伝説の“スーパーハケン”大前春子が帰ってくる。女優・篠原涼子(46)が主演する日本テレビ系連続ドラマ『ハケンの品格』(毎週水曜 後10:00)がきょう17日から放送スタートする。2007年に放送され、平均視聴率20.2%と支持を得た人気作の続編。女優としてのキャリアを積んだ篠原自身にとっても春子は思い出深いキャラクターであるという。「13年前の大前春子を変わらずに演じられるのか、とプレッシャーがありました」という重圧を吹き飛ばし、今の時代にこそ求められる主人公・春子役に全力で取り組む彼女に話を聞いた。

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 「私を雇って後悔はさせません。3ヶ月間お時給の分はしっかり働かせていただきます」。大前春子はありとあらゆる資格を持ち、なんでも完璧にこなしてしまう“特A”ランクの派遣社員。ただし、残業も休日出勤もせず、不要な会社での人付き合いは一切しない。定時になると颯爽と帰っていく。とにかく自分のポリシーを貫く一匹狼のヒロインが、会社に降りかかる無理難題も独自の方法でスッキリ解決していく。

 続編決定を受け「すごく楽しみだな」と懐かしのキャスト・スタッフとの再会に顔をほころばせつつも「『ハケンの品格』に関して続編は、やれないだろうな、と思っていました。もう年も重ねているので、あの時、費やしたエネルギーを出せるパワーが無いんじゃないかと思って(笑)。自信は持てなかった。やりたいと思っていても、ちゃんとお届けできるかは自信がなかった」。また、前作がヒットしたこともあり「良かったものとして残していきたい想い、“もったいない”という気持ちもありました」と率直な思いを明かす。

 自身の周囲からも復活を望む声が大きかったという。「春子はすっごい人間ですよね。こういう人にいてほしい、と前から思ってました。こういう人がいてくれたら…春子だったらどうするんだろうって。それくらいの正義感があったり、正義感だけではなくてそれを形にしてくれる、そういう人がいてくれたらいいのになって思うキャラクターです。すごく憧れます」と自身も大切に胸にしまってあったからこそ、重圧は大きかった。

 だが実際に、現場に入り、再び作品を作り上げることで「今は、早くお届けしたい」と不安は消し飛んだよう。「現場のスタッフさんがあたためて、盛り上げてくれて、共演者の方たちも前作からおなじみの方々だと、思い出して、蘇って、春子に戻りやすかったり、新しいキャストの方も新しい空気をもってきてくれるので、私も新鮮な形で役に入ることができます。第1話を撮りきって、面白いものができたという手応えを感じています」と撮影を楽しんでいるよう。

 平成から令和へ。この時代にこそ復活する意味がある。「この話は時代に対して乗っかれると思う。今の時代を映し描いて、投げたら、どうなるのか、自分でも観たいと思いました。ただ、『ハケンの品格』はその時代の社会へのメッセージだけでなく、人に対してのエールも入っている。抱えていた不安は、今の時代の方々に共感や勇気を伝えることができる喜びに変わりました」と作品の持つ力に信頼を寄せている。

■大泉洋“東海林”との掛け合いは「しっくりくる」 周囲と作り上げた新・大前春子

 新作ではすっかりかつての勢いを失った大手食品商社『S&F』で、営業企画課の課長となった里中(小泉孝太郎)が春子を呼び戻すところから物語が始まる。「13年後の春子ということになりますが、あえて変化をつけないようにしています。大前春子という人間は10年、20年、30年、何年経ってもきっと変わらない主義なんだろうなと。それをお伝えできたら良いな。あえて変わらない大前春子にするためにできるだけ前作に近づけています」と何度も前作を見返して、スタッフと話し合いを重ね、新・大前春子を作り上げた。

 一方で、台本に描かれた春子の内面に変化を感じることも。「様々な出会いや、仕事をするなかで、春子もいろんな経験をしていると思うんです。だからこそ、変わらない大前春子もいると思うし、そこも素敵なところ。でも、人を助けたいという正義感のようなところは、前もありましたけど、さらにパワーアップしてるような気がします。優しさ、というか人間として角がなくなった。そういう意味で13年の歴史がそうさせたのかもしれないですね」と微笑んだ。

 また、懐かしのキャストとの掛け合いも顕在。東海林武役の大泉洋は続投が決定した際には大きな反響が寄せられた。「東海林と春子はしっくりくる。東海林がいないと、ある種、『ハケンの品格』は成り立たないことがあると思う。東海林が入ると画的にもストーリー的にもしっくりくる」とコンビネーションにも自信をみせる。

 現場では「13年前のブランクを感じないくらい普通に演技して、普通に会話して…時間を感じさせなかった。役にすぐ戻れるんだな、と。小泉くんも大泉くんも、里中で、東海林だった。違和感なく、13年前に戻ったような感じで演じることができました。最初の方の撮影だったので春子に戻るのに助けられた感じがします」。

 「今回も前作と同じスタッフが多いのですごく楽しいです。みんなわかり合っているというか、親戚が集まって、一生懸命頑張ろう、楽しみながら頑張ろう、みたいな雰囲気を感じます。13年前もすごく楽しかったので、その感じが味わえて幸せです。第1話に関しては監督の顔をみればわかるくらい、すごくいいんだろうなという手応えがある。13年ぶりにリニューアルされた、大前春子と『ハケンの品格』をみなさんに気持ちよくみてもらえるように、いいものをお届けします」と約束した。久々に大暴れしてくれそうな春子の活躍に期待が高まる。