夢枕獏氏の大ヒット小説「陰陽師」シリーズ最強の敵・平将門が登場する長編作品『陰陽師 瀧夜叉姫』(文春文庫)が、俳優の佐々木蔵之介主演で初めて映像化。テレビ朝日系で29日(後9:00~11:05)に放送される。陰陽師・安倍晴明を演じる佐々木は「格闘あり、恋あり、家族愛ありと、エンターテインメントの宝庫のような作品です。どうぞお楽しみに!」と呼びかけている。

【写真】『麒麟がくる』では秀吉役の佐々木蔵之介

 晴明の相棒・源博雅役を演じるのは、市原隼人。映画『陰陽師II』(2003年)にも出演しており、役柄こそ異なるものの、再び『陰陽師』の世界に帰ってくることに。「17年前に違う役柄ではありますが、映画の『陰陽師II』に携わっているので、特別な思いがあります。まったく違う作品、役柄でこの『陰陽師』に戻ってこられた…不思議な再会をさせていただけたんだなと、純粋にうれしく思っています」と話している。

 ドラマ『陰陽師』では、晴明と博雅の前に、シリーズ最強の敵・平将門が立ちはだかる。死後20年を経て復活した将門の激しい怨念によって、都は滅亡の危機に。将門の死の真相、なぜ将門は復活したのかなど、平安の世に渦巻く怨念と陰謀に、晴明&博雅コンビが挑む。

 物語の鍵を握るミステリアスな女性、如月役で出演するのは、剛力彩芽。如月は、19年前からひどい瘡(かさ)を患っている平貞盛(酒向芳)の屋敷を訪れた晴明と博雅が出会う、医者・祥仙(升毅)の助手。凛とした佇まいと優しいほほ笑みで博雅をドギマギさせるが、一方で複雑な事情と深い闇を抱えている。剛力は「如月は、とても一言では言い表せない女性です。とても落ち着いていて、けれどどこか危なげで…。所作や話し方など細かいところにまで気を遣えるような…そんな女性を演じられるよう意識しました」。

 また、晴明と互角の力をもつ陰陽師で、ライバルの蘆屋道満役で竹中直人が出演。敵か味方か…、彼の目的は何なのか…、ひょうひょうとしてつかみどころのない道満役で、竹中が物語にスパイスを効かせる。ほかにも、国広富之、寺田農、菅田俊、升毅、笛木優子、本田望結ら豪華な布陣が勢ぞろいし、『陰陽師』の世界を彩る。

 脚本を担当するのは、大河ドラマ『八重の桜』や、『相棒』シリーズを手掛ける山本むつみ氏。将門と娘の哀しき親子愛や、情念の恐ろしさなど人間の業を、女性らしい繊細な描写で描く。