昨年12月12日よりTwitterでスタートし、SNSで話題となっていた漫画家・きくちゆうき氏の4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』(略:100ワニ)が20日、最終回を迎えた。それを記念して小学館のゲッサン(月刊少年サンデー)編集部より単行本化されることが発表された。投稿してきた漫画に、後日譚など28ページを描き下ろして収録した“オールカラーコミックス”として、4月8日に発売される。本文136ページで価格は1000円(税別)。

【画像】最終回を迎えた心境…作者の直筆コメント全文

 『100日後に死ぬワニ』は、きくち氏が自身のツイッター(@yuukikikuchi)で毎日投稿している漫画で、主人公のワニの日常を描いた物語。しかし「100日後の死」を前提に描いており、1日目は、ワニがただテレビを見て笑っているだけの誰にでもある普通の風景だが、4コマ目の最後に「死まであと99日」と“死”へのカウントダウンを告知。

 ワニ自身は自分の未来を知りもせず、普段と変わらない毎日を過ごしているのだが、刻一刻と迫るXデーに読者は見守りながら「100日目は一体どうなるのか?」「やだ、死なないでほしい」「100日間ずっと笑っていてほしい」などとコメント。フォロワーも当初は1万ほどだったのが、1月中旬には40万強、2月中旬に90万を超え、3月17日には150万を突破。20日午後7時の時点では約195万で、この約3ヶ月で190万増となり、多くのメディアも取り上げるなど大きな反響となっていた。

 最終回を迎え、きくち氏は直筆イラスト付きコメントで「『100日後に死ぬワニ』が100日目を迎えました。何事にも“終わり”はあるものだと思います。ワニにも“終わり”がきました。ワニの100日間を見て何かを感じたり気付いてくれたらうれしく思います」と心境。

 「自分の“終わり”周囲の人や物の“終わり”を、考え今なにをすべきか、なにが正しいのか、それぞれが最善の選択をできたり考えるきっかけになるような作品にしたいと思い描きました」と作品に込めた思いを説明。続けて「ありがたいことに単行本も発売されることになったので、見かけた際は手に取っていただけるとうれしいです」と呼びかけた。

 また、同作のファンを公言する4人の著名人からもコメントが寄せられた。

・水野良樹(いきものがかり)
ラストシーンを前にしたとき、気がつくのだと思います。この物語は「死ぬ」ことではなく「生きる」ことを描いていて、「誰か」のことではなく、ページをめくった「あなた」のことを描いているのだと。100日後の“はじまり”に、きっと出会うことができます。

・はじめしゃちょー
最初は何気ない気持ちでワニくんを見ていたのですが、死ぬ日が近づくにつれて、彼を見ていると、毎日を噛み締めて生きなきゃいけないと思うようになってきました。生き物の生と死がここに。

・田村淳
“死まであと◯日”これだけで全然違って見えてくる!自分はあと何日なのか…、何でもない日常に何かを起こしたくなった!

・上田慎一郎(映画監督)
「死まであと○日」。文章ひとつで物語の見え方がガラリと変わる。なんという発明でしょう。読者は自分や周りの人の「死」について意識し、それによって「今」の行動を変えていく。なんとすばらしい発明でしょう。