあれば教えてください。

【猫マシンガン】映画『逆襲のシャア』のラストシーンのジオラマを構想中です。作っている作品でしたら、超有名な『ラストシューティング』です。とりあえずガンダムとジオングの立ち位置を変更しています。

――どちらも完成が楽しみです。

【猫マシンガン】その他にも色々作ったみたいです。ガンダムハンマーを受け止めるゴッグや、黒い三連星のジェットストリームアタック、ゾックの登場したシーンとか。見た方が「あっこのシーン知ってる」「見たことある」って思いながらも、「あれ?こんなシーンだったっけ?」という風に立ち止まってもらえる作品を作っていきたいです。

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