NHKで放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)は、10日放送の第17回では、斎藤道三・高政親子による長良川の戦いが描かれる。放送に合わせて、道三役・本木雅弘のコメントが公開された。

【写真】道三vs高政、どちらもかっこいい場面写真

■本木雅弘のコメント
 現代も正に先行きの読めない世の中になっておりますが、親子で命を奪い合うのも日常だった戦国の世の精神生活は、この現在とまた別の過酷さを感じます。

 あの時代は、その家がどのように存続していくかが最重要。城主ともなれば、そのプレッシャーと向き合うことが人生そのもの。それ故、道三と高政がそうであるように、家督を譲ると共に、志を受け渡す過程で父子は必要以上の試練を共有する、、、

 道三と高政親子の間にあるものは、単なる愛憎とは違う次元のものなのかも知れません、、、武士としての覇気も、誇りも、傲りも、愚かさも、虚しさも自我の中に呑み込んで、また吐き出してぶつかり合う。。。

 実の所、演じている最中は、道三の熱情をどこに向けていくのか自分でも収拾がつかずにいました、、、皆さんにはどのように映るでしょうか、、、いよいよ自らの判断の元に運命を動かし始めた光秀の姿と共に、第17回「長良川の対決」、、、そして道三の最期を静かに見届けてください。

■制作統括・落合将のコメント
 第16回で光秀に今後の生きる道を指示した道三は、ついに宿命的な高政との最期の戦いに向かいます。高政が、自らの弟を殺す、という暴挙に出てしまった時点で、すでに道三には自分の「カタのつけかた」がすぐに見えていて、それについては疑いがなく行動する、という当時の武士の生きざまそのものを本木さんはこの数回で体現してくれたと思います。

 「いつ死ぬかもしれないから、現在の日常や世界にあふれる美を日々愛する」 。思えば本木さんはその緊張感を第1回 から意識的に放っておられたようでした。道三の死後、駆け付けた光秀は、高政に向かって、 道三にはあって「おぬしにはないもの」が何かを彼に問いかけます。その言葉がこのドラマのテーマにもなっていますので、全編見どころの 第17回を楽しんでいただけたらと思います。

■第17回 あらすじ
 尾張では、道三(本木)が越前へ落ち延びられるように取り図ったにも関わらず、それを拒んだとして帰蝶(川口春奈)が憤っていた。道三が劣勢であることを聞いた信長(染谷将太)は、いてもたってもいられず兵を引き連れて飛び出していく。光秀(長谷川博己)は、明智荘を守るべく、光安(西村まさ彦)と共に道三に味方することを決める。

 ついに長良川を挟んだ戦いが始まった。一進一退の攻防が続く中、自ら大軍を率いて押し寄せていった高政(伊藤英明)により、次第に道三軍の敗色が濃厚になってゆく。