新型コロナウイルスの影響下で、多くのテレビ収録やコンサート・ライブなどが自粛されている現在、ジャニーズJr.たちのSNSでの活躍が目立っている。エンタメサイト『ISLAND TV』でプライベートの一部を公開。更新情報として連動したツイッターは40万フォロワーを突破しており、関連する言葉やハッシュタグが毎日のようにトレンド入りしている。こういったSNSでの投稿は既存のファンのみならず、無料かつ手軽であるがゆえ多くの人の目に留まるチャンスでもあり、新たな可能性を開拓している。

【写真】Travis Japanはインスタグラムで「オリジナルキャラ」を考案

 今でこそ、テレビ出演の機会が多くなったが、一昔前はジャニーズJr.を知る機会は一部メディアと先輩たちのバックダンサーが主だった。それが2018年3月に公式YouTubeチャンネルの開設を機に、今年1月にデビューを果たしたSnow Man、SixTONESを含め各グループへの注目度が上昇。すでに東京ドームで単独ライブを開催するほどの人気となったが、感染防止対策で“ステイホーム”が唱えられるようになると、YouTubeに加え、自分で考え投稿するSNSでの活躍が目立つようになった。こういった“セルフプロデュース力”も人気獲得への鍵となっているようだ。

 公式YouTubeと同時にスタートした『ISLAND TV』ではライブ映像の生配信のほか、すでにデビューしたSixTONES、Snow Manや東西のジャニーズJr.が、メンバー自身が撮影したオフ感満載の動画を多数投稿。外出自粛前は収録前後など仕事場で撮影されたものがほとんどだったが、現在は各自が一人で、もしくはリモートでつないだ“おうち時間”動画をアップするようになった。デビュー済みの先輩グループは『Smile Up! Project』として連日SNSを更新しているが、『ISLAND TV』の方が時間や投稿本数、内容など自由度が高いようにみえる。

 例えば初表紙を飾った女性グラビア誌『anan』の緊急重版が決定、メンバーそれぞれがドラマやバラエティー出演するなど今注目の次世代グループ・Travis Japanは、Jr.のなかでは唯一、公式インスタグラムを開設。現在、フォロワーは55万人を誇っている。彼らの武器は見るものを引き込むシンクロダンスにあるが、インスタグラムや『ISLAND TV』ではパフォーマンスだけでない魅力が引き出されている。

 5月は毎日投稿として、メンバー7人が日替わりで自撮りを更新。1週目は愛用品リレーとして私物との画像を、2週目は中止になってしまったコンサートグッズを自分なりに着こなした画像をアップ。そして3週目からなぜか“オリジナルキャラリレー”と題して、自分たちで考案したというキャラクターになりきったコスプレ(?)写真を披露。1日目のリーダー・宮近海斗は「アジアのアクションスター『チャック・チー』」なる人物に突然扮して、ファンは騒然。連動した『ISLAND TV』では彼になりきった自己紹介動画で、しっかりトレンド入りを果たした。

 このほかにも『ISLAND TV』では川島如恵留が手話を丁寧にレクチャーする動画を毎日欠かさずに投稿、七五三掛龍也と松倉海斗はギターでの弾き語り、吉澤閑也はカードマジックなど特技や日々の成果を披露。一方、中村海人は約20分間ひたすら、うな重を食べながら近況を報告する“一緒にご飯を食べている気分になれる”動画、松田元太は歯磨きの様子をただただ映した動画などそれぞれ工夫を凝らしている。こういった新しい形の“ファンサービス”の姿勢が今の時代に求められるのかもしれない。

■圧倒的人気の関西ジャニーズJr.も参加 根付く“ショウ・マスト・ゴー・オン”精神

 もちろんこういった動画は他のJr.たちにも活発で、近況報告はもちろんツイッターのコメント欄で質問を募集しそれに答えるQ&A形式の動画や、自宅での料理や筋トレ、英語、歌やダンス、楽器、工作、ラップなど“おうち時間”を生かした趣味・特技を披露したり、リモート集合してのトークやゲームなどのバラエティー企画など、とにかく枚挙にいとまがない。新たな才能を発掘する楽しみもありそうで、この中から未来のスターが生まれる可能性も十分に秘めている。

 プロ野球・ソフトバンクの松田宣浩選手から始まった『熱男リレー』をリスペクトした企画や、ヘアセットの様子をみせる『ヘアセット』バトン、Snow Manの阿部亮平をはじめ、有名大学を在学・卒業したJr.たちによる秀才たちによる『ジャニーズクイズ部』のクイズ動画など、先輩・後輩、グループの垣根を超えた交流も盛んだ。

 一昨年からジャニーズJr.の公式YouTubeチャンネルが開設されたが、こちらに登場するのはグループに所属する東京のジャニーズJr.がメイン。だが『ISLAND TV』ではグループに所属しないJr.や、今年1月に大阪・京セラドームで単独公演を成功させるなど人気急上昇の関西ジャニーズJr.も登場している。

 メンバーが順番に登場する、なにわ男子は新企画『#なにわ先生』と題して自分が教えたいことを観ている人に伝える企画を実施中。前回は『#なにわとおやすみ』として自分が彼氏となっておやすみタイムを過ごしてくれる動画で、リーダーの大橋和也による投稿が6.9万いいね(19日現在)を記録するという驚異的な数字を記録。他のメンバーも軒並み3万いいねを集めており、その圧倒的な人気を証明。トーク力に定評のあるAぇ!groupは『#AぇTV』と題してリモート集合でバラエティー企画を行うなど持ち味を生かしている。
 
 ライブやコンサート・舞台などは当面実現が難しいとされるなか、春休みからゴールデンウィークにかけてジャニーズJr.も数々の公演中止を余儀なくされた。ステイホームを守り、公演再開を願うファンに少しでも寄り添いたい、喜んでほしいという気持ちがこういった投稿に現れ、よりファンの心を掴むのかもしれない。どんな緊急事態でも“お客さん”に応え続ける。亡きジャニー喜多川社長が大切にしてきた“ショウ・マスト・ゴー・オン”の精神はSNS時代のジャニーズJr.にも根付いている。