きょう18日にテレビ朝日系で放送されるドラマ『相棒season18』最終回スペシャル「ディープフェイク・エクスペリメント」(後8:00~10:09)は、主人公・杉下右京(水谷豊)の“推理力減退疑惑”が一つのフックになって、物語が展開する。右京は、自らの推理力で事件の真相を暴き、汚名を雪(そそ)ぐことができるのか。そもそも、なぜそんな噂がまことしやかにささやかれることになったのか。さらに、最終回にゲスト出演する3人の女性たちにも注目だ。

【写真】ゲスト出演の坂井真紀、遠山景織子、森口瑤子

 推理力の衰えが原因なのか(?)、今シーズンの右京は災難続きだった。第1話では、ロンドン旅行から帰国したはずが、消息不明に。日本最北端に位置する天礼島(架空の島)で軟禁され、薬を盛られて“竜宮城”に行っていたとか。第6話では、空き部屋に置いてあった高級メロンの箱を開けた途端、中から噴出された煙を顔面に浴びて、一時、目が見えなくなってしまった。元日スペシャルでは、ゴルフ場のクラブハウスの地下駐車場に閉じ込められ、暴力団の構成員が右京らを人質にとって立てこもったことも。

 相棒の冠城亘(反町隆史)によれば、第8話と第9話で描かれた、皆藤武雄教授(中村育二)の保釈金強奪事件にはじまる一連の事件の時も、右京は「僕としたことが…」と、重大なヒントを見逃していたというのだ。

 そんな右京の“不調”とともに描かれるのは、今シーズンの第1話・第2話に、比丘尼“妙春”こと、元代議士・片山雛子(木村佳乃)とともに登場し、第9話で逮捕された“東亜ダイナミクス”の元社長・桂川宗佐(村上新悟)が、自宅マンションで殺害された事件。桂川は、日本の防衛技術開発や武器輸出推進の“旗振り役”として、政府の中枢とも密接な関係を持つ人物で、第9話で右京と亘が暴いた“軍事転用技術横流し事件”でいったん失脚したものの、結局立件を免れ、難なく新会社「桂川コーポレーション」を設立して、社会復帰を果たしていた。因縁のある桂川が殺害されたとあって、特命係の2人はまた勝手に捜査に乗り出す。

 注目すべき1人目の女性は、事件現場で押収された動画に映っていた柾庸子(遠山景織子)。“政府の防諜組織”といわれる、内閣情報調査室のアナリストで、かつて内閣情報調査室にいた警視庁広報課長・社美彌子(仲間由紀恵)とは廊下ですれ違えばあいさつする程度の間柄だったという。しかし、庸子のアリバイは完璧だったため、早々に捜査対象から外される。

 2人目は、桂川が資金援助していた工科大学特任准教授・鬼石美奈代(坂井真紀)。あの青木年男(浅利陽介)が一目置く存在で、彼女なら、高度な合成技術を用いた“ディープフェイク”を作ることができるという。

 そして、3人目が、赤坂の料亭で内閣官房長官・鶴田翁助(相島一之)を接待する芸者の小出茉梨(森口瑤子)。政財界の要人の会合に同席してきたことから、警視監・甲斐峯秋(石坂浩二)とも親交があるようだ。

 この3人の女性たちと特命係がどう絡むのか。右京は、庸子本人が自分だと認めている動画が、“ディープフェイク”ではないかと怪しむが…。フェイクと見破れない限り、その映像は証拠になる。ありもしない事実をでっち上げられる。そんな新たな敵が潜んでいる今回の事件。“不調”と噂される右京は、真実にたどり着くことができるのか…。右京の「僕としたことが…」という発言に、「上から目線で感じ悪いですよ」ときっぱり言えてしまう亘や、特命係の“一派”と目されて捜査から外された腹いせに捜査資料を無断で持ち出し、特命係に力を貸す青木のこじらせぶりも見どころだ。