ロックバンド・[Alexandros]が今夏に公開を予定している「機動戦士ガンダム」40周年企画の映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』で主題歌を担当する。24日に無観客で行われたファンイベント『GUNDAM FAN GATHERING「閃光のハサウェイ」Heirs to GUNDAM』で発表された。

【場面カット】運命を感じさせるハサウェイと「ALEXANDERS」の看板

 サンライズの小形尚弘プロデューサーは起用した理由について「全国でも上映されますけど、ガンプラの売上とかも海外の(方)が多いぐらいで、この『ハサウェイ』も海外で上映されることになります。それにあたって、日本のアーティストで一緒に海外に出ていけるようなアーティストがいいなと思って[Alexandros]さんにお願いしました」と明かした。

 バンドが所属するレーベルはRX-RECORDS。これはRX-78-2、ガンダムなどの地球連邦軍の型式番号に用いられるアルファベットが由来となっているそう。川上洋平は「実は、うちのマネージャーがガチのオタク。いつか、こういうお仕事をしたいがためにRX-RECORDSを立ち上げた。本人は『無理だろう』と思っていたのかもしれないけど」と明かすと、小形プロデューサーは「話しに言ったら品番の『RX-78は空けてます』って言われた」と秘話を口にした。川上は「自分たちもうれしかったし、光栄ですけど、誰よりもマネージャーが泣いて喜んでいる」と“スタッフ孝行”になったことに笑顔を見せていた。

 川上は『閃光のハサウェイ』につながる『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)を改めて鑑賞したそうで、とあるシーンで目が止まったという。「ハサウェイのシーンの看板に『THE ALEXANDERS』って書いてあるんです。バンド名を[Alexandros]か[Alexanders]で迷っていた。最終的にはドロスになったんですけど…。まぁ、ガンダムにもドロスも(ジオン軍の空母として)ありますから」と奇跡的な偶然を話し、小形プロデューサーは「運命ですね」を笑っていた。

 また、音楽担当の澤野弘之氏もVTRで登場。「先日、レコーディングを終えた。今回もオーケストラだったり、歌もいくつかアプローチしている。いいサウンドができたんじゃないかな、と思う。今回は大人のガンダムを意識していると聞いたので、音楽的にも、そういったアプローチを。メロディで押す楽曲というより、サウンドで構築している。これまでやってきたガンダムの作品とは違ってくるかなと思う」と予告した。

 『閃光のハサウェイ』は、2019年に迎えたガンダム誕生40周年、さらに宇宙世紀の次の100年を描く『UC NexT 0100』プロジェクトの映画化作品第2弾として制作される宇宙世紀サーガの最新作であり、アムロとシャアによる最後の決戦を描いた『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)の世界観を色濃く継承する作品。現在、劇場版3部作として制作が進められており、第1作は今年7月23日の公開を予定している。さらに、この日は主人公のマフティー・ナビーユ・エリンことハサウェイ・ノアは小野賢章、ギギ・アンダルシアは上田麗奈、ケネス・スレッグは諏訪部順一が声を務めることがで発表された。

■『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』あらすじ

 第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)の終結から12年が経過したU.C.0105。人類と宇宙世紀の未来を示すかと思われた“アクシズ・ショック”を経ても、世界は変わらず混乱状態にあり、断続的に軍事衝突が発生していた。地球連邦政府の腐敗もさらに進んでおり、上層部は地球の汚染を加速させただけでなく、強制的に民間人を宇宙へと連行する非人道的な政策「人狩り」を行っていたのである。

 そんな地球圏の腐敗に立ち上がったのが、「マフティー・ナビーユ・エリン」と呼ばれる人物が率いた反地球連邦政府組織「マフティー」であった。彼らは地球連邦政府高官を次々と暗殺するという苛烈な武力行使に手を染めていたが、連邦政府への反発を強める民衆からは一定の支持を得ていた。

 その「マフティー」本人を名乗り、指揮する人物こそ、かつて一年戦争にも参加した地球連邦軍士官ブライト・ノアの息子で、シャアの反乱にも参加していたハサウェイ・ノアであった。アムロ・レイ、シャア・アズナブルの理念と理想を肌で知る彼は、ふたりの意志を宿した戦士として、武力による抵抗から道を切り拓こうと画策していたのである。だが連邦軍大佐ケネス・スレッグと謎の美少女ギギ・アンダルシアとの出会いが、彼の運命を大きく変容させるのであった。