『美女と野獣』や『アラジン』のディズニーによる実写映画最新作『ムーラン』(5月22日公開)の日本語版吹替で、昨年11月に宝塚歌劇団を退団した元男役トップスター・明日海りおが主人公・ムーランを担当することが発表された。また、敵対する魔女・シェンニャンには、ディズニー作品初の吹替参加となる小池栄子が抜てきされた。

【動画】明日海りおが吹替に挑戦する日本版予告編映像

 『美女と野獣』のベルや『アラジン』のジャスミンなど多くのヒロインを誕生させてきたディズニー作品で“史上最強”とも言われるムーラン。愛する父の身代わりとなり、男性と偽って兵士として国の運命をかけた戦いに立ち向かう姿が描かれる。

 明日海は2001年に89期生として宝塚歌劇団に入団。14年5月に花組トップスター就任し、トップ在任は宝塚歌劇団100周年の14年から5年半にわたる。在団中には数々の賞を受賞し、大劇場主演作12作は平成以降に退団したトップとしては史上最多の記録を持つ。明日海にとって、本作が宝塚退団後の初めての仕事になる。

 大のディズニー好きという明日海は「『もしディズニーの吹替オーディションがあればエントリーしたいです!』と事務所の人に伝えようと思っていたときに、オーディションの連絡がきて、鳥肌が立ちました」と運命的なタイミングだったことを明かす。「力強いかけ声や、息づかいにはすごく役に立った」と宝塚の経験を生かした一方で「女の子としてムーランが生活しているときに、不自然さがただよってしまって、男に扮しているときの声がすごくなじむというか、リラックスしてしまう時があるんです。ムーランが一生懸命男の人に混じって、男として振舞うことの健気さとかういういしさがなくなってしまい、ムーランと逆転してしまうような現象が起きてしまいました」と男役を演じてきたことでの苦労もあったという。

 魔女ゆえに人々から疎まれ、孤独を感じ、自分の居場所を求めて敵に加担する実写版オリジナルキャラクターのシェンニャン。小池は「『本当の自分はこんな風ではなかった』と葛藤しながら、姉のように母のようにムーランを導くんですよ。実はとっても優しくて愛情深い人だったんだろうなと思いました。声をあてながら、ウルウルと泣きそうになってしまいました」と共感できる部分もあるキャラクターの魅力を語った。

 ディズニーの担当者は、明日海の抜てきについて「訓練のシーンなど男っぽい声色で演じる部分が多く、大変難しい役柄。明日海さんであれば、魅力あるムーランを演じることができると思い、オ―ディションを突破されました」と語る。小池については「信頼できる演技力と、幅広い世代から支持されている点、魔女を演じる女優のコン・リーに負けない強さと優しさをあわせ持った方であるため、オファーいたしました」と明かした。